『実釣ヒラマサ狙い!』国境の島、対馬へ4。やっぱりジギングは面白い。
朝5時過ぎの対馬は、寒過ぎだ。まだ辺りは当たり前だが真っ暗。
この日は昨夜の風も落ち着き、目標のポイントへと向かう事が出来た。
春漁丸は、春田船長、そして長男の見習い船長、そして春田母さんも乗船。まだ暗い樽が浜港を出船し、ポイントに着いた頃にやっと周辺が明るくなった。
「はい。水深100m。反応は40まで。どうぞ」スタートから水深100mは、なかなかシビレる。でも、昨日あまり釣果が伸びなかったので、今日は集中してジグに動きを付けていく。私はいつもの定位置「みよし」
ミヨシでしゃくるのは、良い面は、広い範囲で探れる事。でもトモからポイントに入った場合、かなり厳しい条件になる。この日は、どうやらポイントに船が入るのは「トモ」からであった。「ヒット!」いきなりトモでしゃくっていた望月さんにヒット。ヒラマサだ。その横も、ヒット。その横も「ヒット〜」完全にトモからのポイント入り。私は次の流しからジグを遠投し、探る層を変えてヒラマサを探した。でも、「ヒット〜」の声がトモから聞こえると、凄くプレッシャーになる。同じ流しで同じ層を狙っても、釣果は見えてこない、と感じ、完全に狙い方を変えてみた。潮はあまり動いておらず、コンディションは良いとは言えない。この状況でどうヒラマサを探していこうか。その手順は、次号のエイ出版社「ソルトワールド」誌連載【平松慶のヒラマサワールド】に掲載する予定です。是非、読んで下さいね。
船は、その後食いが止り、移動。豆酘崎沖へと向かう。対馬でも1級ポイントの豆酘崎沖。ここで期待をする。ポイントに入り、魚探の反応を確認するが、あきらかに青物の反応がびっしりでている。しかし、潮が動かないので本当に青物はジグを追わない。みんな困り果てている。私は持っている引き出しを開け、あれや、これや、で釣果を伸ばしたが、やっぱりぱっとしない雰囲気に参ってしまう。でも。今回の豆酘崎沖で一番驚いたのは…なんと、ソフトバンクでも電波がずっと入っていたことだ。6月までは、見事にソフトバンクのキャリアもちだけは、電波なしの状態であったのに、今回、豆酘崎沖でも電波がビンビン!これは嬉しかった。
潮は本当に動かなかった。長潮だから、仕方が無いが。でも、どうにか竿頭にはなれたので、一応面目は保てた(笑)
今回、豆酘崎でのソフトバンク電波と、もうひとつ嬉しかった事があった。それは、「ブリとヒラマサのハイブリット」をキャッチ出来た事。もちろん狙って釣った訳ではないが、でも数少ないハイブリット魚をキャッチ出来たのは、素直に嬉しい。これは、自分で食べたい!と帰港後、自宅に送ったのだ(笑)
今回、小型が多く、リリースも何本かした。水温19度。水中から抜いたジグは、温さを感じる。もう少し水温が低下した時に、また対馬入りを果たしたい。
…続く。