近年、私も楽しませてもらっているオフショアで狙うサクラマスゲーム。
ブリやヒラマサとはまたひと味もふた味も違うメタルジグを使ってのゲームで、3年やってきて色々とその面白さが感じられるようになって来ました。
私がトライした初年度は、わからないままにスタートをして、青物とは違う「何か」を感じとりながらも苦戦したのが印象深い思い出です。
2年目は弊社K-FLAT株式会社でオリジナルカラー展開をし、サクラマスが「色への反応」の強さと、そして生息域での行動を感じた「威嚇(いかく)反応」の違いに着目。
また捕食をする際、泳層域での見せ方でジグが後方に滑りながらもレンジをキープする動きも感じられ、メタルジグの形状に合わせてジグの装着位置を変える事も実体験で学ばせて頂きました。
こうした効果が今年初旬のリミテッドカラーの更新となり、釣行を重ね経験から得たものを今年も表現してみました。
今年のカラーは3色。
ボディーには波打つ模様をエッジに添わせて配色し、ジグのシルエットを細く見せる効果を共通のパターンで取り上げてみました。
これは、これまでの経験でサクラマスが捕食(口を使う)行動を行う際、大きなものへの反応よりも小さなものへの反応の方が効果が大きかったのがヒント。
更にジグが落ちていく際にフラッシング効果で中層を回遊するサクラマスへの引き付ける効果もわかり、反面(裏面)は反射が強いホログラムで統一。
GummyとGummy-fatには反面は逆付け対応でコントロールする指南指示として目(アイ)シールを反対位置に装着しての処置を2022年リミテッドモデルから引き継ぎ、行なっております。
逆付けでの釣果は目を見張るものであり、スライド効果とフォールでのスピードコントロールにも大きく関係しますので、サクラマスジギングオススメのテクニックです。
それでは各3色のカラー理論をお伝えします。
No.65 ●チャートパープル/ミラー
捕食効果でリアルさを意識したボディーは薄いチャートイエローとパープルで包み込むようなパターン。両面に反射の強いミラータイプのホログラムで下地を作り、イエローとパープルで配色。太陽光が高くなり、ベタ塗りでのジグで反応しにくくなった時間帯に効果的な配色です。No.66 ●ホットタイガー/ミラー
今年はペイントカラーでのリミテッドを作りたかった。それは、淡水ゲームでスレていないマス類を狙う時にファーストコンタクトの強さをミノープラグやスプーンで学び、その効果実証が十分に感じられたから。ただ簡単な「派手さ」だけでなく、そもそものルアー歴史内にて無くてはならない配色の意味がわかり、それを海でのサクラマスにも取り入れたかったからです。もちろん、裏面は統一したフラッシング効果の高いミラータイプのホログラムを配色しております。No.67 ●グローコーチ/ミラー
このカラーもペイントタイプを主張したカラー配色を強調しました。ブラックの波模様の片背でシルエットを細くさせる効果と、ボディーには夜行発光(グローペイント)で水中でのアピール力の強化、発色時には柔らかい紅色がホットタイガーと似た配色になり、これも遠くからサクラマスを引き付ける効果と、そして攻撃的反応となる「威嚇効果」を煽るような配色に仕上げました。
今年(2023年モデル)発表はこの3色で、ジグの種類によりサイズ展開が分かれます。
明日、北海道の展示会にて発表になります。この冬のサクラマスジギングをより面白くするきっかけになる事を楽しみにしております。