『生ラム切ってます‼️』ススキノ夜はジンギスカン食べて乗り切ります。

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『生ラム切ってます‼️』ススキノ夜はジンギスカン食べて乗り切ります。


「今、ニッカビルの前を通過しています!」スポンサー広報の方と電話でのやり取り。
今夜は鋭気を付けるためにと「ジンギスカン」を元気よく食べることになっていた。これから先もまだ北海道巡業は続く。
やっと折り返し地点になった我々は、体力的な疲れよりも精神的な苦痛と温度差の代謝が付いていかないストレスに困惑していたのだ。

肉を食べれば、強くなる。肉に勝るものなし。
そんな若さ溢れる勢いで『ジンギスカン』を食べる予定を積丹半島から戻る車中からしていたのだ。ニッカウヰスキービル前を大通りに沿って歩く。3本目の筋を左に曲がるとそこは、ある。【松田つり具】上にあるプレハブで出来た建物2F。

ここは何度も店の前を通過したことがあり、この上が『さっぽろジンギスカン 本店』。ジンギスカンの老舗だとも知っていた。しかし、その時はジンギスカンを食べる元気はなく、お誘いいただいたのだが通過した思い出があった。

かなり前に札幌のジンギスカンなら、間違いなくココだ、と教えられていた場所。それに【松田つり具】看板には仕事柄、日中最中気になる。この看板が衝撃的印象深くあり、しっかりと覚えていたのであった。

プレハブの脇に二階へと繋がる外付け階段があり、トントンと音を立てて上がっていく。プレハブに取り付けられた引きドアを開くとカウンターは満席。
その後ろに椅子が並べられており、そこも満席であった。待ち時間が始まる。

人が焼く姿を見ながら、焼き煙に燻されやたら食欲を唆るニンニクと甘醤油ダレが焦げる匂いが生殺し状態にさせる。お昼は積丹半島の大会で配布されたお弁当のみ。そこから口にしたのはサービスエリアでのソフトクリームだけ。

それだけだ。

「ジン❗️ジン❗️ジンギスカン‼️」と唄いながらの車中。
空腹感を忘れさせるために「ジン❗️ジン‼️ジンギスカ〜ン🎵」と何度も何度も唱える様にして乗り切った空腹。それがもう目の前で展開されており、我が家の愛犬みたく『マテ。オアズケ。』な状況なのだ。

店内を白く雲らせる焼き煙。香ばしく焼ける匂い。ぐびっとやる生ビール。じゅうじゅう、と肉が熱された鉄板に押し付けられる音…。
目で見て、鼻で香り、耳で聞き、身体全体で状態を感じ取る。空腹感がいつしか脳細胞を麻痺させトランス状態に陥りそうになる…とその時。

「はい、お待ちの3名様」我らの事だ。
半ばうな垂れたかの様に待ち時間をひたすらぐったりした姿で待ち呼ばれた暁には興奮気味な大人男性3人。いよいよだ、と小さなスペースで更に肩を縮めてチョコンと座り生ビールを頼んだのだ。

目の前には七輪にあのピラミッドみたくテッペンから傾斜がある楕円形をした鉄板が既に熱く焼かれ、玉ねぎが下方に堰堤みたく広げられて焼き始められている。
カウンター奥では、どデカい肉の塊をあっちからもこっちからも、裏返され、面を向かされ、立てられ、寝かされて肉をスライスしている方がいる。

「あの生ラムが無くなったら、本日の営業は終了なのです」スポンサー広報さんが教えてくれる。

見たところ、まだまだ完売にはならないだろう塊に安堵し、運ばれてきた生ビールのジョッキをギュッと握り乾杯する。
それから生ラムがひとり一枚配られ、大人男性3人が各々肉を鉄板に載せていく。ラムの脂で鉄板が焦げない様に最初にじゅうじゅうとやる。パチパチと脂が焼けて爆ぜるが、そんなのは御構いなし。

我々はトランス状態から抜け出し、これから現実の『ジンギスカン』に立ち向かえるのだ。グダグダしている暇はない。

「熱いうちに鉄を打て。」とばかり空腹からの勢いは会話する事も忘れ、自分でテッパンに載せたラム肉の管理にせいを出す。
甘いしょうゆベースのツケダレに焼けたラム肉をつけ、パクリとやる。二口目もすぐだ。3つ程慌てて口に一斉投入し、それを口の中いっぱいで噛みほぐす。
肉汁と甘いしょうゆダレが口の中で混ざり合い、大量に発する唾きと共に喉に押し込む。そしてジョッキを口にして生ビールで口中を空にする。
玉ねぎをひっくり返しながらも生ラムを鉄板に載せるペースは変えやしない。ベースはハイペースをきっちりと守り、乱れないベースだから、お肉の追加もあっという間だ。

男子中年3人が同じペースで生ラムを追加し、同じペースで生ビールを口に運ぶ。この時こそ、会話など必要ないのだ。

あまいですね、辛いですね、硬いですね、すっぱいですね…一切の所感は必要なく、ただひたすらに肉を食らう。これが無の会話だが、なかなか好きな状況なのである。
3皿目あたりでお野菜をお願いした。アスパラやら舞茸などがあるお野菜焼き。軽く焦げ目がついたのを肉の合間に確認し、自分自身が食べ頃を育て上げパクリとやる。あっという間の各自5皿完食にて終了。

まだ明るい札幌の空。しかし、朝3時から起きており、いくら夕方陽が沈む前だと言っても眠いものは眠い。お腹が満たされると眠くなる、人間らしいシステムは健全健康な証。

まだ早いススキノ二軒目には興味なく徒歩でホテルへと戻りベッドに倒れこんだのでした。

ススキノ街にあるジンギスカン老舗のお店。【松田つり具】看板が目印でプレハブ二階。待ちを覚悟で是非行ってもらいたいお店です。

お腹は満たされ、翌日からの動きもこれにて充電出来たのでした。

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keitanhiramatsu