朝7時に連絡が入った。「うねりは多少有りますが、出られます。ホテルに迎えにいきますね」マルタケさんと乗船者の中西さんがホテルへ迎えに来てくれた。
紋別港に付くと伊藤さん、オホーツク・ガリンコタワーの占部さんが既に待っていてくれた。占部さんはオホーツク・ガリンコタワーの魚類飼育員で、水族館で飼育するためのタラを捕獲したいから、と。
ガリンコタワーの話はまた別枠で書く様にしますが、飼育員が自ら鑑賞用の魚類捕獲なんだなぁと驚く。
8時過ぎに海の状況をゆっくり確認しながらマルタケさん、中西さん、占部さん、伊藤さん、私の5人で今季初の紋別沖サクラマス調査に出かけたのでした。
向かったポイントは、紋別港から湧別方面に向けて船を走らせる。昨日までの海の荒れで海水はかなり濁っているのがわかる。
有持船長はサクラマスジギングで海水の濁りはどれくらい影響するのかと心配していた。
今季初のサクラマス探し。紋別でスタート告知が出来るのか、は私らの釣果に掛かっている。
サクラマスが居るのはおおよそ分かっているのだが、まだ船も降ろされて間もないし、そもそもこのエリアで誰も釣っていない。GWまでにはしっかりした調査をしてお客様を迎えたいのだ。
「…ん?あれ?」。これは昨年度の紋別沖ブリジギングでも同じ事を書いていた気が…。昨年度の夏、紋別ブリは私が初上げをしてスタートとなった。
今回サクラマスをジギングでキャッチしたら、昨年度のブリに続いてサクラマスもファーストキャッチをいただける。これは密かに狙ってやるぞ、と意気込んだのでした。
船は時化で濁った海域を湧別方面に向けて走っていく。30分程走ったところでポイント着。さあスタートになった。
今回はスピニングタックルとベイトタックルで狙う。スピニングタックルには特に目的があった。そして…。
紋別沖サクラマスジギング。平松慶、初フィッシュキャッチを今回も頂けました。
どの様に狙ったか…は、次号【アングラーズタイム】《平松慶のオフショアワールドvol.11》で詳しく解説します。そちらを是非読んでくださいね。
そこから船内5人で7本をキャッチ。私は3本。納得。ただ、朝は晴れていた紋別沖でしたが、時間の経過と共に雲行きはおかしくなり、雷雲がみえてきた。
突風が走る。それに合わせて粒の粗いアラレ、雪が混じり降ってきた。
「ヤバい、帰りましょう」有持船長の判断で帰港となったのでした。
爆風が出た時は、ほんと辺りは真っ暗なイメージ。こればっかりは仕方がない。名残惜しいサクラマスジギング、これにて終了となったのでした。
ホテルに戻り、平日の《紋太の湯》へ。
ホテルと提携しており、ホテル宿泊者の特割がある。590円になるのだ。有難い。3日連続して通う温泉。どれだけ気に入ってるのか。
自分でも風呂好きは分かっているが、こんなに好きなんだ、とあらためて実感。
サウナではこの日の釣りを思い起こし、どの様に文章で繋げていくかを模索する。組み立てが頭で出来上がれば、それに肉付けをしていくだけ。
対象魚が獲れているから、さほど難しくない。そんな事を考えながらサウナ時間を楽しんだのでした。
紋別ラストナイトは《まるとみ海鮮食堂》へ。ここでマルタケさんとゆっくり3日間を振り返ったのでした。
ホテル部屋に戻り、荷物を片付けながら、あまり集中しない内容の洋画をBSで観ながらいつしか寝落ちしていたのでした。