【鳩川でウグイ釣り】柔道だけでは、気持ちが持たないだろうと親子で川魚釣り。
我が家の前に流れている「鳩川」。
ここは何度とウグイやハヤ、オイカワなどを釣っては長男、次男と楽しんでいる川で、次男が「ひのまるキッズ」「マルちゃん杯全国大会」等大きな柔道大会も終わったので釣りをしながら近況の気持ちなんかを聞いてみよう、と考えていた時に「お父さん、釣りに行こうよっ」となり、ナイスなタイミングで竿を出すことにしたのだ。
まずは、仕掛け作り。
360野辺竿に0.8号の道糸を付ける。ゴム管を通してからハリスを結ぶ。0.6号に赤虫針。これで出来上がり。
こんな簡単な仕掛け作りだが、次男は可哀想に、全く何も出来ないのだ。
「釣りに行く楽しみ」もなければ、「釣具を集める。大切にする」といった趣味もない。そもそも学校から釣りをする事が禁止されているので、自ずとそういった「釣り」への意識も薄れ、小学生らの興味は精々「ガサガサ」程度で終わってしまう。
これも時代だから、で済まされるのだろうか。小生は小学校に入学した時には、釣りが大好きで父親やいとこのおじさんらに釣具を買ってもらっては大切にし、寝る前は釣具を枕元に置き、釣りの本(釣り入門等)を毎晩読んでいた。
そんな小学生だったからこんな大人になってしまったのだろうが、兎に角休みがあれば全ての日程が「魚釣り」だったのは間違いない。
そんないわゆる「ガキンチョ」であり自然相手に遊びを学んだ子供時代でありました。
釣り竿を伸ばし、仕掛けを穂先に結ぶ。そして餌はご飯粒。
ご飯粒に片栗粉を振りかけると、米粒がバラバラになり、餌としてひと粒ずつ鈎に刺すことが出来るのだ。
クチボソやハヤ、ウグイにオイカワ。どれも口は小さく、その口に合わせて鈎も小さくしている。それを説明しながらご飯粒を短冊掛けにして鈎に刺す。
【動画アリ!】今回の川釣りを動画で纏めてみました。→https://youtu.be/h-fyUhNE8h8
ウキは1Bガン玉ひとつで浮く。だから最初にかみつぶしオモリを付けておいた。ここまで説明すると、たぶん次男は頭につめようとしなくなるだろう、そう思い、小生がさっとオモリは付けておいた。
3m60の野辺竿を握り仕掛けを投入する。ウキが流れに馴染んで立つ。「天。ウキを見てて。突つき始めたら(動き始めたら)魚が餌に興味を示しているんだよ。」そう教えると同時にウキが沈む。「ひいてごらん!!」穂先からグニャっと曲がり、良型のウグイが掛かった。
次男、大興奮。
「お父さん、ひくよ、ひく。どうするの?」ゆっくりと竿先をあげる事を教えると、水面からウグイが飛んで来た。キャッチ出来ずにそのまま鈎が外れてポチャリ…。それにしても次男驚いていたよ。なかなかの良型に幸先良いスタート。
ここからは次男は教えた通りにご飯粒の餌を鈎に刺し、ゆっくりと仕掛けを川に投入してウキを確認する。
同じところを流していても魚が【釣り鈎付きの餌だよ】と認識して食わなくなるから、流すコースを変えてみる事も大切なんだよ。こう教える。
すると「背負いばかり掛けていたら、相手に背負投を警戒されて決まらないのと一緒だね」ナイスな例え。
小生が釣りに例えて、これからの柔道をどのように努力していくかを今日はのんびりと話しながらの時間にしようとしていたが、次男は次々と柔道に例えて話しを切り出す。
「同じ崩しばかりだといつか返されたりするから、崩し方を変えよう。違う技で攻めたい」といって別の餌(切ったうどん)を鈎に付けたり、深場の瀬を歩いて探しては、投入角度を変えたりしながら釣り続けていく。
「わかってるじゃん…」そう思いながら次男の行動と口に出す考えを聞いて安心した。
「なあ、中学に入ってからの目標はどうするの?」と聞く。
「えっ?県大会に1年生で出場、2年生で関東、3年生で全中。もしくは全中上位入賞。」
これほどしっかりした目標をすでに持っているとは。
意識が高いことは、とても良い事。ただ、無茶なことを言ってるとは思わないし、現実的な目標で進めてくれるならば何よりも嬉しいのだ。
「柔道ノート」にもその気持ちを書き込んでいる様で、あらたなステージで頑張ってもらいたい。
今日の魚釣りは午前中少しの時間であったが、これから次男の中学生時代のスタートを聞かせてもらえた貴重な魚釣りとなったのでした。