【ホームグランド伊豆南沖】森竜丸で伊豆南沖のポテンシャルに感動‼️
Goldicのお客様を募り、網代港の森竜丸さんで南伊豆沖へヒラマサ狙いに出掛けてきました。カツオやキハダは出ているようだが、この日は青物を徹底して狙おう、と。
私が京都から神奈川に移り住み、27年になる。伊豆諸島をジギングが出来るフィールドに、という欲望を持ち、それから森竜丸さんの女将さんを通じてオフショアルアーが始まった。
それまでは、泳がせ釣りとの同船や海のルアーへの理解がどの船にもなく、あっても仕立船でしかオフショアルアーをやらせてはもらえなかった。
その時代から、初島、利島、新島、御蔵島へと人を集めてはルアーを持ち込み、森野船長との協力で現在の乗合船スタイルでのゲームが出来上がった。
伊豆オフショアルアーの創世記を作り出した森竜丸。私が最も信頼する船長であり、毎度乗船しても驚かせてもらえる研究熱心な船長でもある。
こうした関係と絆があり、船長の努力で近年では本当に人気船。私自身乗船が出来ないほどの人気船となっている。
これはたくさんのファンの方を繋げていった事であり、乗れない時の悔しさは、嬉しさでもある。女将さんも今では船長と共に帰りの航路で舵を握るほど。そんな女将さん(レイコさん)も今回一緒に乗船し、伊豆南沖をガイドしてくれたのだ。
午前3時に網代港に集合。私はバーバー藤本さんと3時前に港に到着。もう乗船者は集まっている。
タックルを船に積み、寝床を確保して最初のポイント、利島へと向かった。5時55分。いくつかの船がすでにポイントに船をおいていた。
6時からのスタートと同時にどの船も釣り始める。森竜丸乗船者もそのタイミングでメタルジグを落とす。
私は左舷トモに入った。準備したタックルは、2セット。全く同じジギングタックルを2セット用意。
伊豆のポイントは、水深のある場所と浅場とを行き来するため、探るロッドやリールのサイズを同じにして、メタルジグのウエイトだけを重いもの、軽いもの、にセットしておく。
御蔵島などへの遠征は、これにキャスティング用タックルを1セット持つが、今回は用意しなかった。あくまでもメタルジグで青物を狙いたいからだ。
「何が釣れても嬉しい」のはわかる。でも自分の考えがブレて目の前で跳ねる小さなカツオに踊らされたら、本命への道は続かない。だから今回はキャスティングは無し。
みよし側は投げたい人もいるだろうから、入らない。トモでじっくりとヒラマサを狙う。
この日はほぼ無風で澄み潮。10時頃から潮返しがあるので、朝一番か、ラストだろうと予想していた。
6時の時点でメタルジグを落とした際、ジグをコントロールしにくい二枚潮が深場で感じ取れた。「これ、前回と同じだな」水深105mで探るポイントでGummy-fat200gを落としたが、ジグが潮に持っていかれる。
コントロールした層でジグが持ち上げられる様な感覚になり、すぐにタックルを持ち直しKEI-JIG SHARP 260gの方に交換。これである程度の水中感覚が得られた。
235gと260gとを交互に使い分けて深場は探り、浅場に入った時には、KEI-JIG 180gで探る。ただ、時間だけが経過していき、潮に動きが感じられなくなり、マッタリした時間に突入した。
森野船長は浅場でガチャガチャやるカツオで少し遊ばせてくれたが、見ていて食い気など全くないのがわかる。利島周辺の潮が効いている場所を探して動いたが、後半の潮に合わせて、大きく移動することを決断。
新島裏にあるタカセ。久しぶりに入るポイントで、昔はよく狙ったものだ。
利島から30分ほど走り、タカセに到着。広く繋がるポイントで、女将のレイコさんが潮に合わせてゆっくり攻めていきますから、と教えてくれた。
この日の後半戦開始。90mから流しはじめ、50mで船を戻していく。少しずつ流すコースをずらし、その度に潮が効いてきていることも感じ取れていた。
納竿までラスト1時間。流し始めた90mラインから船が流れる先には潮目がみえてきた。これは潮流がはっきりと出来上がってきていることの証拠であり、瀬に対して潮がぶつかってきているのが私はわかっていた。
右舷側で安富さんが6kg超のカンパチをヒット。これが全員の活性もあげてくれた貴重な1尾。魚探では利島でヒラマサだろう反応が映っていたが、口は使ってくれなかった。ただ後半のタカセでは最初に良型カンパチが出たので、更に気合が入る。
2尾目も安富さん。2匹共にKEI-JIG SHARP 200gのチャートバックで食わせたので、私も同じサイズ、同じカラーで探って見た。
ラスト30分。石川さんが掛ける。猛烈なヒットから上がってきたのは8kgクラス(下船後実測7.9kg)のマダイ。と同時に右舷トモでしゃくっていた細野さんもヒット。いよいよ賑やかになってきた。
私は潮目の様な潮が持ち上げられているライン前でのヒットを確認しており、細野さんとその状況を確認しあう。
私にもヒット。小型ではあったが、カンパチだ。このタイミンが間違いなく当たるだろうと判断し、カンパチを船に抜き上げ、すぐにジグを投入。
ひとしゃくり目で再びヒット。これ、食うタイミングがわかってきたぞ、とカンパチを取り込んでからすぐに投入。
船上はヒットしているアングラーの方が多いほどで、タモがどうの、と言ってる暇がない。私は3尾めは最初と同じサイズだったので、取り込んですぐにリリース。
まだ食うぞ、ヒラマサが混ざれとジグを投入。ボトムから5しゃくり目あたりでヒット。
これまでのサイズとは少し違うぞ、とすぐに感じたが掛かり所だろうと…がその時、猛烈に走り始めた。まさか、マサコ?そんな期待すら持ってしまう。
でも、暴れるトルクがマサコではない。左側にいた細野さんもヒットをしており、ラインが巻いてしまったので慎重に対応し、森野船長にロッドを見てもらいながらクロスラインを回避。
キャッチしたのは、6.5kgのヒレナガカンパチ。あくまでもヒラマサを求め続けているが、これは嬉しかった。
もっとサイズはきっと伸びるだろう、このまま釣り続けられれば…と思ったのだが、そこは漁業組合の約束事で指定時間が決められている。
ラスト15分から始まったカンパチラッシュは後ろ髪をひかれる思いで終了となった。
全員カンパチキャッチ。見事な潮のタイミングに合わせたポイント選択と操船技術。これは偶然ではなく、経験豊かで伊豆の青物を古くから追い続けている森野船長だから出来たこと。
7kg(下船後実測6.9kg)弱のマダイやマハタといったスペシャルな外道もキャッチ出来ており、これぞ伊豆が持つポテンシャルの高さだと実感。最高に楽しいラストでこの日は終了した。
今日1日を振り返ると、前半の年まで潮の流れと風とがうまく一致せず苦戦。船長判断で移動したポイントへの読みがこうして満足に変えてくれたのだ。
前半の食わない状況の惰性でキャスティングで遊んでしまったら、今回の状況はなかっただろう、と私は思っている。
あくまでも青物を狙いに行くぞ、という意思がはっきりしていたので、青物を狙うスイッチでタカセに向かい、釣果に繋がった。
オフショア経験だけは長い私が言えることは「二兎追うものは一兎も得ず」。
キャスティングで狙うなら、徹底してキャスティングを続け、そこで出たチャンスを確実に物にする。
青物を狙うなら、辛い時間帯でも潮のコンディションを常に把握し続け、動き出したタイミングを誰よりも早く得る様な集中力を持続させて狙おう、という事。
この意味がわかるまではきっと経験も多く必要だろうし、時間もかかる。だから誰にも全員に、なんていう気などない。その人が楽しんでいるのだから、お節介の様なことをいまの時代、いうこともしない。
ただ、釣りって各々が何を楽しんでいるのかを各自理解し満足していないと、喜びには変わらないし、いつまでも結果に繋がらないものだと思っている。
「結果とは?」。それは、自分が本当にその1日で満足できたか、という事だろう、と私は思っています。
伊豆森竜丸船長、おかみさん、ありがとうございました。またよろしくお願いいたしますね。