【SWソルトウォーターゲームフィッシングマガジン113】平成22年6月1日発行

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【SW ソルトウォーターゲームフィッシングマガジン通巻113号】平成22年6月1日発行

魚釣りを再びする様になったのは、大学の柔道部寮で同期が釣り好きだったから。

柔道部寮の生活は毎朝、先輩を起こして朝練に道場まで自転車で向かい、朝練が終わったら食堂で朝食の準備。2~4回生の食事準備が済んでから片付けて、その後授業へ。

午後16時からの稽古までは寮に居たくなかったのでどこかにフラつき、4回生の柔道衣の準備をしてから午後の稽古になる。19時過ぎから夕食になるので食事当番は食堂へダッシュ。寮当番は速攻で飯を食べ、すぐに寮へと戻る。風呂焚きがあり、4回生の先輩が寮に戻って来てからは風呂の声掛けが始まり、電話当番をしながら24時に1回生の当番は解放される。

もちろんその後も地獄があり、リビングでファミコンの野球対決の相手をさせられたり、別量での麻雀の相手、買い出しに飯炊(夜中に)と今は想像もしたくない当時の当たり前に毎晩ぐったり気味であり、ストレス満開な生活であった。

その時、同期から「名古屋出身なら、牧野池や七宝町用水、瀬戸方面の野池、弥富市野池などの存在を知らないか?」としつこく聞かれたのがきっかけになった。

私はどこのフィールドにも中学生の頃、柔道の練習が無い時に通い、ライギョやブラックバスなどを釣っていた場所。夏の柔道部寮が解散時にその釣り好きな兵庫の同期が自宅に泊まりに来て、たくさんの野池をガイドした思い出がある。

まだその時は、同期を車でガイドするくらいで、自分ではやる気は遊び程度でルアーまで買い直すような熱の入れようは無かった。しかし頚椎の手術を1回生の春にして、それから柔道はほぼ出来ない状態になり、ヤル気が完全に無くなり、目標がわからなくなってしまった時期があった。

鬱、だろうね。ノイローゼ、でもあったね。ここに書き残す事も嫌なくらいな自分がそこには居た。その腐った気持ちを変えてくれたのが釣り好きな同期の声掛けであり、そしてひとつ下の後輩であった。

一つ下の後輩は、現在丹後半島で大きな和船を所有し若狭湾丹後半島沖でブリやヒラマサを狙っている程。私も何度か乗船させてもらい、このSW誌にもその時の様子を掲載した。その時の様子はまた機会をみて必ず紹介させてもらいます。

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そんな大学生活。寮から当番を解放され夜中に大学前にある池にブラックバスを釣りにしょっちゅう通った。私はのめり込んだ。スピナーベイト、クランクベイト、ラバージグ、あらゆるルアーでバスを釣りまくっては柔道部員らと楽しみました。

3回生にもなれば、週末は車を持ってきている(内緒で)仲間と篠山城の堀に通ったり、小野の野池に魅了されたり、琵琶湖の広大さに授業はほぼ出ず、柔道ができない事を理由に練習も顔を出さず、嘘をついて釣具屋でバイトまでし始めて…。

その頃知ったのが雑誌「関西のつり」であり「アングリング」「タックルボックス」であった。「タックルボックス」誌は書籍登録がされておらず、日販で書籍ルートの販売がない釣具扱いの雑誌。だからバイト先の釣具屋で購入しては柔道部寮へ持って行き、同期らに渡して回し読みしていたのも思い出だ。

鉄の2段ベッドにタックルBOXを広げルアーのフックを変えていた同期が懐かしい。彼ら(柔道部員)と通いまくった関西のフィールドはほぼ「関西のつり」誌がガイドしてくれた様なもの。

のちに結婚式まで参列してくださることになる松井謙二編集長ともその頃から繋がるようになり、若狭湾のエギングやロックフィッシュの取材なども少しずつではあるが受けるようになっていた。そして日本で初めての「ソルトウォーターゲーム専門誌」が岳洋社「関西のつり別冊」として発売され、師匠永井誠一さんらがカラー誌面を飾るようになる。

自ずと私もその場面にお邪魔するようになり、いつしかカラー連載をいただくことになったのです。

「未知の海にフルコンタクト」これは編集長であり、松井謙二社長が付けてくださったタイトル。カラーで毎月書かせていただき、連載は76号(76回)まで続いた。

毎月のカラー連載。当時、毎月の連載でエイ出版社「ソルトワールド」誌、岳洋社「SW」誌、スポーツ新聞「サンスポ」が週1とあり、それ以上に地球丸さんであったり、桃園書房さんやつり人社さん、他の出版社が普通に原稿依頼をくださり、正直限界を超えそうな毎日であった。

でも絶対にいただいた原稿依頼に穴を空けなかったなぁ。一度も。何が何でも取材に出て仕事にしてきたなぁ。

そのガッツは自分でも感心してしまうほど。あの頃があったから、今の自分があるんだ、と当時を振り返る度に感じること。今日紹介する「SW」誌は本棚にビッシリ整列されており、適当に抜いた1冊。

掲載された分の最初から、というスタートも何度か考えたが、それよりも他誌と交互に更新していくスタイルの方が良いな。だって人生で1誌を書き続けては次の出版社に…という書き方はしてきていない。その週間、その月刊で常に自分のピーク内容を伝えてきたつもり。だからこうした過去を振り返る紹介もランダムでな紹介の仕方で良いのでは…と思うようにしたのだ。

今回紹介するSW113号「未知の海にフルコンタクトvol.52」は兄貴と慕う沖縄のマンブーこと前田学船長が寄宮フィッシングセンターから独立し、船を糸満で持たせてもらった時の内容。

同級生のヨッチーこと下地与志光君の船を使い、ガイドサービスをスタートさせてすぐの取材だった。

まだ冬に嬉しい1尾だったと思います。マンブー兄貴、独立を紹介した時の原稿です。2010年平成22年6月1日発行。

【データ】
誌名:SW ソルトウォーターゲームフィッシングマガジンvol.113
出版社:株式会社岳洋社
編集長:松井謙二
毎月10日発行
2010年6月1日発行

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