【シンガポール・ゲイラン】生きている躍動を感じるホーカーズで乾杯。

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【シンガポール・ゲイラン】生きている躍動を感じるホーカーズで乾杯。


朝は前夜飲み過ぎたタイガービールでムカムカする胃に優しいお粥から始める。碁盤の目のように様々な店が並び、朝から飲んでいる人もいれば、夜中から飲み続けている人らもいる「ゲイラン」

ゲイラン17筋にある安宿から1分とかからない低いビルを囲うようにホーカーズはあり、私にとっては朝にニンマリしてしまうおかず選びも楽しみのひとつ。
甘い醤油ベースで炊かれた豚肉と胡麻油で化学調味料を大量に振り空芯菜の炒め物がお粥には抜群に合う。

それに砂糖が入った缶の緑茶だ。それにはストローがご丁寧に差されており『緑茶』の感覚とは全く違う飲み物に感じる。
これらをひとりでテーブルの上にどかっと置きプラスチック製の箸と蓮華で頂くのだ。

朝から蒸し暑いゲイランはホーカーズの屋根口から水蒸気の様にミスト状の冷気を扇風機で飛ばす。首振りの扇風機はミストが飛んでくる時だけタンクトップの肩がヒンヤリして心地よい。これがゲイランで迎える朝の始まりだ。

お粥を頼むと2品ないし3品のおかずを選ぶ事が出来る。揚げた魚、蒸した鶏肉、炒めた牛肉、煮た豚肉…ありとあらゆる食材が揃っているのが目で楽しく、耳で刺激され、鼻で食欲を掻き立てられる。

ホーカーズは何十軒と並び、一方通行の道路に全て面している。どこでも最初は美味しいと感じていたが、通い慣れてくる程に自分の舌に合ったホーカーズがだんだんとわかってくる。辛い店、甘い店、塩っぱい店、濃い味の店。

私は醤油が上手く味付けされた店を最初の頃に見つけたから、特にその店を気に入って毎朝通うのだ。

何人かで夜の街を徘徊した時に『ここで軽く飲もう!』と誰かが言えば、塩ビの椅子に座り『タイガービール』ですぐに始めてしまう。
ただ自分に合わないホーカーズもあり、それが味なのか外見なのか店員の雰囲気なのか、それはわからない。
値段はゲイラン内ならそうは変わらないから、やはり味と周りの雰囲気なのだろうか。常店を見つけると落ち着くし、あまり座った事のない店だと勝手が分からず落ち着かないのもわかってもらえますよね。これもホーカーズを楽しむひとつと言えよう。

翌朝も、その翌日も。マレーシアから戻って来た朝も、同じ店。これがゲイランの朝スタイルとなる。

ひとりの旅なら朝食後はビーチロードにある仲間の店に行ったり、オーチャロードでウロウロしたりする。もしくは公園まで歩き、そこでジョギングなどをして身体を動かし再び昼メシを食べにゲイランへ戻xつたりもする。

チキンライスの時もあるし、肉骨茶(バクテー)もある。チキンライスは蒸した鶏肉の旨味がタイ米に染み込み、サンバルを少しずつ混ぜたりして食べるのだが、これがまた美味い。きっと高カロリーなんだろうなと思うのだが、一度この味を知ってしまったらなかなかやめられないのだ。

いわゆる『癖になる味』であり、非常に食べやすい。日本での昼食で言えば『今日も牛丼でいいや。』的感覚で間違いないだろうと思う。
肉骨茶もチキンライス同様に店を選ぶ。味が濃い店はお昼時になればあっという間に満員になる。売切れも早い。だから肉骨茶を食べたい時はなるべく早起きをして朝しっかり身体を動かしランチにウエイトを置く。

土鍋に豚肉スペアリブや牛肉でもあり、醤油ベースなのであるが少し甘くナンプラーの味や生姜やクコの実なども入って漢方薬の感覚もあるようだ。
炊いたご飯と一緒にガツガツ食べる。白米の上に肉だけでなく肉汁もかけて食べるのが最高。暑いシンガポールのホーカーズでエアコンもなく路上で「熱い鍋」をヒイヒイ言いながら、大量の汗をかきながら食べる。これがたまらないのだ。

肉骨茶は本来マレー料理の様でマレーシア滞在時もよく食べるのだがシンガポールで食べる味の方が香辛料の癖も少なくマイルドな味。だから私はどちらかといえばシンガポールで食べる肉骨茶が好きかなっ。

夜は海鮮料理がやっぱり素晴らしい。
『蟹、海老(甲殻類)アレルギー』であった私は万が一を考え最初の頃はえびかには遠慮していたのだが、蟹を甘辛く炒めた煮汁を食パンに付けて食べた途端「蕁麻疹やアレルギーが出ても、いいやっ」そんな気持ちになったほど。

日本で何度かエビカニのアレルギーチェックをし、そして少しずつ馴れる様にしていつしか食べられる様になった。

雷魚やハクレン、草魚にナマズ、まあ大まかな魚類は何でも食べ、そしてメインディッシュは蟹、海老を楽しんだのである。
こうして食に付く食、食べて納得し、翌晩も食べ、胃と身体が反抗しなくなり、抵抗力も増し、旨さだけが残る体となった。

シンガポールの楽しみといえば、本当に食事であり、アジアのハブな位置だけについついトランジットや滞在も多くなるのでありました。

●シンガポール渡航回数 30数回
●国内通貨:シンガポール$

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