【7/9 謹賀新年、ヒラマサに逢いに】最終日、壱岐から戻ります。
荷物を片付け、船に乗り込む。この日が壱岐滞在ラストになる。
ツアー全行程で4泊し、居心地も最高だったので寂しい気持ちにもなりますが、釣りに来ているのであり、宿泊がメインではないので仕方ない。また次回壱岐ツアーを組んで楽しめば良いのだ。
さあ、ラストの日も壱岐周辺からキャスティングでスタート。
海の様子は、正直なところ6日間の中で一番「ヒラマサが出そう」な雰囲気であった。潮の状況や船の流れ方など、本当にワクワクしてしまうほど。
「釣れそう」と感じる時に釣れる事って多々ある。「釣れたときの様子」が脳裏に焼き付いているからであり、その場面と同じ様子に出会った時「釣れそうな様子」になるのだ。
この日の朝は、本当に連れそうであった。しっかりとキャスティングを続けてみたが、ヒラマサからのバイトがなかったのが悔しい。
私はひとりヒラマサを釣らせる約束をしている仲間がいた。カーリー君にどうしてもヒラマサをジギングで釣らせるのが課題。
ヤズではなく、ヒラマサを釣らせる。どうしたら釣れるか、としゃくり方やタックルなどを少しの間、拝見。
「あっ、わかった」すぐに答えが出て、前の晩御飯時に「カーリーさん、ヒラマサ釣らせますからね」と断言。
この放した断言はちょっと勢いがありすぎかな、と思ったが、自分自身の考えとカーリー君のしゃくりをみて、タックルの強度バランスなども把握した上でシステムから全て組み直してみた。
だからラストの釣りはカーリー君をドキドキしながらチェックすること、ヒラマサを釣らすことも課題であったのだ。
キャスティングがダメだったのでジギングポイントに入る。そこでもヤズ攻撃が多発。しかし念願のヒラマサをカーリー君はキャッチすることができたのだ。
彼のしゃくりに合わせ、タックルバランスを組み直してしゃくってもらう。本来のしゃくり方でヒラマサを狙ってもらうには、いくつかのキーがあり、そのキーを組み直すことで見事ヒラマサをキャッチ。これは嬉しかった。
なかなか難しい状況だった中、ドンピシャでヒラマサをキャッチしてもらえた喜びって大きい。
私自身、ガイド冥利に尽きる。「釣ってくれて、ありがとう!」そう心で唱えたのでした。
こうして最終日、福岡に近づきながら帰港となりました。第1グループよりも飛行機の時間が1時間早かったので、戻りも早くなる。これは致し方ないこと。
2行程、16人の玄界灘ヒラマサツアーもこれにて終了。怪我もなく、本当によかった。
全員が大漁とはならなかったですが、キャスティングで良いのが上がったのは、ツアー成功、だと言える。
海楽隊 東野船長、ありがとうございました。皆さん、お疲れ様でした。