お答えします【難題❓メタルジグのアイに巻き付くリーダー】原理を知ると防げます。

これまで何度と質問を受けてきた「メタルジグのアイに絡み付くリーダー問題」。

これを紐解くべくページを作っては解明と返答をしたが、再びリーダーが絡んでしまい…と言う問い合わせがありました。それに付いて解答したいと思います。

使用タックルについてですが、この現象になるのは、ほぼスピニングタックル、になります。スロージギングとスピニングワンピッチジギングとの大きな差は、ジグを持ち上げて落とし込み、誘う（スロージギング）操作に対し、ジグをロッドやリールで引き上げて間合いで誘う（スピニングワンピッチジギング）です。

ジグアイのリーダートラブルが多発するコンディションとして、いくつかの条件が現れています。それは、潮が（船）動かない。潮流や風がないドテラ流し、またあまり効果のないスパンカーを立ててのバーチカルジギング時。

この時、ベイトタックルを用いたスロージギングは動かない潮なりに、引きで魚を寄せ、フォール（落とし込み）で狙うスタイルがロッドワークひとつで簡単に操作出来るからジグの姿勢をアングラー側がコントロールする事ができる。

反してスピニングワンピッチジギング時は、ジグに潮抵抗が少なくなれば、アングラー側の心理としてジグをより激しくしゃくりたい。誘いを派手にして魚を寄せたい、と言う心理に駆られる。この時にジグアイのリーダートラブルが発生するのです。

ここからは、ベイトタックルのスロージギングを比較せずにスピニングワンピッチジギング時の話でリードしていきます。

船は潮の流れや風がなく、動かない状態。その状態でジグを落とすと、引くメタルジグに潮抵抗が感じられない。20cmしゃくれば、同じ長さ以上にジグは水中でぶら下がる様に抵抗なく動く。

そもそもメタルジグの姿勢を作り出すのは、船流れが有るから。これはGummyに関わらず、どんなメタルジグでも言えること。潮抵抗が感じられない状態でジグをしゃくり付ける、と言う事は食い気のない魚が定活性で居る時に無駄に泳いでいる（泳がせている）だけ。

ジグへの負荷がないからジグは与えられたしゃくり幅以上に動くし、その次に抵抗が当然ないから頭（アイ）にヨレが集中し、アイに一周でもしたリーダーは同じ行動となり、ジグ本体もしゃくれば周り、更にアイに絡み付くのだ。

「それじゃあ、ジグアイに高回転ボールベアリングのより戻しが良いですよ、とは絶対にならない（笑）それだけは、ダメですからね（笑）」

なぜ、ダメか❓その理由は本当に潮抵抗があり、ベストタイミング時に無駄なヨリ戻しから起こるトラブルや、メタルジグ本来が持つネイティブなアクションをアングラー側の利己的発想で潰してしまうから。

初心者向けなら、私はヨシだと思います。初めてのブリ釣り。レンタルタックルでやるジギング。是非、ヨレを軽減するアイテムを余分に結束し、釣具店の売上貢献にしてください（笑）（…と勝手な神話が浸透していますが、そのヨレはPEラインメインに入り込んできて、次なるトラブルを巻き起こします。これは、中級者以上の方が絶対に何度も体験している、摩訶不思議なトラブルです。それになり、結果的にリールに入っている高額PEラインは巻き直しになってしまうでしょう。そうならない為にもボールベアリング付きより戻しはやめてほしいですね。）