天気予報が的中し、沖には出られない。それならば、と道北へ移動してトラウトゲームを楽しむ事にした。
秋のこの時期、3日も続けて沖に出られるチャンスは少ない。
8月に入った時も1日は海が荒れたのでイトウ狙いに急遽変更となった事例があったので今回は最初からトラウトタックルも準備しておいたのだ。
朝6時の時点で釣りが変更になり、7時に道北へと向かう。宿も士別市で手配し直しておく。
ガイドをしてくださる釣り仲間の藤井さん、伊藤さんに連れられ、いざ《平鱒渓》になったのでした。
紋別を出る前にマルタケ釣具店で爆竹を購入。万が一の場面を想定し用意した。
爆竹は釣り場に着いた時に鳴らす「予防」。遭遇してから鳴らすモノじゃない、と前回の体験で学んだ。だから、持参しておかなくてはならない。
リーダーやらルアーやらを買い足し、道北まで約3時間のドライブへ。場所は相当山の中の前回と同じ川に入る事になった。
ただ、水量がどんなモノか、現場に行ってみなくてはわからない。水量によって入る場所も変わるから…とワクワクする気持ちと状況がわからない悩みとを重ねてのポイント入りになった。
5人はウェーダーを穿き、ベストを着てトラウトタックルを組む。直ぐに準備が出来た。
枯れ始めているイタドリ群を抜け、笹エリアに危険を意識しながら入水。
最初に言われたのが「水が少ない.」と。泥底に足を取られながらも、私もそれは感じた。
ただ、何回もこのポイントに入った訳ではないので少ないのか多いのか、濁っているのか澄んでるのか。そんな状況は全くわからないのだ。
トラウトゲームの経験を重ねたら、その辺りも感覚で理解出来るのであろうが、まだまだアマちゃんの私。
ガイドしてくれている仲間たちがみんな「水が少なくて澄んでいる」と言っているので、段々と洗脳されてきた。前回イトウ釣りをした際に得た感覚が私の持っている全て。
だから前回の釣れた時を基準として釣りを進めていく。
なるべく泥底でストラクチャーになっている位置を狙っていく。最初に当たってきたのは、イトウではなくウグイ。写真も撮らず優しくリリース。
すぐに20cm位のイトウらしき魚がヒットしたが、これはフックアウト。他の仲間も皆苦戦している。
川を降りながら狙っていき、60cm程の良型イトウをガイドしてくれていた伊藤さんがヒット。魚はやはりいた。
かなりハングオーバーした暗闇に隠れていた様子。ポイントを変え入水し、また次のポイントへと動きを止めない。
「ここがラストのポイントですね」と済まなさそうにガイドの有持和也船長が言う。私はペースを速めながら川を降り、気になるポイントだけを打っていく。
離れた位置で老沼さんが20cm程のイトウをキャッチ。人生初のイトウに喜んでいたが、やはりもう少し大きいのが本命なだけに、残りの時間を集中した。
このタイミングで私はiPhoneを水没…。
仲間からは「防水だから」と言ってもらえたが、過去に痛い思い出があり、この日はiPhoneを絶対に触らない様にした。しっかり乾燥させて、本当に大丈夫かを確認するまで絶対に触らない様にした。
午後5時。辺りは薄暗くなり始め、川を上る事に。この日は終了。落ち込んでも仕方ない。フィールドを楽しむことが一番。
士別市で手配したホテルに入り、川ゲームの疲れを癒したのでした。残すところ、あと1日。