量産型の「KEITAN JIG」がリリースされて、もうすぐ10年。
この「ケイタンジグ」では、本当によい思いをさせてもらった。これからの時期、秋に面白いジグであるので紹介したい。
激渋の真冬の千葉県外房で、ボトムべったりのベイト…どう狙えば良いか…DVDの撮影中の出来事。
ボトム中心の反応だ、ということはアナウンスされており、ミヨシに立っていた私は、ケイタンジグをアンダーでキャスト気味に投入。水深50Mで起伏が激しいポイント。
ボトムに着底したケイタンジグのラインスラッグを回収し、すぐにシャープさを殺して、スイープ気味にしゃくり上げる。
「上げる」といっても、だいたい「5しゃくり」ほどで、またボトムにダウンさせる。これを起伏の凹凸に沿わせる様に動かし続ける。
潮は、200gのケイタンジグが流される程であったので、そこそこ強い潮であった。それでも、ヘッドのシャープさを活かし、
立ち上がり時のキレを丁寧にしてアクションを付けていった。
ボトムへは、ケイタンジグをしゃくって後のリールにテンションをあたえて、あえてフォールスピードをコントロール。
これは、ジグが落ちて行く際の姿勢を気にし、落ちて行くものへの魚へのアピール付けも含まれている。
よく私はジグをしゃくる際に「丁寧にしゃくる」という言葉を使うが、この「丁寧に」という部分は、ジグをしゃくる時にはロッドでジグの動く感触をしっかりと把握し、そしてジグをまた沈ませる際の「フォール」時にもフリーで落とすのではなく、ラインテンションのコントロールをして、「丁寧さ」を強調してきた。
ジグが広くダートし、「フェイクジャーク」という、魚の動体視力を意識した捕食体制を利用し、探っていく。
「ラインスラッグ」をジャークで多く出し、その時に「じゃれる様なバイト」をものにするために「超ファーストテーパー」のロッド【Feke Lez】シリーズを開発した。
私のロッドへの考えは、ロッドはジグを操作するもの。掛ける、までのプロセスを重要視したい、という考え。
世界一のドラグ性能を誇る国産リールだから、安心して魚とのやり取りをロッドで浮かすのではなく、リール〜ドラグでやりとりして寄せる考えも提案してきた。
「ケイタンジグ」は、ガラスの様なヘッドの薄さ。魚がヒットして割れるのではなく、船上に網で掬った際に傷ついてしまうもの。そういった今までのジギングとは全く考えの違いをカタチにしてのリリースであった。
水深が浅いエリアなら、【ボトムをタッチ&ゴー】で丁寧に探り、水深が有るエリアであれば、広く探る【フェイクジャーク】で狙ってもらいたい。
この秋も、きっと「ケイタンジグ」で納得のいく魚をキャッチして頂きたい。
【ケイタンジグ】は、125gから350gまで豊富なラインナップ→http://goldic.shop-pro.jp/?mode=cate&cbid=143976&csid=1