パート2【インドネシア旅】リンチャ島上陸。しかし、全てが裏目に。

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パート2【インドネシア旅】リンチャ島上陸。しかし、全てが裏目に。

●3【インドネシアへgo】2017年1月26日
朝、風と雨が大きなガラスを叩く音で目を覚ました。
分厚いカーテンを開けると、ガラス扉にはびっしりの水滴。更にヤシの木が猫背になって風を受けている。

『ダメだ、こりゃ』瞬に感じる。
朝食の為にレストランへ行くと、床が水浸しになっており、気怠そうにスタッフが降り込む雨をモップで押し流す様な動きをしている。
その動きを見ながら、粉々のコーヒーを飲む。口の中にコーヒーの粉々が鬱陶しく残る。違和感を感じながら、無駄に動くスタッフを見ては『今日はどんな海なんだろう…』と不安が過ぎる。

オムレツが運ばれて来た頃には、稲光が厚い黒い雲の隙間から見え、遅れて雷鳴だ。『出船時間を遅らせよう』30分も遅らせば、この風だから雨雲は流れる。土砂降りの中での出船は嫌なものだ。

ホテルのロビーで横殴りの雨を見ながら、スコールが過ぎるのを待つ。
今は雨季。当たり前だが、雨量の多い時期だから、慣れているよと強がってみた。本当は、めっちゃブルー。しかし小生がブルーに落ち込んだら他の仲間が不安になる。
レストランからコーヒーを持参し、天気の変化をなんとなく観察した。雨と風と雷は、予測通りに30分程で晴れ間を見せてくれた。港までの一方通行な道路は、皆一斉に活動し始めたのだろう、車とバイクでごった返していた。
道路事情の悪いフローレス島。これはインドネシアの離島全島に言える事だが、どの有人島もマトモな道路などない。

大きく穴が空き、陥没しているところも普通にある。それを避ける様に車とバイクがルールもなく避けて動くものだから、更に渋滞の様に交通が麻痺する。

これがインドネシア。
当たり前の光景だが、やっぱりウンザリしてしまう。如何に日本の道路事情が優れているか、そんな事を考えながらラブハンバジョの港まで送ってもらった。
雨の後の港は、何処からか『蚊』がわいてくる。『蚊』がたまらなくキライだ(笑)直ぐに『アーク号』へ乗り込み、虫除けをスプレーする。船にはリンチャ島、コモド島へ観光上陸する為に虫除けスプレーがある事を前日知っており、直ぐにスプレーで『蚊』をブロック。カメラマンやプロデューサー等皆乗船し、この日はリンチャ島で上陸しコモドオオトカゲを探索する撮影も予定に入っていた。実釣開始。フローレス島からリンチャ島まで、いくつかポイントでルアーをキャストしてみたのだが、見事に潮が動いておらず、全く魚からの反応がなかった。

さあ、困ったな。どうしよう…。
キャストを繰り返し、ルアーを様々な形状のものに変え、あの手この手でGTを探して行くのだが、見事なまでに反応がないのだ。
『こんなコモド、初めてだ…』焦りと不安が過る。しかしロケは続いている。そんな様子を見兼ねたガイドからの提案でリンチャ島上陸の撮影を先にして、夕方のチャンスを狙おうとスケジュール変更。

船はリンチャ島へ向かう。
天候は曇り。雨が無いだけ、マシだ。船はリンチャ島の桟橋に係留し、レンジャーと共に島を散策し始める。ここでもマイナスな事が重なった。なんと!コモドオオトカゲが居ないではないか…。どうなってるんだ?

小さなサイズが、1尾居たのだが見て迫力のあるサイズが全然いないのだ。
レンジャーも慌てながら、コモドオオトカゲを探しまわる。小生は、桟橋に係留されている船でゆっくりすることにした。
どうにか「ドラゴン」の撮影も出来、撮影スタッフらは船に戻って来た。その後、リンチャ島まわりをキャスティングで攻めるのだが、午前中と同じ状況で、さらにカミナリと土砂降りからの霧。釣りどころでは無くなって来たのでホテルに戻る事に。ロッドオフ。(撮影スタッフ アグン氏もグッタリ)
ホテルに戻ると、部屋の中は、雨水が流れ込み、大変なことになっていた。すぐにホテルスタッフが掃除をし直して、小生は冷えた身体を暖かいシャワーで温める。こんな強烈なコモドは本当に初めてだ。
自然のことだから仕方が無いが、どうしても今日の状況は首を傾げてしまう。

気を持ち直し、夕食はインドネシア料理を食べに。

レストランは、ヨーロピアンの人々で賑わっていた。日本人も居た。人気のお店の様だ。当然、2年前には無かったお店であり、大好きな「アヤム ゴレン」と「アボガドジュース」を頂く。(どこでも鶏肉が最高なのだ)
レストランでビンタンビールを飲み、仲間と楽しく話しながら明日へと期待。しかし。
(アボガドジュース、これ大好き。)
オープンエリアは土砂降りの雨で閉鎖され、さらに爆風が吹いている。遠くでイナビカリがピカピカッと見えている。
明日を予測することが、嫌になる様な悪状況での晩ご飯であったのでした。

続く

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keitanhiramatsu