【PENNリール・スラマー3】その素晴らしさは、スプールドラグに有り。

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【PENNリール・スラマー3】その素晴らしさは、スプールドラグに有り。

スピニングリールのドラグ値をデータで欲しい、と以前話していたのだが、ピュアフィッシングさんが素晴らしいものを用意してわざわざ持って来てくださった。

「スプール断面原物」スプールを真上からぶった切ったもの。これだとスプールの構造が断面でカットして、スプールの効き具合や構造がわかりやすくて精度の素晴らしさを説明しやすいのです。

今年でスラマー3シリーズを使用して4年目。
北は北海道から西は九州。相当な釣行数、使い込んで来てそれでもスプールのヘタリは今も一度も無い。

スプールはご存知の「ダブルディスクドラグ」を搭載しており、上から(ドラグノブ)の締め付ける圧力でドラグ数値に負荷を掛けて、ヘッド部分の圧と、スプール底辺部に設置されたヘッド部分よりも更にドラグ摩擦設置面積が広いワッシャーで形成されたスプールが力(チカラ)を分散してくれるのだ。

この「スラマードラグ」はペンリール社の中ではそれまでのスプール組パーツに比べてかなり素材を重視し、高性能な数値や結果を出す事に成功してきた。
そもそも「スラマードラグ」内のメインドラグに使用している素材パーツに「HT100ドラグ」が組み込まれているのだが、その間に使用されているワッシャーが熱に強いカーボン樹脂をメインパーツとして使用し、安定した熱分散で一気に上昇する摩擦熱を極限に抑えることが可能となった。

またスラマー3のドラグはヘッド部分とスプール部分のスカート内位置に設置してあるディスクドラグとあり、いわゆるダブルディスクの対応としてライン放出の安定化を図っている。

この機構はもちろん世界中のリールで一番最初に行なったのはぺんリール社であり、そのパテントをうまく潜り抜けて国産メーカーも高級スピニングリールに搭載した、と言う経歴がある。

「スラマー3 」で搭載しているドラグの名称はヘッド部分の機構設定を「スラマードラグ」そしてスカート内位置のディスクドラグを「デュラドラグ」と呼んでいる。
その二つを総称してスラマードラグで一貫しているのだ、とペンリール社から報告をもらったが、私はあまり気にしてはいない(笑)

それよりも嬉しく驚いたのが、この「スラマー3」開発時にスプールテスト開発の驚くべき逸話がある。この「スラマードラグ」の開発はアメリカのレーシングカー(社名はここでは公開出来ません。ピュアフィッシングさんに直接ご確認ください)のトランスミッションプレート部分の共同開発を行い、技術業務提供を行ったのだ。

レーシングカーに搭載されているパットもデュラドラグと同じパーツが使用され耐熱耐久が認められたのです。デュラドラグはカーボン素材と金属素材が重ねられて広い直径(パイ)でヘタらなく安定数値を持続、磨耗もないテスト結果に繋がっている。

この時のテストデータはこちら。
●7.14kgテンション100時間テンションをかけた状態で稼働し続け、スプールパーツ全てにおいて磨耗、ヘタりが一切なかったワッシャー素材(ワッシャー組合せ)の結果であった。

こうしたテスト結果を提示してもらえ、触っただけでは満足、納得出来ない部分もあったが、実釣でのドラグを効かせたフィーリングを実際自身が感じ取り、安定したドラグ威力が信頼へと結びついたのです。

今回、スラマー3のスプールドラグについて、ピュアフィッシングを通じてたくさんの技術情報や製品情報を勉強することが出来ました。

4年弱使用し、先日「ボディー内メインギア、ピニオンギア」の2箇所が初めて壊れました。

メインギアは今回の様な初のヘタレが出ましたが、このギア交換に当たったスプール内ドラグは「スラマードラグ・デュラドラグ」共に全く何も故障がなく、ワッシャーパーツの洗浄だけで終了でした。
ギア周りの構造が、私としては今ひとつ気になっている部分。
「どうしてこうなり、なぜ、そうなったか?」の疑問が日本PENNリール担当者からも明確な意見をもらうことが出来ておらず、そこだけは非常に納得がいっていない。

技術開発が進んだメイドイン・USAのペンリール。
強靭さは本物であるが、アメリカ人(開発者の思考)の釣りに対する考え方と、日本人の意識の違いは当然ある。その部分が日本ペンリール関係者が理解し切れていない感が満載であり、その溝を埋めるのはもう少し日本PENNリール関係者と密になっていかなくてはならない。

少なくとも、私と言うプロアングラーを広告塔に起用し癖を徹底的に理解し、釣り方やスタイルを把握してもらわなくてはならないのだが…。

誤解してもらいたくないのだが、私の釣りをよく理解しているアングラーは絶対に「チカラで釣りをするスタイルではない」と言うことを知っています。
チカラでの釣り、とはしゃくるチカラ、魚を寄せるチカラ、そういった「引く力」のことを言い、私の釣りで使うチカラは「持続するチカラ」

昔、まだ20代の頃。先輩アングラーに「怪力君」だなんて言われたことがある。その頃は、まさにそうであり、チカラだけを利用し釣りもガサツで無駄にロッドを折り、強引さをウリにでもするかの動作をしていたのだが、いつしかそれでは釣りの限界になるのだ、と感じたのだ。

今、身体を鍛えているのは「一日中、同じペースでしゃくり続けられること」「ファイト時にチカラで頼る様な動きをしないこと」であり「長時間のファイトに耐えられる体力を維持すること」なのだ。

今、プロデュースしているペンリール スラマー3シリーズはメインギアの強靭さに対してボディーの歪み、もしくは強度負荷からの歪みに対応出来ないことが原因ではないのか、と感じている。

3点でネジ止めしているボディーの歪みが出るからメインギア、ピニオンギアの一番頭(先端部分)がかけてしまう(ギアの噛み合った部分の一番先、チカラが最大にかかりながらも、チカラの放出先(分散)が足らない部分)の破損で表れている。
メインギアとピニオンギアを支え切れなくなったボディーカバーのクリアランスの問題ではなかろうか、と言う考えだ。

これについて、PENN担当者と話し込んだが「平松さんのチカラだから余分な負荷がボデーカバーにもかかり、歪みが発生したのでは?」と言う見解だった。

これには、本当に私の釣りを知らないんだなぁ…と半ば呆れ、黙ってしまったが、例えば多分1日で一番ヒラマサを釣り上げた私のファイトは、船中で一番慎重にドラグとロッド角度を最大に活かして魚を寄せる弱々しいファイトである。
それを証拠に、使用しているメインリーダーが極端に細い。フロロカーボン10号クラスが標準で、その強度以上のチカラはドラグにも掛けられないし、当然ロッドにも与えられない。

だからリールの捲くハンドル力とギア比と自身がロッドを支える右腕と、腰と両足なのだ。これが「長時間のファイトに耐えられる体力」であり「ファイト時にチカラで頼る様な動きをしないこと」なのである。

少し私のジギングスタイルを知ってもらいためにも、詳しくスタイルを書いて紹介してみました。

身体を鍛えているのは、「一日中、同じペースでしゃくり続けられること」「ファイト時にチカラで頼る様な動きをしないこと」であり「長時間のファイトに耐えられる体力を維持すること」を最優先とし、そして弱い柔道を生涯続けたいからなのである。ご理解を。

4年弱、これまで一切の故障もなくタフで強靭なリールとして私のフィッシングを支え続けてくれていました。これからも安心して使い続けます。

こうした信頼の持てるリールとの出会い、関わり合った情報などを今後も広く長く皆さんに伝えていきたいと思っております。

※情報提供:ピュアフィッシングジャパン
PENNリール
平松慶ヒラマサ動画

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keitanhiramatsu