【4/5 イトウを求めて道北へ】士別周辺で…しかし雨。2025年5月25日
前日夜は士別市の柔道仲間も合わせてジンギスカンを頂きました。ホライゾン有持和也船長が紹介してくれた仲間で、士別に行った際はご飯を楽しむ相手なのです。
晩ご飯を食べた後、神山優輝さん出身道場(柔道場)を見せて下さる事になり、道場見学をさせていただきました。次回からの士別滞在には柔道衣が必要だな、と話しながらの楽しい時間を過ごして士別滞在を満喫させてもらいました。
翌日朝6時。車に積んだウエアーを取りに行く。外気温6℃…。5月下旬とは理解し難い気温に震えながら有持和也船長を待つ。
駐車場にはたくさんの蝦夷セミが落ちていた…。気温が急に下がったのだろうか、蝦夷セミは死んではいなかったのですが飛ぶ元気は持っていなかった。
もし晴れてセミが鳴いたら…と少し考えてしまったが、ここ2日間のオホーツクエリアから道北にかけての気温の急低下で出てきたセミも寒さでやられてしまったのだろうと素人ながらに感じていました。
有持和也船長と約束していた時間に合流し、この日は支流や本流狙い等スケジュールが目白押し。雨が降って来ているので状況がどんどん変わっていく。これに対応しながらポイントを考えて釣りを楽しむのが実は私が最も好きなスタイル。
最初に入ったポイントで悔しくも1バイト。それも良型だった…。チャンスがありながらも、私のミスでラインブレイク。完全に丸呑みされてしまい首を振られたタイミングでフックアウト…。情けないし、魚に申し訳ない…。
気を取り戻して次のポイントへ。
雨はゆっくり降水量を増やしながら落ちてくる。足元がぬかるむ。レインウェアをきちんと着て川に立つ…。熊が怖かったので、爆竹を鳴らしてヒトの気配をアピール。
雨は降っているけど、まだ川に濁りは入っていない。これはチャンス。ただ、かなり水量が少なくて釣りにくくなっていた。さっそくお気に入りのポイントにルアーをキャストすると、これまた明らかに良型のイトウがルアーの後ろに着いた。
足元で8の字を描く。イトウ、興奮する。2回ミスバイト。なかなかフッキングしてくれない。あっ…。一瞬フッキングしたが、すぐにバレてイトウはさようなら…。
食い気の低い状態は、こんなものか。私がただ食わせ切らなかっただけなんだよね…ショック。こんなチャンスなかなか無いので落込みが激しい。
午前中は大きなチャンスはこれくらい。お昼を食べ、仕切直し。午後からは更に降水量が増えてきて、午後からは回れても2ヶ所。ひとつ目のポイントに入る。
藪漕ぎしながら川に向かう…。まだ濁りはそれほどでもない。ここは川の両側から樹木がオーバーハングしており、何だか薄気味悪い。3人、声を出しながら存在をアピールして釣り歩く。
「ん?‼️」視界の先で何かが動いた「気がした」のだ。
「ん❓‼️」目視しに、少し戻る。
「ん‼️‼️」もしかして…熊か?真っ黒の塊が動き私に背を向けた。
「熊だぁ‼️‼️」多分、山びこになる位の声が出た(かも)はず。すぐに有持和也船長が近寄る。
「わぁ〜‼️」彼、忍者かと思った。めっちゃ早く対岸に登り逃げる。私、体重が重いから足が泥地にぬかるんで抜けない。
もがきながら声を出す。有持和也船長は私に手を差し伸べてくれ、対岸に上がる事が出来た。
黒い物体は、かなり離れた位置で背を向けている。こちらに向かっては来なかったが、もう完全に釣り欲低迷。ダッシュで車まで戻った。
腰には【熊スプレー】なんぞを付けている。でも、その存在すら忘れ、意識出来なかった…。それほど怖かった。
それでも次のポイントがラストと言って川に入った。入って奥に進むと、30cmの私の足跡をユウに越す巨大な熊の足跡があり、それをみつけた瞬間に完全にロッドオフ。もう今日はヤバい、となって釣りは終了したのでした。
久々にヤバい体験。もの凄く熊が近い位置に存在したと感じた日でした。
帰りは紋別まで戻ります。雨は土砂降りになり、道路には何度も鹿が飛び出してウサギまで出てくる始末…。ほとほとな1日だったのでした。
士別からの帰り道は、岩尾内湖を抜けるルートをナビが選択した…。これまたドエラいコースに、もう泣きそうな帰りでもあったのでした。