【Q&A ジグの結束時はスイベル等必要でしょうか?】ご質問にお答えします。

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【Q&A ジグの結束時はスイベル等必要でしょうか?】ご質問にお答えします。


この様な質問を頂きました。小生なりの返答をさせて頂きます。
まずは、質問の内容から。

『前回、返答ありがとございました。
今回も平松さんより助言を頂きたく、メッセージさせていただきました。
自分はまたまだ経験が浅いため、変な質問をしますがよろしくお願いいたします。

今回の質問は、ガミー、ガミーfatを使用する際、ラインシステムにスイベル(サルカン)を使うと(リーダー→スイベル→スプリットリング→ジグ)、そのジグの動きに影響があるかどうかという事です。

ジギング時のスイベルの使用という事についてネットで調べても釣具店の店員さんに聞いてもジグ、ラインに色々な意見があり賛否両論な感じです。
自分は使用した方がいいのではと思いまして、とりあえず前回、着けて釣行してみました。

するとガミーfat使用時、アシストラインが、リーダーやスプリットリングに巻きついてしまう事がありました。

この様な現象はスイベルを使ったラインシステムで使用したからでしょうか?

もしくは、
・リーリング操作、ロッド操作が上手く出来ない
・アシストフックのラインの長さ、太さ、フックの大きさが合っていない
・潮に対するガミー、ガミーfatの使い分けが合っていない

という事も自分なりに考えて見ました。

また、スイベルを着けるとホバーリングに悪影響がでるでしょうか?

お時間の空いた時でよろしいので平松さんのご意見いただけたら嬉しく思います。』
石川県金沢市在住のアングラーA様から。

さて、この様なご質問を頂き、小生のガミージグに対してのフックマテリアル周辺のお話しをしたいと思っております。
アングラーAさんは、ガミージグ、ガミーfatにスイベルを使用する、と記載されておりますが、小生はスイベルはまず使用致しません。

《なぜ、使用しないのか。》
ガミージグ、ガミーfatジグ、の特徴である「前方へのスライドフォール」【ホバーリング】姿勢がこのジグの特徴になっています。ホバーリングをするために、ジグのアイが円型ではなく、楕円型にしてあり、打ち抜きリングをフォール姿勢で支点をズラしてリーダーでテンションを張る様にして落とし込むスタイルを最も重要視しているのです。

その部分には、出来る限り他のパーツを使いたくなく、イメージとすれば「スッキリ」させたい部分なのです。
この内容は、過去【いいぶさ日記】参照にしてもらえると、分かり易いかと思います。
 【Gummy Jig】のトリセツ論 http://kei-hiramatsu.com/2016/09/05/post-8051/


《続いて、ジグのアイにラインが巻き付く》
これは、極端に言えば、ジグをしゃくるスピードが速いことで起きる現象です。
その場合の要素は、例えば潮が効いていない状況であったり、ジャークのリズムにアソビが出来てしまっている時などが言える現象です。

非対称形状のメタルジグを高速で巻くと、どうしてもジグは回転しながら、回収されてきます。さらに、スプリットリングなどのマテリアル(パーツ)が多く付属されていれば、余計にその部分が抵抗になり、ジグは回転してしまいます。この際に起る現象がこのアイのラインが絡み付く、というトラブルになります。
潮の効いていない時に、フロロカーボンのリーダーを使用して、実際にジグのアイにリーダーが巻き付くテストを行いました。
ジグ(ガミージグを使用)にはスイベル等はついていなく、普段小生が使用しているパーツポジションでのテストですが、潮が効いていない時にジグを何度か高速で回収する。その際にリーダーにかなりの「糸ヨレ」が出来ていることがわかる。そのままの状況で、潮の効かない海中でジグをゆっくりアクション付けをすると、水中で「糸ヨレ」がジグの結束部分(アイ)に集中し、ジグの動きに対して潮が効いていないので、余計にダイレクトになり、動きを前方向にダートしようとするアイ(支点)にヨレが集まり、アイを巻いてしまう。
潮がないので、リーダーも引っ張られておらず、テンションが足らないので余計にヨレ効果で巻いてしまう、という結果が出ています。(小生が開発時にテスト済み)

《ジギングのキモは?》
ジギングの一番のキモは、ジグをいかにベイトの動きを演出させ、ブリやヒラマサ等に口を使わせるか。これに尽きます。ジグのアクションスピードとその場のベイトに合わせたアクションスピードを合わす、となると高速でのアクションも必要かと思います。
当社はその場面を考慮し、必要だと考えた末にKEI-Jig、KEI-Jig シャープを開発しリリースして来ました。
ですので、アングラーA様からのご質問である内容のジグにアイが巻く、という質問はその状況のジグ選択を見直し、例えばガミージグを選択して頂けたのならば、ガミージグに合わせたスピードよりも【ホバーリング】重視のアクション付けをして頂ければ、きっとフィッシングシーンも広がるのではないか、と思っております。

是非、これからのジギング最盛期にガミージグ、ガミーfatジグ、を【ホバーリング】アクション重視。そしてスピードと『線の動作』を意識した、シャープで機敏な誘い方を提供出来るケイジグ、ケイジグシャープ、の使い分けを楽しんで頂ければ、幸いです。

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