【令和四年度 神奈川県柔道連盟 春季指導者講習会】「ID柔道」県武にダッシュ‼️

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【令和四年度 神奈川県柔道連盟 春季指導者講習会】「ID柔道」県武にダッシュ‼️

神奈川県柔道連盟が開催する、指導者講習会。

毎年春と秋に行われるのだが、コロナ時期はオンデマンドでの受講だったので、正直なところ私は2度スルーしてしまっていた。4年間の受講点数でキャリアの継続加点となっており、今回受講しておかなくては…と焦っていたのでした。

今回の指導者講習会の内容は「誰もが親しめる柔道の実践〜ID柔道を通して〜」の課題で、浜名智男先生、山崎正義先生の講義をいただける事になっていた。

私は今一番学ばなくてはならない課題だと思っており、受講が楽しみでもあった。柔道指導に於ける実体験で私はその場面で戸惑ってしまった経験があったのだ。

そもそも「ID柔道」とは…。知的障害を持つ生徒との柔道。

初めて指導者としてその局面と向き合ったのは、指導者Bライセンスを所得し、所属道場より依頼があって派遣された地域公立中学校体育授業での柔道指導。

体育の時間に「柔道」が教科となり、礼法、受け身、技への流れで短期間で指導するのだが、これを9年間継続してきた。

我々の時代のような、校内暴力等はなく(指導に訪れてきた地域中学校)いわゆる「ヤンキー」でつっぱった生徒も殆ど見られなかった。

落ち着いた中学校体育授業なのだが、保護指導員の方と共に体育柔道に参加する支援級の生徒へも指導する。

支援級の生徒の中には、様々な障害を持った子もいて、勉強不足だった私は、大きな過ちをしてしまったことがあった。

その事例は、受け身。男女合わせて1年生(2年生以上は男女別)に受け身の指導をした時のこと。

体育座りから後方へと倒れ込む時に行う「後ろ受け身」を行ったのだが、私は身体(頸部、頭部)を守るためにとしっかりと畳を叩き、頸部、頭部を守ろう、と畳を叩いて見せた。

生徒達は喜んで後方に倒れながら畳を叩いている。そこそこ出来たのを確認したので、号令に合わせて全員で受け身をするようにした。

これからが私の配慮の足らなかった事になる。

パタゴニア

体育委員に番号を発っせなから10回受け身をやってもらう。後方受け身を始めて習った中学生諸君、思いっきり畳を叩こうと頑張ってくれる。

しかし…。

支援級の生徒さんが突然、暴れ出しながら耳を押さえて走り回り出したのだ。泣き叫びながら、何かを行っている。どうしよう…。本気で焦った。

体育教師と私と保護指導員さんが取り囲むようにその生徒を宥めるのだが、泣き止まない。それ以上に大声を出し始めた。手の付けようがない…。

私以外に他の先生も応援に来てくれたのでそれ以上にはならなかったのだが、ここでなぜそうなったのかを体育教師と話し合った。

理由は、クラス全員が突然畳を叩く音に強烈に驚き、怯えてパニックになったのだ、と。

私は、クラス全員の安全と課題を伝えるべき、受け身の指導をしたのだが、しかし、そこでこうしたパニックを起こす可能性のある生徒への意識を疎かにし指導を継続してしまった。

学校側からは、気になさらないでください、とフォローが入ったのだが、自分の未熟さに愕然とした。

町の道場や部活動への指導ではなく、様々なことを抱えている中学生の体育の授業への指導だ、という場面しか考えておらず、情けなくなったのが今でも忘れなれない指導の失敗のひとつです。

「ID柔道」という今回の課題は、今もっとも私が学ばなくてはならないことだ、と感じています。

外部コーチとして所属している中学部活動にも27人中現在4名の何らかの障害を持った生徒が在籍し、かかわっています。

今回学んだ内容を忘れず、現場で生かしていきたいと思っています。

パタゴニア

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keitanhiramatsu