【爆風・高波・最悪状況でのジギング】秋なの❓冬なの❓そこに難しさがある。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 0

〜釣れなかった時の状況を検証する〜

※内容と写真は関係ありません

最近の事だが、ヒラマサ狙いでジギングをした際、6人でしゃくる内の釣果がハッキリと分かれた結果があり私なりに状況分析をしてみた。

その日は低気圧が張り詰め、東からの爆風が前日から続いた。この様子なら中止かな、と思いたい状況であったが続行となり風裏ポイントを選んで釣りをする事になった。東風、12m。波の高さ2m。

どうにかジギングが出来るギリギリの状況でヒラマサを求めた。水深80m前後。魚礁、掛け上りなどを狙っていくのだが、ドテラ流しで風が強いため、船が風に押されて投入したジグは全てラインスラッグに掛かるウォータープレッシャーでジグが浮いてしまう。

ベイトの反応はボトム周辺。ジグを水深80mある状況でどの様にヒラマサがいる場所で動かしてやるか、がまずはキモ。ジグを浮かない様にする、にはどうしよう…。

簡単な意見は、メタルジグを重たくする。そうすれば、ボトム周辺をしつこく丁寧に探る事が、出来る…、のか⁉️答えは出来ない訳ではないが、いくつかの状況を理解してしゃくらないとジギングは成立しないのだ。
※内容と写真は関係ありません

まず、ドテラ流しでジグを落とす。ジグが必要以上に重たいウエストでボトムに落ちていくが、そこで出るラインスラッグも半端じゃない。

ラインスラッグが出るのと、ボトムに到着したジグとの距離は縮む事なく、しゃくり始める。しかしジグのウエストが重たい分、着底してからのアクションはしっかりメリハリを付けてやらないと動かないのだが、ラインスラッグがウォータープレッシャーを受け、負荷が掛かりジグの重さと勘違いしてアクションが足らないしゃくりとなる。

わかるかなぁ、そんな場面ではジグは殆ど動いていないからヒラマサはジグを浮かないのだ。
※内容と写真は関係ありません

他のアングラーを見ると、水面としゃくる位置が胴の間で低いのに、ロッドを立ててしゃくっている。ドテラ流しで風が強く船が風に押されている状態だとジグのトレース位置を低く低くしてやる事が先決なのだが、ロッドを高い位置でしゃくる事で余分なラインスラッグを作り上げ、ジグが着底してもラインスラッグで持ち上げられてしまうのです。

だからヒラマサやブリはメタルジグの存在すらわからず、でジグが狙いたい魚の前に無いのです。

※内容と写真は関係ありません

私はミヨシでしゃくりました。左右に振られ、上下で揺られ、それは大変でしたが、ヒラマサ3、ブリ(ヤズクラス)2と言う釣果。その釣果を導いてくれたのはジグ180gとラインスラッグの扱い方。

風が強い中でのミヨシのしゃくりは泣きそうです。しかしその中でどの様にラインコントロールをするか、でいくらでもメタルジグのトレースコースは決定出来るのです。ジグは上からの持ち上げる様な潮と、ボトム周辺の引き下げる様な潮との2層になっています。

パタゴニア Photo: Barbara Rowell

風が上の状況を作り上げているので2枚潮ではありません。船があるから2つ(2層)に潮が分かれるのです。意味、わかるかなぁ。

その上にある潮にラインを乗せないようにしてトレースゾーンを作り上げてやる事。ジグを通したいと思っている位置を弁える難しさ。私はジグを最近はミヨシ釣りの利点を利用し上り方面に投入しては角度を作り上げ釣りをした。

しかし、目の前にある、この大きな上潮を攻略してやる事に着目し、ジグを浮かせない機敏なアクションを徹底する事で魚を釣る事が出来たのです。

私の釣り座ではロッドティップを水中に向け、ラインスラッグをとにかく出さない。またしゃくるメリハリはかなりハードにアクション付けをして、長くシャクラない。ハンドルを回す回数なら10回まで。それを義務化してショートピッチに徹しかなり先までジグを流して探る事に努めた。

魚礁では何度も根掛かりとなった。当然だろう。しかし何としても釣りたいから爆風パターンを貫いた。午前中は潮自体が全く動いておらず、これはまた別の意味で苦戦。

午後から潮の動き以上に風が強くなったので考え方を変え、狙うスタイルに変化を付けたのが釣果になったと思う。

※内容と写真は関係ありません

これ、実は10年以上前の韓国、済州島ヒラマサジギング時に学び、アップカレントとダウンカレントはインドネシア、バリ島で学んだ。韓国、済州島でのジギングは本当に風が強くて船が押されるスピードとしゃくるジグサイズとスピードのバランスまで考えなくては釣りにならなかった。

インドネシア、バリ島では1kgのメタルジグが洗濯機の中みたくかき回される状態でジグ操作しなくてはならず、今使っているジグの向きはどっちを向いているのか、という状況下でのジギング。

ただ重ければよい、だけでは全くダメでジギングをする一番大切なアクションを付けるためのしゃくりがどれくらいしっかり出来るかを頭に描かないとカンパチやイソマグロは釣れなかった。

その頃の経験がこの様な爆風パターンで使えたんだなぁと何となく思えて、書いてみました。メタルジグ。されどメタルジグ。エサとして動きのないナマリをどう演出するのか、が最大に楽しい部分だとジギングは言えます。

冬場の釣りに多いパターンです。何かのヒントになれば、幸いです。

パタゴニア

スポンサーリンク
patagonia
パタゴニア
patagonia
パタゴニア

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

keitanhiramatsu