【北海道イトウゲーム】絶滅危惧種、幻の魚を初めて手にして感動、その思いとは。

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いつか釣り人として釣ってみたいと思っていた魚種、イトウ。しかしきっと狙いに行くチャンスは現状ではないだろうな、と諦めていた魚種、イトウ。

少年時代にマンガ「釣りキチ三平」を読み興奮し、魚釣りを始めた小学1年生。父親に連れられ、初めて釣った愛知県常滑港でのマハぜ。

子供の頃一番楽しかったのは、家族で行く釣具屋さん。そこでオモリやハリス付き鈎、ウキなどを買ってもらい、釣具メーカーのカタログを釣具屋さんでもらって読むのが、最高に楽しかった。

小学3年生ころになれば、近所の仲間たちと帰宅後に魚釣りに明け暮れ、週末は遠出までして「魚釣り」を楽しんだ。

高学年になれば学研「釣りトップ」と出会い、そこから更に釣りの幅が広がった。

仕掛けを自分で作る。魚種に合わせた道具選び、舶来な釣り「ルアーフィッシング」とマンガ「釣りキチ三平」とを重ね合わせ想像力は大きく膨らみエサ釣りを超える「ルアーフィッシング」へと更にのめり込んでいったのでした。

そこで知ったのが、ネズミのルアーで釣る北海道の「イトウ」。漫画から得た知識は現在も記憶でしっかりと残っているが、それほど忘れられないインパクトのある内容であった。

三五十五が強くなっていく柔道マンガ「柔道部物語」でギアが変わらない自転車通学や、強烈に強い相手が目の前に出て来て挑む姿、また背負投の意識なども漫画からの影響が多く、高校時代は毎週楽しみに読んでいた。

興味のあることへの記憶は、この歳になっても忘れることのない記憶として、確実に残っている。

初恋の相手や、柔道試合に勝ったこと、大物を釣った時の興奮など、経験で得た思い出の記憶と、紙から得たセンセーショナルな情報は、また違った記憶として深く残る。

こう書くと、神社や河原でみた「エ○本」なども、その時の興奮は別の意味で忘れられない。こうした「記憶」と「思い出」への結び付きは、人生100年なんて言われているこの時代で、半分を過ぎた53歳の私の脳裏からは消えることのない思い出なのだ。

その様々な場面で得た、たくさんの思い出や記憶の中で「いつか釣ってみたいな」という憧れがこの年代になり遂に実現したのだ。

パタゴニア

チャンスというのは、いつ訪れるのかはわからない。

「チャンス」ではなく計画から実行として下準備をし、目的と目標を明確にした行動は「チャンス」ではなく、必然行為だろう。

必然行為内での「チャンス」というのはもちろん存在するが、まさかの展開から得た「チャンス」は本当にたくさんの偶然が重ならなくてはなり得ない。

その「チャンス」が発生し、チャンスをモノに出来た瞬間に喜びが湧く。

私は、今回ムービーで上げた2本の「イトウ釣り」の様子は奇跡であり、チャンスをモノに出来た瞬間であったと思いたい。

ブリを釣りに北海道オホーツク海紋別に向かった。仕事として意識し、会社員っぽく説明すれば、その地へ出張し打ち合わせをして、現場で商談し…そんな流れかもしれない。

しかし「チャンス」というのは、恐ろしいほどに次に繋がる行動への準備が整っており、そして「チャンスを生かす」事になるのだ。

もし私が北海道オホーツク海紋別に「ブリ釣り」の仕事で向かい、2日間の予定で1日が悪天候になったら…とう事から考えてみる。

実際にその状況になったのだが、紋別の仲間たちが「初日の1時間で結果(ブリ釣り)を出してくれたので、出船出来ない翌日は、イトウ釣りに行きませんか」となった。これが一つ目の「チャンス」。

しかし普段から私が例えば嫌われている様な人柄であったり、仕事以外には付き合いたくない、と思われている人間だったら、この「チャンス」は生まれなかったと思っている。

例えば人の陰口ばかりを言ったり、派閥を作ったり、現場で揉めるような雰囲気を持っていたら、きっとそんなお声がけは無かったはず。

会話のタイミングで「私も子供の頃に夢見たイトウをいつか釣ってみたいなぁ」的な話を随分前にしていた事を思い出してくれ、現地の人達がおもてなしをして下さったのだ。

滞在時間はある、しかし道具がない。そればならば、と現場の仲間達が動いてくれ、こんなことを言ってはいけないのだろうが「手ブラ」な状態で釣りをさせてもらえる環境が出来上がった。

「チャンス」とはこうしたキッカケから生まれてくるモノだと思っているし、今回本当にその意味を十分に感じたのだ。

普段の行動で好かれているならば、せっかく北海道まで来たのだし楽しんでもらいたい、という暖かな感情が「チャンス」を作り、そして行動となる。

人と人との繋がりは、本当に大切であり、お金では買えないもの。お金は大切なものだが「お金で買える」のは人を動かす事であり、それ以上には「お金で買う」しか繋がらない。私はそう信じている。

今回、この2本の動画を敢えて意識的に公開した。

それは、チャンスを掴み釣ったイトウを自慢するのではなく、イトウという魚を通じて人との繋がりから始まった「チャンス」がこうした結果になったのだよ、と言う思いを残したいが為に公開したのだ。

《釣りは、楽しく!!》が私の座右の銘であるが、この言葉の意味の深さはこれからもずっと唱えて行きたい。

大きい魚や初めての釣り魚種、新しい釣法や道具…釣りをする上でいくつもの思考や感情があるが、私の釣りスタイルの船釣りは特に一人では成立しないスタイルの釣り。

船長がいて仲間がいて、初めて釣糸を垂らすことが出来る。隣のアングラーに嫌われるような行動や発言を取ったり、ワガママや横柄な仕草ひとつで「こいつとは、乗りたくない」と思われてしまう。

その時点でストレスを感じたアングラーは《釣りは、楽しく!!》無いと思うし、この人とは2度と一緒に船に乗らないぞ、と思うだろう。

もし自分がデカい魚を掛けた時に、釣り座をスムーズに譲ってくれたり、ネット入れをサポートしてくれたり…ホンネ、そんな事は嫌な人にはしたく無いですよね。

この事が理解すら出来ないならば、当然仲間達は離れていくだろうし、寄って来ても気薄な付き合いであろう。

私が得たイトウ釣りの「チャンス」は偶然ではあったが、実は必然的な事に繋がっていくのだ、とあらためて仲間達への感謝の気持ちを忘れずに文章で残しておきたかったのです。

少年時代に読んだマンガ「釣りキチ三平」で知った幻の魚「イトウ」。この魚釣りが出来たことは私にとって本当に重要な事であり、釣果ではなく人とのつながりの宝なのだ、と思っています。

《釣りは、楽しく!!》大切な言葉であり、意味が深く、釣りをする上でこれからも忘れてはならない行動指針である事を大切にしていきたい。

パタゴニア プロビジョンズ

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