実釣編【Goldic対馬ヒラマサツアー初日】潮が厳しい状況でヒラマサキャッチ。

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実釣編【Goldic対馬ヒラマサツアー初日】潮が動かない状況でのヒラマサキャッチ。

爽快な目覚めでツアー初日をスタート。
7時前には起きて窓から空を見上げると、見事な快晴。しかし、怪しげな北西風が強く吹いているではないか。「この風、嫌だなぁ…」対馬での「北絡みの風」だけは、要注意なのだ。
北の風は、どうしても長細い島の形状の対馬、風裏がなかなか作れない。しかし、まだ7時。きっと風は変わる!と信じて、昨夜購入しておいた朝食をゆっくり食べる。
天気予報を観ながら午後からの気圧配置をチェックしていると、どうやら風もおさまる予報だ。今日の「福岡→対馬便」11時半入りまでまだ、時間はある。ミラクルを期待したい。朝食を済ませ、少し厳原の街を散策してみる。

子供のリクエストから始まった「ポケモンGo」なのだが、いつしか小生がハマってしまい、港周辺にレアなキャラクターが出ないかっ、と運動がてらに動いてみる。しかし、哀しいことに、全く期待に反しゲーム展開はないのでホテルに戻って、iPadのムービーを観ながらみんなの対馬入りを待つことにした。
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2時間ほど部屋でゆっくりして、無事全員が対馬入りをした。ホテルに到着し、釣具のみを持って春漁丸係留場となる「樽が浜港」へ。img_9594(出船前に大塚製薬のアミノバリューをきっちり摂取)小生はタックルをセッティングしてあるため、港で「かしわ飯にぎり」を頂く。これ、福岡で本当は「かろのうろん」と一緒に食べたかったのだが、完売だったので対馬で購入し、ランチで食す。お茶はホテルのポットでお湯を沸かし、暖かいお茶を準備しておいた。準備完璧。img_9590

大まかなタックルがみんなセッティング出来たので、この日は東沖へと向かった。img_9595(船上で小腹が空いた時は、このフルーツバー)※イチジクの味が口の中にたくさんのツブツブが広がり、甘くて美味しかったです。かなり船上でおススメ出来ます。

さて。
風は見事に落ち着いて来て、予報通り。入り組んだ浅芽湾を抜け、東沖へと船は走る。移動中にみんなも昼食を取り、ポイントに到着した頃には完璧に。

「はい、水深90m。中層まで。どうぞ」このポイントは岸から3マイルほど離れた、魚礁が点在するポイント。大きな瀬に沿って何基も魚礁が沈められているポイント。潮通しが良い場所だから魚礁が設置されている。魚道とでも言おうか。そんな場所だと想像してもらえると分かり易い。

潮の流れを知る為に、まずKEI-JIGシャープ200gを船の真下へ投入。投入したジグと船との角度をチェックしてみる。船はどてら流し。潮が流れている様な状況ならば、すぐに船とジグとに角度が開いていく。しかし、着底した位置を意識して見てみるが船は流れていない様子。一投目でマハタがヒット。これには驚いた。img_9598

根魚なだけに強い引きはないが、重い動きに初回からちょっと嬉しくなる。青物とは違った喜び。ファーストヒットにニヤリ。しかし…。その後が続かない。
ポイントを細かく変えながら船は魚の反応が強い場所を選んで何度も何度も動く。「潮が動いていない」小生、すぐに分かった。ジグを操作している際、ジグが潮と絡む感触がほとんどなく「スカッ!スカッ!」な状態。これは難しい。

「線の動作」で魚を探そうとしたが、すぐに「点の動作」へと変更する。
これが見事に的中し、ガミージグ180gにてヒラマサをキャッチ。img_9612他のアングラーにもヒントを与えることが出来、ほっとする。しかし、午後からの潮は、その後も流れることはなく、PM5時にロッドオフ。実釣の詳しい内容は次号ソルトワールド連載「平松慶のヒラマサワールド」に詳しく書く予定です。img_9600

今回船上でロッドワークについて深水さんに「右利きなら、ロッドを右手で操作しリーリングを左手で」とアドバイス。img_9603
これには、慣れ、不慣れ、があると思うのですが、今回の「潮が動かないタフコンディション時」にも大きく釣果が左右する要素が含まれています。

なぜ、右利きの人は、左巻きなのか。
これは、大きく分けて2つの要素が備えています。それは、今回の様な潮の動かない状況下での丁寧なジグ操作。そして、食いが立っている時や大物とのやり取りでの有効性。このふたつです。
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今回、潮が動かずジグをただしゃくるだけでは釣果は厳しかった。その時でも「ジグの姿勢やジグの動く幅、スピード」の把握、強弱、といった部分がロッドワークの丁寧さを必要とした。
ジグをどの場面でどれだけ動かすのか。その際、ジグの姿勢を知っておき、魚が寄っている状況を感じ取るのは「利き腕」の方が絶対に有利なのです。
神経を研ぎすませてジグを操作する際、やはりタフコンディション時ほど「利き腕」でロッドを細かく丁寧に操作させ、ジグにアクションを付けないとなかなかヒラマサはヒットしません。これは「いかにヒラマサに口を使わせるか」という部分になります。

だから、右利きであるなら、右手でロッドを操作させ、ライン回収を利き腕でない左手で回収することが大切になる。

もうひとつの、食いが立った時。
これは、大物を「寄せる」「ファイトを耐える」「大物とのファイトだから、最後まで魚に集中する」ことが重要になります。
当然ですが「利き腕」でしっかりとロッドを支え、大物を寄せたいもの。そういった大きな2つの理由があるんだよっ、と説明させて頂きました。

深水さんは「慣れん〜。慣れん〜」と笑いながら言っていましたが、最初は慣れないはず。当然です。
しかし、乗合船などで「ここ一番の大物とのやり取り」でよくロッドを持ち替えて、腕の張りを逃す様な、腕を振るいながらファイトしている姿を良く見かけます。
大物は気の弛みがロッドからすぐに伝わります。それほど大物も必死なはず。その時に「利き腕」でしっかりとロッドを支え、最後まで集中したファイトでキャッチしてもらいたい。それに尽きます。

この説明をして、右利きの方が左巻きに変えて良かった、と何人もの方に言われました。何を隠そう、小生がそうでしたから。
永井師匠に今ここで書いた内容をもう20年以上前に説明してもらい、右利きの小生、左巻きに「ピタっ」と変えました。慣れないツラさも分かっています。でも「より多くの、より大型の」魚を獲ってもらいたい。そんな気持ちで説明させてもらいました。
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この日は本当に釣果が厳しかった。しかし、小生かなりのヒラマサをキャッチすることが出来たのは、通い慣れたフィールドだからでもないし、釣りが上手い訳でもない。
ただ「魚の行動(捕食行動)に合わせたジグ操作が出来た」からだと思う。これも《いいぶさ日記》を読んで下さっている方へ、何かのヒントになれば、幸いです。img_9609

《対馬ヒラマサ行脚まだまだ続きます》

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keitanhiramatsu