【柔道で素晴らしい1日を拓く】朝から晩まで指導させて頂きました。
今日程充実した1日は、最近なかったのでは…そう感じられる有意義な日でありました。
お店の休店日を利用し、5月に控えた中学生の大会に向け日頃お世話になっている高校へ出稽古。午後は小学生中心で6月に全国大会予選を控えている生徒への追い込み。
どちらも3月まで仕事で忙しく中々集中した指導が出来ていなかった心苦しさがあり、仕事を一瞬『スパッと』忘れ柔道ばかりの1日を計画してみたかったのだ。
先週末土曜日、隣町の柔道大会があり午前中だけ会場に顔を出す。翌日の朝から仕事だったので撮れる範囲で構わないからと女房にお願いし、県立武道館で行われた試合をビデオに収め、個人の評価を徹底分析してこの日に迎えた。
強い生徒、負けてしまった生徒、勝てると思う試合に負けてしまった生徒、持ってる技を出しきれないままで終わった生徒、予想を越えたパフォーマンスを発揮し勝ち上がった生徒、それぞれ。そんなひとりひとりの個性と試合運びを頭に叩き込み、修正と改善、補強と飛躍を合わせて生徒に接する。
中学生は同じレベルの生徒と互角に練習させるよりも、学年を超えた高校生にどれだけ自分の技が通用するか、ひとつでも出せるか、を勇気を得たい希望で望ませてみた。
光明学園は歴史ある柔道部で『伝統を重んじた重圧感』を皆持ってくれている。タイミングよく新高校生(この春からの新入生)も居ることをわかっており、中学生にチャレンジ精神を持たせ挑ませてみた。
予想を越えた結果が乱取り稽古から伺え正直かなり驚いている。
いつもの道場内では意欲すら伝わらない生徒が背筋を伸ばし大きな技でどんどん前へ出て技出しも早く素晴らしい柔道をしてくれた。
高校生を投げれた喜びを露わにせず、シャイな『中二病』君らは、きっと心の中でガッツポーズをしてくれているのであろう。
朝8時前に集合場所から高校道場までの車中は会話もなく、どことなく緊張し重い空気が漂っていた。
しかし稽古後の車中は『〜が⚪︎⚪︎さんを投げてた』や『払腰が決まったんですよ』だの、本来の姿で一生懸命説明してくれた。
みんなよく話す。ホント、びっくりする程よく話してくれた。
投げられた。投げた。こんな技を知った。あの高校生知ってる。あの技を学びたい。あの場合、どうやって前に出たら技を仕掛けられるか…。我を競って話しが止まらない。意欲果敢な姿勢に本当に感銘を受けたのだ。
午前中で終了した高校出稽古であったが、また必ず数人に声掛けして連れて行きたいと思っている。
午後からは少し仕事の時間にした。3Dで確認出来るメタルジグの図面の変更箇所や細部の確認する時間にあてた。これをする事で完全なるオフでは無くなるのだが、それが小生らしい行動。
本来なら徹底して仕事には目を伏せておきたかったのだが、気持ちがそうはさせてくれない。時間の許す限り図面データとニラメッコをしてひと仕事をクリアーしておいた。
そんな仕事時の少しのタイミングを見つけては道場に行くまで先週末の試合を全てチェックし、メモに残して道場へと向かった。
夜は街道場の小学生中心指導。小生が任されている指導は一般練習後のヤル気のある居残り生徒への特練。
規定時間で帰りたい生徒は帰って良い。『勝ちたい』と願う生徒だけを対象とした稽古なので正直キツイ内容だと思う。
絶対勝利主義な稽古ではないが特練に毎回参加してくれる生徒の中には全国大会を意識した生徒も何人かおり、その生徒を中心とした稽古内容に自ずとなってしまうため、泣き出す生徒は当たり前。
体力的に付いてこれない生徒もいたりするが、皆必死に稽古してくれる。だから休日を休日にせずに生徒へ時間を使いたいし、柔道中心の時間になる。
ひとつでも進歩があり、ひとつでも技の習得する時間が与えられたら小生は大満足だ。
午前中の中学生強化、夜の小学生強化、と今日はしっかり柔道時間を使わせてもらったが、実は一番そんな時間に感謝しているのは小生。
彼らからたくさんのエネルギーをいただけ、そのエネルギーが仕事に向き合えられる。これが出来てこそ小生も1日が充実出来るのであるし、モチベーションを下げずに毎日を過ごす事が出来るのだ。
午前中に感じた中学生の『のびしろ』。夜に感じた小学生の『エネルギー』。
どちらも小生のカンフル剤であり、それを得られる【柔道に感謝】な1日となったのでした。