【プラグ用シングルフック販売開始】テスト繰り返した平松オリジナルフックご案内。

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【プラグ用シングルフック販売開始】地味にテストを繰り返した平松オリジナルフックのご案内。


これまでヒラマサやマグロをキャスティングプラグで狙う際、私は基本トレブルフックを装着し使うようにして来た。

シングルフックが近年魚への配慮も加わり、重要視されて来たのはわかっていたので、どのタイミングでシングルフックも使い加えようかと思案して来たのだ。

最近お付き合いしているあるプラグビルダーさんとのやり取りの中で、シングルフックとトレブルフックとの相性の話になった。
そのビルダーさんが作成するプラグは基本はトレブルフックでのウエイトバランス、スイムテストを行っているが、
トレブルフックとシングルフックとのウエイトバランスにそれ程大きな誤差が生じない様なバランスを探し始め、どうやら今回の設定で納得いくバランスが見つかったので、ご紹介したい。

18cmから20cm程度のプラグにスプリットリング、そしてトレブルフック3/0サイズのバランスが本来ビルダーがテストして決定したスイムフォーム。
これと同じ、いやそれ以上に良いスイムフォームであったり、浮姿勢バランスだったりを総合してチェック。

プラグにアクションを付ける際、ロッドでラインスラッグを意識しながらプラグに動きを演出する。

この時に、トレブルフックはプラグとの間(距離)がスプリットリングひとつ分のアソビにして、フック3本の水中抵抗を必然的に前後フック合わせて6箇所発生する。
一回の動きに対してトレブルフックは6つの抵抗を持ちながらの動きになるのだ。

それに対してシングルフックは抵抗となる針先が前後合わせて二箇所。この時点で1/3の抵抗となる。
シングルフックをスプリットリングで接続し動かしてみると、フック先端の水中抵抗が1/3になるからプラグの動きが確実に変わる。

浮力が変わり、浮かぶ姿勢も変わる。浮かぶ姿勢が変われば、ファーストインパクトをプラグに入れた時の水抵抗を受けるボディの位置も変わる。だから動きがトリッキーとなり「よく、動く」と錯覚した見方になる。

もちろんその動きが狙う魚に対して抜群な効果があるのならば、言う事はないが、シングルフックのプラグボディーとの位置関係はとんでもなく重要な役割となっているのは、2000年中頃にGT狙いで行ったオーストラリア GBRにてレギュレーション内のゲーム時に感じていた。

シングルフック仕様が義務付けられていたので、いかに誘い出した後のフッキング率を上げるか、が課題であった。これは50kg以上のキハダマグロや巨大ワフーでも同じ事が言えた。巨大ワフーが狙えたので、この先に伝えるスプリントリングの連結でシングルフックを装着する考えまで繋がったのだ。

スプリットリングに直接シングルフックを付ける。プラグとシングルフックとの接続時にスプリットリングを交差してシングルフックのアイとプラグとの間にアソビを入れる。

このスタイルを金属パーツだけでなく、ケブラー糸でも試してみた。何せ1週間洋上生活で、毎日GT狙いの時間なのだ。

この頃、たくさんの試行錯誤をスポンサー様にさせていただけた。

ロッドのテスト等全てスポンサー同行が当たり前であり、スポンサー様は私達テスターの動きをコントロールし束縛し監視する。
ロッド1本の製作を徹底的に、です。
「はい、このテストサンプルをあなたの感性で使った意見を私達(メーカー)に下さい」こんな環境は絶対にない。

徹底して製品に対しての開発環境を整えてくれ、メーカーと共に製品を完成させてきた。

今まで何十本と言う【平松慶モデル】をキャスティング、ジギングと世にリリースしてきたが、現在のスポンサー様以外は全てです。
そうした環境で製品に対しての愛着、それ以上の今回書いている様な試行錯誤からの経験を活かせられる研究も出来たのです。

ケブラー糸(素材)のチモトとスプリットリングとの接続は、はたしてどちらが抵抗があると思いますか?

大きくふたつに分ければ、スプリットリングの接続の方が抵抗が少ないのです。ケブラー糸よりも平たく面積も広く重さもあるスプリットリングの方が抵抗が少ない。

それに対するケブラー糸の接続は、チモトに長さがあり、その長さに浮力が強くなったプラグが無駄に動いてしまう惰性を作り出し、最終的にシングルフックをバタつかせてしまう。

スプリットリングは自重こそあるが、プラグボディーとのアソビをリングが殺してしまい、よってシングルフックへの抵抗も強くなるわけだ。

それならば、とトレブルフックとシングルフックとの自重を誤差2gまで絞り、ケブラー糸のチモトをシングルフックのアイと同じ長さで結束してやることにより、シングルフックのアイがボディーとフックとの支点になり、バタつきを抑え、ルアー(プラグ)アクションを引き立て、フッキング率を高め、再度の追いバイトを誘発させられる効果となったのです。

これはあくまでもGTやキハダマグロ狙いでの結果。ヒラマサのプラグゲームからスタートしたテクニックではありません。
しかし地味な実釣を重ね、公開せずに続けてきた結果を今回製品として提案してもよいだろう、と思いまずは「いいぶさ日記」に綴ってみました。

現在販売を考えているプラグ用シングルフックは、トレブルフックの3/0クラスに対するサイズから。

カルティバ ST-66 3/0がフックウエイト7gに対し、結束したシングルフックが5g。シングルフックを結束する素材に張りを保たせたかったので、PE素材内部にフロロカーボンを入れたアシストラインを使用し意図的に弱い抵抗を受ける様に組み上げている。
またフックはカルティバ SJ-41TN 9/0を使用。

こちらは、2本セット入り、1400円税抜。

あくまでも作り置きは自分自身で使用する分しか今はなく、受注生産で注文を頂いてから作成するスタイルで考えております。

フックサイズは今後前後で広げていく予定ですが、もう暫くお待ち下さい。

今回、これまで公表して来なかった平松慶作成のプラグシングルフック3/0相当モデル。受注生産開始です。
販売ページが出来上がり次第、このページにも貼り付ける様にしておきます。

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keitanhiramatsu