【原点回帰。初心に戻りスタートだ。】気持ちを整え、あの頃を思い出す。
福井県で行われた日本ベテランズ から気持ちを入れ替えて初心に戻りたく、八王子の日本工学院八王子専門学校へ治療を兼ねて出稽古させてもらってきました。
ここは自身が「柔道って再び始めて、面白いなっ」と思えた場所。
今は大人気な練習会《炎の乱取り祭り》は柔道場を暖房で暖め、汗をたくさん流せられ、この学校の卒業生らが社会に出て理不尽な場面にも向き合い、嫌な事でも受け止められ、社会にストレスを溜めずに馴染められる様に、と卒業生への配慮から始まった練習会。
あの広い柔道場に、外部柔道愛好家である私ら大人や卒業生ら10数人で汗を流していた頃から通った場所。
この畳の上で『日本ベテランズ大会』にエントリーしてみよう、高段者大会に出場しよう、あの試合、この試合にと練習を重ねるうちに『世界マスターズ』へと気持ちを発展させていったのだ。そんな思い出ある場所がこの日本工学院八王子専門学校の柔道場であり、宮本功三先生が監督する柔道部なのだ。
福井の日本ベテランズは何度思い出しても、たくさんの考えや反省が宿る。後悔しても仕方ないが、そうなってしまった事実をもう一度気持ちも合わせて汗で流したい、と決めてひとり出稽古させてもらったのだ。
自宅から学校の道場までは電車をうまく乗り継げれば1時間かからない。大学生ら学生に混じりながら校舎を抜け道場に入ると、既にたくさんの柔整科生徒さんらが乱取りや受身、打込みなどを楽しそうにやっている。
宮本功三先生は経験者生徒とワイワイ言いながら乱取りされていた。すぐに着替える。
今日は気持ちを入れ替えるため、と自身が子供の頃育てていただいた古巣道場の柔道衣を着用。
今はなき、名古屋の妹尾道場。妹尾先生と、溝口先生からいただいた柔道衣はアンダーシャツもスパッツも着けず、昭和スタイルで練習したかった。
練習内容は、永遠に4分で刻まれたタイマーに合わせて自身が相手を選び、乱取りをする。いわゆる自由稽古。
身体を温め、柔軟体操をしてから柔整科の森山先生と乱取り開始。4分のタイマーを耳にしながら、無心で二人乱取りを続ける。勝ち負け、ではなく二人共、根比べ。
どちらかが「もう終わろう」と言うまで終わらない。4分のタイマーブザーは聞こえるが、そのブザーで何かがあるわけではない。終わらない二人の乱取り。
5本、10本、これ位は当たり前に毎度のこと。緩んだテーピングを貼り直したり、ペットボトルに口を付け少量の水分補給をする程度。4分15本をやり、二人共そのまま畳の上で倒れ込み終了。
乱取りだけで4.5kg落ち、かなりやり込めたなと満足。もう充分。スッキリした。ホントまたイチから出直そう、そうこの乱取りを終えた時に思えたのだ。
二人はシャワーをし、森山先生は教官室へ、私は治療に。
両足首をひねっており、歪んだ足首を矯正してもらい、そのまま背中はハイボルト治療。背中、肩、を徹底して激しい電流で治療してもらうハイボルト治療は、筋肉が腐ってる?と思ってしまうほど傷む背中の筋肉の痛みを一瞬で消してくれる。
この治療は合う、合わない、の好みに分かれるが、私は大好きな治療法。後藤先生にガッツリと患部に電流治療をしていただけ、この日の出稽古は終了となったのだ。
「よし、慶ちゃん、慰労会するべっ」と宮本功三先生もシャワーで汗を流してスッキリ。横浜線で町田駅まで直通だから楽に行ける。
『鳥貴族』で気取らずに慣れた嬉しい環境でメガジョッキの発泡酒で乾杯。晴れた日が続いた植木鉢の如く、メガジョッキの発泡酒は一瞬にしてこの身体に吸い上げられていく。二杯、三杯、と立て続けにメガジョッキを飲み、やっと『さしすせそ』が笑顔で言える顔に。
それまでは干からび過ぎて『ラリルレロ』もマトモに言えない位だった(笑)
この夜、ここトリキで福井のベテランズネタ、それまでの意気込み、今後の展開などを宮本功三先生と話し込んだ。
笑い続け、喋り続け、二人共ヘロヘロ。毎度のパターンであるが、この『毎度のパターン』がやっぱり良いのだ。
気持ちも心も身体も意欲も元に戻した素晴らしい一日でありました。
日本工学院八王子専門学校の教員皆さま、生徒皆さま、宮本功三先生、ありがとうございました。【感謝】を忘れずに、また次へのステップを一歩ずつしっかりと踏んで前に進んでいきます。