【炎の乱取り祭り】梅雨時期真っ只中、ガッツリ乱取り。大好きな環境をいつまでも。
全日本学生柔道優勝大会翌日は「炎の乱取り祭り」であり、前夜都内で宮本功三先生夫婦、内村直也先生夫婦、我が家夫婦と「トリキ」にて鶏とビールと涙と笑いの夕べが繰り広げられ、「炎の乱取り祭り」でガッツリと練習するネタを身体で作り上げておいたのだ。
そもそも「全日本学生柔道優勝大会」で九州1位に勝つ予定で翌日までコマを進める事であった大産大柔道部であったが、試合は本当にわからない。選手だけのチカラだけでなく、いくつものチカラが重なり合って動くものだと熟思ったのだ。
接戦で敗退した大産大監督である内村直也先生も悔しがっていたが、神保町で飲み終えた辺りからは悔しさを出さない様にしていたのも印象的であった。
この日は、午前中の乱取り練習会。翌日に酒を残さない様にセーブして飲んだので朝は気持ちよく起きれた。
京急南橋本駅で内村先生夫婦と合流し、その足で日本工学院八王子専門学校へ。
柔道場がある体育館に向かうとすでに何人かの指導者や生徒達が集まっており、そして「炎の乱取り祭り」通り「炎」元である暖房が効いた柔道場で着替えたのである。
長男が東京で宿泊せずに自宅に戻ってきたので、八王子で乱取り祭りに参加してから大阪に帰るというスケジュールとなり、監督が居る中で乱取り祭り。頑張ってくれるかなっ。
長男がいたので次男は当然お兄ちゃんにベッタリで、二人で自宅から電車で工学院までやってきた。10時10分になり全員で正列をして15分より乱取り開始。
今日の私の目標は23本中、20本以上。中学生とも大学生や大人ともこだわらず、ずっと乱取りを続ける事が目標であった。休まなくやり続ける。
近況の私にとってとても重要な事だと思い直してマスターズから目標設定をやり直したのだ。
最初は中学生と組手中心にスタートし、日本工学院の森山先生と休まない乱取りを開始予定。
いつもなら教官更衣室前でやるのだが、今日は思いっきり端でやる様にした。森山先生と根比べをしたかったし、どちらかが「降参です」というまで二人で意地を出し合いたかったのだ(笑)
スタートから3人ほど中学生相手で動き回って身体を伸ばし、いざ森山先生と開始。最初は13本までぶっ通しで乱取りをした。
そこそこを超えた汗の量。畳に流れ落ちる汗が溜まる。結構な量、溜まる。
小学生まで指導していて強豪中学に進学した生徒も「炎の乱取り祭り」に参加していたので、久々に乱取りをする。
昨年の8月にやって以来だったので嬉しかった。生徒の成長が身体で感じられる。
3本ほど続けて乱取りをしたところで長男と目があったので、そこからは親子対決。
これまで高校から大学3回生までずっと-60kgにこだわってきた長男だが昨年から-66kgに階級を上げ、筋力も上げてきたのでどんな乱取りをしてくるのかが楽しみであった。
階級を上げたての頃に乱取りをしたが、減量からくる疲労感みたいなものが残っているように感じられ、まだ66kgの柔道じゃないなっと思っていたが、今回は…。
ボッコボコにされた、のが簡単な結論。なんだろう…例えば、八巻先生とやるスピードと技の上手さ、宮本功三先生とやる強烈な圧力や技術的恐怖は感じなかったのだが、パツッパツな弾ける動きと勢いがすごく感じた。
「フレッシュな強いヤツ」ってどこの大学にもいたが、そんな感じの選手とやるイメージに似ていたかなっ。
右からも左からも担ぎで仕掛けて来て、身体で受けようとしてもその位置から持ち上げて担いでくるって感じ。
「ガンガン攻めてくる」っていう表現ではなく「グゥワングゥワンと下から突き上げてくる」怖さを感じる嫌な柔道をするって思えたのが本音かな。
「父親だから、ゼッテイ抜かねえ!」って気持ちがあったのだろうね。
もうサーカスみたいにボコられたけど、一回だけ膝を付けれて、私はそれで満足だなっと4本やって終了。でも本気で向かって来た大学生と4本出来たから、まあ、ヨシだっ。自分に褒めたい。
その後は2本休んで全て乱取りを再開。重量級の大人とも稽古したが、体力の無さを痛感。動けないのだ。
技を受けることは出来ても、かけ切る体力がない。これが今年の課題。
本来の体力(階級)に合わせた技出しが出来るようにならないと「勝つ」事が出来ない。階級が同じ選手とやり合える動きを作り上げたい。それをするにはまず、柔道の乱取りを長くやり続けて柔道力を付けないといけない…。
再びラストまで森山先生とジスリながらの乱取りを楽しみ、終了。ぶっ倒れたのは当然です(笑)最高に楽しかったです。
今回、高校時代の一級後輩になり、団体戦もチームメンバーだった内村直也先生と乱取りをしたかったが、7月の大阪出張時に出来るタイミングを見計らい、その時に楽しみたいと思っています。だから、いいやっ。
その分、他の人と乱取りが沢山出来、今回も「炎の乱取り祭り」乱取りよぉ〜けやれて、最高です。この練習が出来、柔道繋がりが広げられる環境に「感謝」です。
大人も子供も、皆、笑顔で揉め事のない柔道の環境つくりを大切にしたい、と再認識。
指導者同士の争いや生徒勧誘合戦、生徒が指導者の目を気にしての行動などはこうした皆が楽しむ場所で感じられる事自体がおかしい事であろうし、あってはならない事だと思います。
「炎の乱取り祭り」の当初からの意味がズレた場面が見えたので私の独り言としてここの場で発信します。
大人も子供も「柔道が大好き」「柔道で日常生活のストレスを発散する場」「理不尽な大人の社会で揉まれた学生上がりの若い社会人が柔道で気持ちを整える」などから始めた「炎の乱取り祭り」。
宮本功三先生が沢山の配慮、そして音頭をとり、古くからの柔道おじさんらが発信してくれて今があります。
乱取り祭りは道場生勧誘の場でもなければ、他道場を貶す場でもない。指導者同士のピリピリした雰囲気が一番困っているのは小さな柔道衣を着た、可愛い小学生君らなのです。
指導者の目ばかり気にして、本当に楽しんでもらいたい、稽古をしてもらいたい子供たちが「柔道が嫌い」になることほど怖いものはないし、柔道をつまらなくさせている事があってはならないこと。というのを「いいぶさ日記」のこの内容を読んで感じてもらえたら、幸いです。
あくまでも私の勝手なメッセージです。私はアホのように乱取りをし、声を出し、森山先生らとはしゃいでいました。
子供達の姿が中盤から大きく変わったのを感じていましたが、その環境修正までは出来ません。
私はいつもと同じように「炎の乱取り祭り」を楽しみました。いつまでも大人社会の理不尽やストレスが柔道で発散出来る場所
そして子供達が元気に楽しめれる柔道場であって欲しいと思っております。
次回は7月21日を予定していると聞いております。開催日が50歳の誕生日。何か縁を感じて仕方ないです(笑)