【おじさん’s柔道時間】9月の稽古は乱取り中心で熱かったのだ。
今月の《福平塾》は中学生も少なく高校生や大人中心の乱取り中心の時間になりました。休日の午前中が柔道時間。草野球みたいに、それぞれのタイミングが合えば、汗を流せる環境って理想的ですが、その理想と現実への結び付きはなかなか難しかったりもします。
野球なら9人がひとつになり、対戦相手との試合になる。グランドを借りてお互いのチームと連絡を取りながら試合を計画して楽しむのと同じで柔道も声掛けをして道場をお借りして稽古を楽しむ。
自由参加型にしている《おじさん’s柔道時間》は小中学生が多い時には指導者の中で技の講習会をやってもらったりし、少しでも小中学生にプラスになれば、と段取り側の配慮で動く。
逆に講習会などは設けずに「乱取り稽古中心」を期待してくれている参加者も居たりして、当日の顔ぶれにより稽古内容を臨機応変にするのも《おじさん’s柔道時間》の良いところかもしれない。
今回の福平塾は乱取り稽古中心になった。それもある意味で理想的な時間になったのです。
9時半にスタートし、そこからしっかりとしたアップをしていく。5分2セットの打込みだけでもカラー道衣に汗が染みる。乱取り前準備をしっかりしておかないと、おじさんらは特に怪我をする。だから私も念入りにアップをした。
乱取り稽古が始まった。一本目から「やりますよ!」と駒木先生からお声がかかる。まだアップが足らない…と言いながらも一本目から本気モード。
最近、女子高生や中学生らからのスタートがスタイルになっていて、いきなりトップモードでの乱取りに焦りがありましたが、稽古を付けてもらえる事は有難い。両腕をぐるぐる回しながら乱取りが始まったのでした。
スタートから乱取りで汗が止まらない。3分刻みでしたが、何本か乱取りを行い、休憩。暑さが厳しいので5本で全体休憩を入れていく。
社会人の若手選手とも乱取りをした。長男と同年で私などオッさんには申し訳なかったかな、と思いながらもどうにか乱取りは成立。
この後、次男坊があたりに来た。「なんで俺?」そう思ったが、周りの大人たちが「天、行け!」と次男坊を囃し立てる。次男坊は何としてもオヤジを皆んなの前でブチ投げてやろう、と飛ばしてくる。
福井学先生がオジさんのサポートに入ってくれる。「ケイちゃん、右手で天を突くような組み手」と言ってくれ、他の大人たちは「平松さん、天は密着するのが苦手だから間合いを作らないで」ともアドバイスをくれる。
親子の乱取りって、もうこの先体力的にも普通には出来ないだろうと思っている。高校生までだろうな、と私もわかっており、今この貴重な時間を大切に無言の親子乱取りを楽しんだのでした。
いつもなら講習会等が入り、終わりが12時ですが今回は11時半には終了。いつもより多く乱取りをし、こうした柔道時間も楽しい。日本工学院八王子専門学校で開催していた《炎の乱取り祭り》と同じスタイル。
祝日の午前は素敵な汗を流させてもらったのでした。