【アテネ五輪銀メダリスト泉浩先生 講習会&乱取り稽古】やはり私はやってしまったのでした…。
光明学園柔道部監督の八巻先生から泉浩先生が来てくれる事を知らされ、私もご挨拶がてらに道場へ向かったのでした。
最近、仕事が忙しくて殆ど柔道稽古が出来ていない。だから今回は泉浩先生に「ご挨拶がてら」とし、決して激しく稽古はしないでおこうと心に誓って高校へ向かったのでした。
朝9時からの稽古開始。8時半には道場に着くと、同じタイミングで泉浩先生と駐車場でお会いする。宗村先生も一緒だ。
何となくバリバリ稽古してしまいそうな雰囲気。でも怪我でもしたら…の気持ちを前に出して、決して今日は激しくやらないぞ、と思いながら道場に入ったのでした。
既に宮本功三先生は着替えていた。何となく稽古モードになってきている…。福井学先生も居る。何となく稽古モードになっている…。
着替えを済ませ、一応テーピングなどは完璧にしておいた。女子と稽古しても、稽古をするかもしれないし…。とにかく今回は「激しくやらない」と決意しての稽古開始となったのでした。
先に高校生に向けて泉浩先生の講習会が行われ、それから乱取りへと入った。
私は女子と数本続けての乱取り。身体が温まってきた。そこで長男と一本やってみた。相四つでの講習会だったので、長男に試してみた。それが見事に掛かってくれ、長男を投げる事が出来たのだ。
何年ぶりに長男を投げただろうか。なんか調子が良いぞ。その様子を見ていた泉浩先生から恐ろしいお誘いが。「そろそろやりましょう」…と。
いやいや、あかん。コレまで何度と泉浩先生と乱取りをしてぐちゃぐちゃにされている。あれを食らったら、ほんと仕事出来る身体に戻れない…。
しかし、泉浩先生は太い両腕をぐるぐる回し私を見ている。蛇に睨まれたカエルが私だ…。「さあっ、やりますよっ」と泉浩先生。
ホントならオリンピックメダリストの方から稽古を付けてもらえるだけでも感謝であるが、今日だけはやめておこうと決めていたのに…。
「お願いします」と乱取りスタートをしてしまったのだ。そこからは、もう大変。立ってるだけでも必死。技を掛けなければぶち投げられるし、技を掛けてもぶち投げられて抑え込まれる。
この苦しさ。抑え込みがキツ過ぎるからと言っても、いつもの泉浩先生のペース。「平松さん、そろそろ高段者大会でしょ」と言われ、必死に「違う」をアピール。
3分のブザーが鳴り、離れようとしても「ハイ、ハイ。まだまだ」と続き、次のブザーでも離してはくれない。
「生徒にキツイ時の稽古が大切って言うでしょ」と泉浩先生から激が飛ぶ。確かにそうなんですが…と思いながらも「高校生じゃなくて、何故に俺…」と半泣きになりながらの乱取り。
やっと次のブザーで泉先生との乱取りは終了となったのでした。
もう身体がふわふわとして、チカラが入らない。「慶ちゃん、よくやるね〜」と功三先生から言われ、福井学先生からは「泉浩先生とやる事が立派です」と褒めてくれているのか、お笑いなのかわからない言葉でイジられたのでした。
「今日の乱取りは、もういいかなぁ…」そんな気持ちになった時に、次男坊が空いていた。よっしゃヤッタろうじゃないか!といつものノンブレーキ状態になり、結構次男坊とも乱取りを。
こうして3分20本の乱取り時間をほぼやり続けての光明柔道部時間だったのでした。
やらない、やらない、と決めていたのですが、柔道衣を着てしまうと、つい限界までやってしまう悪いクセ。もちろん、午後からの仕事は全く使い物にならない身体であったのでした。
この日の様子をYouTube《@keiチャンねる》に上げていますので、興味のある方も無い方も是非みて下さいね。泉浩先生、光明学園柔道部の皆さん、今回も有難うございました。柔道稽古出来た事に感謝です。
《YouTube KEIチャンねるより抜粋》
泉浩先生。2004年アテネ五輪銀メダリスト。2008年 北京オリンピック出場、世界選手権優勝(2005年)など、輝かしい経歴を持つ柔道家。
現在はエジプトの柔道代表チームのヘッドコーチに就任。2028年ロサンゼルスオリンピックを見据えた代表監督就任であり、エジプトで柔道指導を行なっています。
「福平塾」でも来て頂いた際には多くのご指導をいただき、私「平松慶」も毎回ガッツリと追い込んで稽古をつけて頂いています。
今回は、光明学園相模原高等学校の生徒へ技術指導をしていただけ、泉先生の得意技である大外刈り、また相手との間合い、位置取りなど実戦で使える技術をわかりやすく講習して下さりました。
その様子からお届けします。
乱取り終了後も泉先生は次男坊の質問に丁寧に答えて下さり、ご指導いただきました。本当にありがとうございます。
2028年、エジプトの選手がオリンピックの会場を賑わせてくれる事が今から楽しみです。本当にありがとうございました。