【アングリングvol.159〜狙うはレインボートラウト】2000年2月1日発行
30歳になる前日、7月20日に大きな大きなロウニンアジを人生のプレゼントとして久米島の海からいただいた。
今朝は懐かしい釣行記が出てきて読み入ってしまったのだ。
沖縄本島から30分も飛行機に乗れば、久米島に着く。沖縄本島と久米島の間には慶良間諸島があり、スーガマ(大きな瀬)がある。スーガマは一級ポイントとして20代半ばから行くのが楽しみで仕方がなかった…。と、あれ???沖縄本島から久米島までの航路時間も似ていりゃ、本島と久米島との間にも何だか似た様な地形があるようで…。
そう。福岡から対馬までの間は航路時間もほぼ同じであり、更に釣り場的見方もかなり似ている気がするのは私だけかな…。
慶良間諸島が壱岐(規模は違うが)だとしたら、スーガマは七里が曽根か?これまた言えるのが本島からスーガマ(と言っても、なかり長い瀬でありまして、あくまでもイメージで解釈して下さいね)までの航路時間と福岡から七里までの時間も何だか似ているんだよなぁ。
だから対馬通いが初めてに近い頃「スーガマだよなぁ」とひとり思っていた。
最近は少ないけど以前は福岡からもよくヒラマサやマグロ狙いで七里に行っていたので、七里に向かう時は福岡からでも対馬からでも「スーガマじゃん」とずっとずっと思っていたのだ。
GTを狙うポイントは色々開拓されてきてるだろうし、最近ご無沙汰なのでわからないポイントも有るだろうなぁ。
今回紹介している「つね丸」さんは何度も久米島に行った際にはお世話になってる船。饒平名船長と話すと「シューガマでヨセミヤみるさぁ」となりマンブー船長と話すと「スーガマやはての浜で見るだろ!」とどちらの船の話もしていた。
当時GTを狙う船はほんと少なかった。当時からGTを狙わせてくれている船長は今じゃ神の域の船長だと思う。それくらい歴史がある船長なんだよね。
沖縄本島にGTゲームを広めたのは寄宮フィッシングセンター。ヨセミヤにGTゲームを伝えたのは石垣島のフィッシャーマン鈴木文雄さん。こうした技術進化があり発展を遂げたのは先輩方の果敢なる行動力なんですよね。その時代を見てこれていただけでも私は嬉しいな。
久米島にはパヤオゲームで何十回と通ったけど、久米島を思い出すとやっぱりGTが一番に出てくる。その後、これも随分昔の話になっちゃうけど《釣りビジョン》で入ったライトゲームでターポンを釣ったのも印象深いけど、パヤオのマグロよりもやっぱり思い出は深い。
パヤオが嫌いなんじゃなくて、GTが難しかったから印象深いんだよなぁ。決してパヤオが簡単だなんて発してません。でもパヤオはよく釣れた印象しかないなぁ。サイズの違いはあったけど、デカイのやら小さいのやら、カツオやらツムブリやらシイラやらマーリンやら、色々楽しかった。
フライで釣ったキハダマグロは年賀状の写真にしたりして、それなりに思い出はあるんだよなぁ。でもGTは一番に思い出す。
掲載誌のこの夜、みんなで居酒屋さんでお祝いしてもらい、いつしかひとりで飲み歩き、翌朝まで道で眠っていた覚えがある。道端で寝たのは南大東島と久米島くらいかなっ。二日酔いではなく、普通にまだ酔っていて船に乗れなかった。民宿でみんなが戻ってくるまで死んでた記憶があり、30歳の誕生日が二日酔いだった、とオチまであった釣行でした。
久米島、久々に行きたいなぁ。みんな元気かなっ。
【データ】
誌名:アングリング vol.159
出版社:株式会社廣済堂出版
編集長:伊藤 裕
毎月10日発行
2000年2月1日発行