【ソルトワールドvol.43〜情熱×経験値=夢❗️】2004年2月20日発行

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【ソルトワールドvol.43〜情熱×経験値=夢❗️】2004年2月20日発行


パタゴニア

2004年…この時代は気合い入れて沖縄本島に通い詰めてたなぁ。1990年後半、奄美大島に通い、メジャー誌に掲載される様になり、そのままの勢いで沖縄本島へ向かった時に「たくさん」を食らった。

この場の「たくさん」とは私の技量の無さを指摘する言葉。

「全国誌に掲載されるアングラーのレベルは、こんなものか…‼️」沖縄のGTゲームを中心としたクラブチーム『チーム浪人』メンバーに強烈な比定から始まり、その屈辱感は相当なものだった。マンブー前田船長がリアルに当時を知っており、当時の理由などもこの後聞かされて、の「たくさん」ご指導を頂いたのだ。そのひとつを語ります。

今こそ誰も何も言わない、しかし当時はリアルに厳しかったのが、GTを狙う時の姿。例であげれば、ビーサンはいてミヨシでフラフラになりながら慣れないポッパーを投げ、ヒットしたらロッドを抱くファイト…。これ、誰の姿か、なんて言わないが、私はビーサン、バンダナでまず笑われた。

「GTゲームは、トッププラグを操作してナンボ。何でルアーが見やすいキャップかぶらないの?」「GTがヒットしたら、しっかり下半身で魚の動きを受け止め、やり取りしろよ。ビーサンは怪我するし、足元からしっかり固めろよ。途中で怪我でもしたら、大迷惑だよ」リアルな意見を叩き込まれた。

バンダナ、ビーサン。何を隠そう、私が初めて沖縄本島にGTゲームで入った姿であり、すぐに指摘されて直したのだ。愛情があっての苦言。苦言を言ってもらえないアングラーは観光客ではないが、扱いがそんな感じ。

2000年最初の頃は本当に意識して直したし、靴を忘れた時は、シューズプラザの様な大型シューズショップに買いに走った。だから、今でもビーサンでGTゲームを楽しんでいるアングラーをみると不安や恐怖が先行する。

「怪我するリスクをわざわざ沖縄まで来て、自分で作るのかな?」つい、そうみてしまう。以前「島ぞうり」が流行し、私のGTツアーにもそれを履いて参加された方がいたので「次回はやめてくださいね」と告げた。そのアングラーは私からの苦言にかなり嫌な顔をしたのを今も忘れない。

いちいち文句を言うなよ、うぜえ…的顔をしたのだった。島ぞうりをその場で脱ぎ「裸足なら良いですよね」と。もうこう言ったアングラーには何を言っても同じなので、「裸足なら、島ぞうり履いて釣りしてください。ヤケドしちゃいますよ」と。雰囲気は最悪。しかし言わなくてはならない立場だったのでこうして伝えると同時に次のツアーからは低調に参加をお断りさせていただいたのを今も覚えている。

釣りをするファッション、ってあって良いと思う。移動中、実は私もビーサンで涼しく船中に居る。釣りが始まれば、靴に履き替える。狙いたい魚への考え方、と思えば理解してもらえるかもしれないな。

体育の記録会や運動会などで50m走競技に出るとしよう。走る前に屈伸など準備運動をするだろうし、足首を回して柔軟体操を取り入れて走る姿勢を準備するだろう。

さあ、走る時に『位置について‼️』の時、走り易いスポーツシューズ、それもしっかり足を収める様に紐の緩みも確認してる状態が大半であろうが、ひとりだけビーサンだったらどう思うだろう…。

パタゴニア

「こいつ、本気で走る気あるのか?」「ビーサン履いて走る奴だけには負けたくないなっ」「怪我したら、どうする気だ?」…などたくさんの思いをきっと感じるはず。それがGT狙いでも同じ事が言えるのだ。

「釣りは遊びだし、別に良いじゃん。俺の勝手だし」がまあ殆どの方が思う感情でしょうね。でも沖縄の古い時代からGTを愛する仲間達の意識は違っていたし、それを注意してくれる関係になれたのは、通い続けて得た仲間同士の信頼関係では無いだろうか。

今回の《ソルトワールド》は表紙を飾らせていただきました。

抱くロウニンアジは沖縄本島でキャッチしたもの。もしかしたら、今も東シナ海の何処で大きくなり元気良く生きていてくれるかもしれない。私がキャッチし、再び出会えると信じて海に返し感謝する。

ロウニンアジを狙うGTゲームは猟り的要素も大きいが、私は格闘技に近い意識で挑んでいる。それが全身全霊で闘ってくれるGTへの敬意だと思っている。

【データ】
誌名:ソルトワールド vol.43
編集長:高橋大河
毎数月15日発行(この当時は月刊誌でした)
2004年2月20日発行

パタゴニア

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