【中学生柔道部活、今夜も】はっきり結果に繋がる年齢に驚く⁉️
私が柔道を本格的に始動していただいたのは、中学生になってから。
小学6年生夏過ぎから妹尾道場に向かうようになったが、受け身程度しかその頃はやっていなかった。
身長170cmに体重80kgを超える恵まれた体型だったが、なぜか柔道を始めた時は面白みを感じなかった。…というよりも、柔道を始めたきっかけが父親に釣具を買ってもらえるから、という疎かな始まりで、自分の意思からでは無かったのです。
ヤンチャな巨体の小学生。このままでは間違った方向に進むことを懸念した両親が、父親も柔道有段者であったのでその計らいで私の更生も考えてのことだった、と後に聞いたのですが、それが小学6年生の頃でした。
私が入門したのは、当時愛知県でも指折りの強豪道場。常に1位にはなれなかったけど、2位にはいた道場で、今思っても本当に厳しい道場であったと思います。
中2になる歳と同時に初段は簡単に取れるほど柔道経験を磨いていただき、毎晩、泣きながらのキツい稽古しか記憶はないほど。
しかしその時の稽古が身となり中学生の試合結果も良く、高校への進学も特待生でいくつかの高校からお声をいただけたのは今でも嬉しく覚えています。
そんな中学生柔道時代。
当時の稽古内容を現在に擦り合わせると、一発で問題になるので時代背景の違いをそのまま融合することは出来ませんが「稽古をした分、強くなる」という部分だけは当時から身体で感じていた事です。
ここ最近は神奈川の所属道場への指導は行けていませんが、その代わりに外部コーチをしている中学校柔道部員と共に、他校夜稽古に参加。
現在コーチを務めている中学校には専属の顧問がいるので(3年前より)私はサポートとしてのお手伝い。
そもそも中学校柔道コーチになったのは、前任顧問の移動で柔道経験者がおらず、部活動存続への境地になり、白羽の矢が立ったのです。
そのチームは立ち技よりも寝技が主体のチーム。前任の先生のかなり厳しいご指導でチーム作りが出来ており、後任となった私は立ち技を強化。
既に基礎体力が出来上がっていた生徒への指導であったので、2年生の秋には市民戦で個人優勝する生徒も現れてきた。
チーム力をまとめ上げ、激戦エリアの地区大会から県大会まで団体戦で駒を進められ、言葉では表せられないほどの飛躍を感じたのもその時でした。
「中学生って、始動した分、どんどん吸収してくれる。」指導する側としても、やる気のない生徒への指導よりも、意欲的な生徒への指導に熱が入ってしまう。
やる気のない生徒という生徒は、その頃は正直なところ部活動にもほぼ参加せず、幽霊部員であったので、無理に引き込むこともしたくなかったので参加した時に接する程度であった。
部活動に来ない限り指導は出来ないので、こればっかりは仕方がない…。
その代わりにやる気のある生徒達の意欲は強く、当時5人の団体戦メンバーで現在も高校で柔道を続けてくれているのは4人、更にその4人中3人は高校の関東大会へも出場してくれているほど。
それだけでも嬉しいことであり、中学生が頑張りたい、と思って動き出した時の伸張率は想像を越えたものであった。
さて、現在の中学生部活、夜稽古。
これは指導者の神、福井学先生が行われている部活動夜練習会でそこに私の所属中学生も参加するようになった。保護者様の熱心で温かい環境で送迎してもらい、日々技術を磨いている。
やっている事といえば、反復の徹底、基本的な動作から持続動作に繋がる補強、そして体力だけでない組手の徹底、といった事。
今年で2年生になる、中学から柔道を始めた生徒はコロナ禍でなかなか稽古時間も十分に取れていないながらも、組手やひとつの技への仕掛け、次への連動、という動作がものすごく良くなってきた。
昨年1年間は時短自粛等で本当に稽古時間がなかったのだが、それでも柔道の進歩が毎回上がっているな、と大げさでなくて感じるほどになってきた。
身体付きこそ、まだ線が細いのだが、それでも力に頼らず技の効力が相手に伝わり、頭角を表してきたのがとても嬉しい。
彼にとっての柔道時間はコロナ禍を含めて1年と2ヶ月。
しかし日々の継続した稽古でこうした「進化」を見せてくれるのも中学生のすごさであり、福井学先生がいう「恐ろしいほどの進化を作る時期が中学生時代だ」という言葉に私も実感。
現在、私が属するつながりで夜稽古にきてくれているのは、7人。完全な初心者からのスタートも生徒もいれば、道場で小学生時代に練習してきた生徒もいます。
しかし、全員がどんどん成長してくれています。
この「進化」を目で確認し身体で受け止められる環境でいられることの有り難さ、そして高校に進学し例えば先に例を出した関東大会などへの出場を聞くことで、嬉しさが込み上げてきます。
これからも一人でも多くの生徒が柔道を続けて欲しい。それに今は尽きます。
「私は指導するために、学ぶことをやめない。学ぶことをやめた時、それは指導を辞める時。」日々柔道指導者として勉強を続けていきます。
それは生徒達が頑張っているからですね。私も努力を惜しみません。