平松慶、日本ベテランズ国際柔道大会にエントリー

柔道

平松慶、日本ベテランズ国際柔道大会にエントリー

今年は、「日本ベテランズ国際柔道大会」にエントリーしました。東京の講道館で開催される事もあり、一昨年前は−90kg以下級でマグレにも準優勝する事が出来、今年は−81kg級まで体重を絞り、稽古に励んで来ました。

試合前日が計量であり、3時からの計量までかなりピリピリモード。ウエイトは、パス出来るだろうと思っていたが、やっぱり不安。
計量当日も朝からラントレをして、ペットボトルに水を入れて最終調整。自宅から電車を乗り継ぎ、文京区の講道館に到着した時には、ホッとした。計量まで、あと少し。頑張れ!俺(笑)image
講道館に到着すると、目の前にマレーシア在住の釣り人「masa」さんがいる。それも、かなりゲッソリして。
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「-73kgでエントリーだから、減量がツラい!」と。マレーシアに10回近く行った事があるが、油中心の料理なんじゃないかな?マレー料理や中華も味が濃いのでウエイト管理が大変だったんだろうなっと想像してしまった。二人で立ち話をしながら、計量後の食べ物の話で盛り上がる。
二人はそのまま、計量会場に向かい、お互い無事パス。image
今回は、自宅から通うので、ここでmasaさんと一旦お別れして帰宅。

でも帰宅途中、たまらなく「そば」が食べたくなり、小田急線構内にあるそば屋へと。
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ここで食べた「とろろそば」の味は、一生忘れられない味だろう。もう、どんな高級な料理よりも、あの「とろろそば」の味が、絶対に1番に感じ、しょうゆとかつおだしの味をゆっくり楽しみながら、おそばを頂きました。

さあ、試合当日。私の試合は、予定表では13:00頃になっていたので、11時に講道館へ着くように行動した。
講道館の更衣室に到着すると、今回も打ち込みパートナーをお願いした宮本功三先生が待っていてくれた。

「気合い入ってるね〜」ベテラン宮本功三先生からの言葉に少しホッと和む。
緊張感MAXの状況だっただけに、功三先生の顔を見て、本当にホッとした。二人共柔道衣に着替え、アップ道場へ。

柔軟を念入りにして息上げから、打ち込み、組手、と汗を流す。最終チェックをしてもらい、試合会場へ。
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試合時間は、刻々と近づいて来る。そんな小生の顔を見て、気を紛らわせてくれる功三先生。「そろそろ、呼ばれるよ」功三先生が試合の順番を把握してくれ、小生はただただ、その言葉に従うだけ。

「慶ちゃん。ヤマーキーとやって来たし、富ちゃんや、ベガちゃんともやって来た。自信持って!」この言葉に気合いが入る。名前が呼ばれた。
お互いに礼をして、赤枠畳に入る。「はじめ!」主審の声で試合開始。次男の応援の声がハッキリ聞こえる。
2試合目。直ぐに試合は、やって来た。相四つで組み、自分からの技を返され、技あり。功三先生が、アドバイスをくれる。
目を見て頷く。次男の声が聞こえる。カウントをくれる女房の声も聞こえる。しかし、ここで、試合終了。

3分の試合に賭け、必死で稽古をして来た。

でも、次のコマに進む事が出来なかった。

功三先生が「来年のため。高段者大会のために、しっかり見とけよ」と決勝までの試合を見て、ふたりで講道館のお風呂に浸かって来た。終わってしまった。

講道館のお風呂に浸かりながら、たくさん話した。柔道の事。家族のこと。酒の事。ゆっくり浸かりながら、話した。浸かるお湯を見ながら「このお湯は、勝者も敗者の身体も温めてくれてるんだよなっ」とつい口にしてしまい、「慶ちゃん、今夜は呑もう!」と。
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南町田にあるお店へと我が家と宮本家全員で「お疲れ会」を開いてくれた。
本当に嬉しかった。勝って、祝勝会を予定してくれていた宮本家全員、我が家の家族に、申し訳ない、と思いつつ、その言葉を出さずに「来年は祝勝会にします」と心に誓い、楽しい試合後の夕食会になりました。

宮本功三先生、無理難題ばかりを言って道場を気持ち良く解放して下さり、ありがとうございました。
陰から応援のメッセージを毎回下さった功三先生の奥さん、ありがとうございました。
講道館の試合場で1番大きな声で応援してくれた次男、ありがとう。
大阪から、LINEでメッセージをくれた長男、ありがとうな。
いつも背中をケアしてくれ、当日は朝9時半から試合場でスタンバイしてくれていた雅子センセ、ありがとう。

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食事管理から、全てを気にしてくれた妻。
メダルをあげたかった。あげられなくて、ゴメンね。
4年前、昭和大学の病院でガンを告知された時にも元気な顔しか見せなかった妻に1番申し訳ない。

この試合の日。3回目の抗がん剤で苦しみまくっていた日と同じ日だった事はきっと妻しか知らないはず。だから、復活した小生を見せたかった。
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でも、俺は柔道をやめないから。ステージ4末期のガンに勝てたんだもん。まだまだ、頑張るからな、俺は。
そして、本当にたくさんの方々に応援を頂きました。本当に感謝しかありません。
応援、ありがとうございました。

結果が全てじゃないと言うけど、やっぱりメダルをもう一度、取ってみたい。
一昨年前の銀メダルは、女房は「色が足らない」と受け取ってくれなかったから。

もう、次に向けて稽古を開始しています。「生涯柔道」頑張ります。

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