【平成30年神奈川県柔道高段者大会】五段の部で今年もエントリー。神奈川県立武道館にて。
4月28日に全国柔道高段者大会が講道館で行なわれ、1試合でしたが集中し試合を行なって来ました。
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【動画】
●平成30年度全国柔道高段者大会、5段の部https://www.youtube.com/watch?v=FDrPaNxaQXg&t=92s
柔道高段者大会は全国が4月、関東大会が8月、神奈川県は春季と秋季で2度行なわれ、さらに湘南地区でも11月にあるが、これら全てにおいて昇段への必要試合点数となり累計点数が10点以上を昇段審査の条件となるのだ。
小生は高校卒業時に三段を取得した。二段は高校2年だったと思う。当時所属していたのは愛知県柔道連盟で、月次試合で同じ段位のものが試合をし、5人でリーグ戦を行い、全勝したものが更に『抜群戦』として試合するスタイルだった。
初段、二段、三段までは全て『抜群戦』まで上がり点数を所得した覚えがあった。大学卒業時に四段に昇段し、もう柔道は向き合わないだろうと決めていたのだが、息子(長男)が柔道をすることから20年ぶりに柔道衣を着て稽古を再開し五段へ昇段、更に周りが柔道関係の仲間も増え六段に向けて精進する事になったのだ。
6年前に五段をいただき、初めて全国高段者大会に出場する機会となった。
講道館に4月28日、日本各地から昇段に向けて先生方が集まり昇段試合をする。今年で5年連続して参加したが、全国高段者大会で初めての『勝ち名乗り』。
関東高段者大会では何度か勝たせていただいたのだが、全国高段者大会だけは壁が厚かった。また全国高段者大会に出場しながら、関東、神奈川、地区へも出場を重ね、気付けば5年で昇段基準となる10点を取得出来ていた。これは全く意識しておらず、昇段審査に絡む試合を重ねて来ただけ。
神奈川県柔道連盟が配布(有料)する『柔道手帳』に過去の試合を記す事をして満点となっていたのがわかっただけで、点数を意識した事はなかった。5年で昇段基準点数に達した事は気付いてホッとしたのが本音。
こうした高段者大会へのエントリーや日本マスターズ、世界ベテランズなどの試合も合わせて出場するのは、稽古や精進を常に続けていく為の事としており、勝ち負けだけを優先してきた訳ではない。
『試合出場という目標』を置き柔道に携わるという理由と目的にしたかったから、が大きな部分。
目的がはっきりし、目標を組みそれに対して考えながら動いていく。その術が試合であっただけなのだ。高段者大会以外に昇段基準点数へ加算される試合点数を出せば、もう昨年には基準に達していたが、こうして『高段者大会』だけでみてひとつの基準を満たした事は後から付いてきた嬉しさであろう。
点数は取れていても時間が許す限り試合には出ていきたい。それが今回エントリーしていた神奈川県柔道高段者大会であり、先に予定されている関東高段者大会になる。
試合に出場するならば、心身を鍛錬しなくてはならない。柔道から離れず自身を鍛え上げていく事も行わなければならないから、試合にエントリーするのだ。
神奈川県柔道高段者大会は3人リーグ戦であった。
ひとりは何度も身体を借りて稽古させてもらっている先生。ひとりは若くても経験の深い実力派の先生。対戦表を見た時に『マヂか…』これは正直思った感情。
全国高段者大会や関東高段者大会時は当日組み合うまで相手の事はわからない。
組んでみて『相四つか』『チカラ強いな。』『こう攻めてくるんだ…』等がわかり、3分の中で試合を組み上げていく。しかし神奈川県内はおおよそ対戦相手は分かるし顔見知りの先生が多い。
今回の3人戦で実のところ、相手をひとりは予測にドンピシャであったのだ。ただかなり歳下となる宮里先生だけは予想がつかなかった。しかし試合は組まれている。49歳のオッさんはさあ、どう対応しようか。どう攻めようか。と試合が始まるまでずっと頭の中で描いていた。
組み手、体捌き、国際ルール…たくさんの事を3分間のために頭の中で描きまくった。乱取りをやり慣れている高田先生にはいつも通りに攻めるしかない、と決めていたが初対戦となる宮里先生は動きを読む事が出来ない。でも試合が出来る事の喜びを先に感じ、前に向き付ける柔道をしよう、とだけ決めていた。
『やるからには勝つ。生きるか死ぬか、を意識しろ』
宮本功三先生からの毎回の言葉を胸に秘め双当たり戦、頑張りました。二試合共、必死でした。特に宮里先生との3分はあっという間でした。有難い時間です。
【動画】
●平成30年 神奈川県柔道高段者大会 五段の部1/2https://www.youtube.com/watch?v=fBmlgR5gBY8
●平成30年 神奈川県柔道高段者大会 五段の部2/2https://www.youtube.com/watch?v=d5fVBthDsMk&t=101s
内容は技有りひとつで負けてしまいましたが、3分の中でいくつか「タラレバ」を描くほど思いが深い試合になったと感じています。
もっと鍛錬し、少しでも六段の階段に近付ける様に身体も心も精進したいと思っています。