偏光レンズにおける、普段見ているもの…。
ふだん実釣時に着けている「偏光レンズ」私はzeal optics社のものを使用しているが、担当者から「船の上で何をどう、見ているか?」という質問があったので、私が船でキャスティング、ジギングをしている視界について書いてみます。
【キャスティング時】
水面から見える水中の変化と潮の縒れ、小魚などの跳ね、などを注意深く見ています。もちろん、操作するルアー(トップウォータープラグ等)を広い範囲(ルアー周辺)で常にチェックしながら、ルアーコントロールをしています。
特にキャスティング時は、小さなベイトが跳ねただけでも意識する様にしているし、さらに鳥の動きも追う様にしています。
太陽光で見えない、ということ以上に、夏の時期など特に太陽光と波との乱反射によって視界が遮られない様にツバの裏が出来る限り濃いものを選んだりして、「偏光レンズ」を重要視しています。
この際選択するのは、シルバーミラーの濃いグレーレンズ。潮が動き出すと、根や潮のぶつかり合う部分が、おおよそ見えてきます。
そこには、プランクトンが溜まる可能性も高く、プランクトンを補食する為にベイトが集まり易くなり、ルアーで水面に引き出す操作をより丁寧にすることが必要であり、レンズ越しに確認する変化をいち早く把握する事が大切です。
逆に朝、夕や曇り〜雨天の場合、出来る限り視界を明るくしたい為に、イエロー系のレンズを着用する様にしています。
鉛色の空が海面に反射し、わずかな潮流の変化も見えづらくなります。
視界を広げる、という意味でも、曇り空の環境でも偏光レンズは欠かせない。
また乗合船でのキャスティングゲーム時、他のアングラーのルアーの位置、また自身が引いて来たライン(ルアーを通した位置や角度)を把握、目認することも、重要です。
【ジギング時】
特に注意していることは、ラインの角度と小波の立ち方。
船の流される(ドテラ流し時は特に)方向と自身が投入したジグとの角度を常に把握しておきたく、視界で確認出来るギリギリまで水中をチェックする様に心がけています。
潮流によるラインスラッグとラインの屈折がジギングでは当然起こるので、そこまではチェック出来なくも、ラインの投入した角度と、2度目、3度目の角度の違いは、把握しておく事が大切。よって偏光レンズがなくてはならないものになります。
また、ジギングでもキャスティングでも言える事ですが、ルアーにチェイスしてきた魚が分かっている場合と、見えていない場合とでは、大きくルアー操作も変わります。ジグの後ろにヒラマサが付いて来た…。こんな場面は多々あります。
「あと少しの距離で口を使う」という情報を視界で得られれば、次のルアー操作は変わってきます。この「情報を把握する」という事はルアーゲームにおいて釣果にを左右する程意識しておかなくてはなりません。
【ファイト時】
自分の魚がどの角度に走っているのか。またその周りには何があるのか、その時の状況は…など魚との最後の詰めの部分になります。
常に水中だけでなく、船上での状況も見ながらのファイトに心がけています。
他の人との同時ヒットなどは特に魚のおおよその位置を把握しなくてはならず、その際は水中に入るラインの角度しか予測が出来ません。
出来るだけ離れる様に自身が動いてのファイトをする際も、水中への意識と魚の動きを掴む様に目を配る事が大切。
また良型マグロの様な船近くなってから円を描く様なファイトをする魚とのファイト時は、魚が常に見える位置でのファイトになり、偏光レンズは無くてはならないもの。
こういった部分で視界がしっかりと開けている時の集中力と、疲れもプラスされた状況で水面がギラツキ魚の進む方向が見えない時のミスが大きく左右する場面でもあります。
「見えている」時の集中力は、一番集中するもの。重要視して欲しい部分である。
※キャスティング、ジギング、ファイト時共に偏光レンズを着用し、「目の保護」という一番大切な部分は、もちろん把握して欲しいところです。
こんな感じで書かせて頂きました。何かの参考になれば、幸いです。
zeal optics HP→http://www.zealoptics.jp
平松慶 Impressionページ→http://www.zealoptics.jp/impression/index.php?itemid=854
平松慶 使用偏光レンズ
veroシリーズ、ステルスD-1370モデル