【東京湾タチウオゲーム】久々にトライ。テンヤワンヤに。

つり

【東京湾タチウオゲーム】久々にトライ。テンヤワンヤに。

普段は自分中心にカメラが着いて製品解説や状況説明、釣り方などを伝え、釣果絶対なオフショアスタイルが私の任務。しかし、今回は全然違うスタイルでのオフショアゲームに行ってきました。

三浦半島、間口松輪港から出船し、浦賀水道を抜けタチウオを狙いに行って来たのでした。「行ってきた」となると自主主体になるなぁ、言葉を探すと「同伴してきた」が分かりやすい表現になりますね。

今回は私の顧問税理士事務所の先生からお誘いを頂き、税理士さんグループの同好会へ船釣り初参加でのサポート業務で同行?同伴?してきたのでした。

タチウオの狙い方は《テンヤ釣り》。私はルアーゲームがメインのジャンルなのでテンヤ釣りを得意とはしていないのですが、当社顧問税理士さん(以後、Aさん)は船釣り自体が初めてだと言う事で白羽の矢が私に向きサポート業務になったのでした。

同好会からの指示は必要な道具がいくつか書かれた内容の書類が添付され、それを基にAさんは釣具や備品を準備。ライフジャケットは私がお貸しして、ロッドやリールはレンタルタックル。

一応、主催者にルアータックルを持ち込んで良いかを事前に確認してもらっており、私はAbuのライトタックルを持参。

間口松輪港に到着すると、ザ・船釣りスタイルのおじさま方が既に集まっていました。明らかに私は場違いを感じながらもAさんのサポートだ、と自身に言い聞かせ、乗船。

レンタルタックルはカウンター付きリールに太いPEが巻かれていた。それにリーダーを付けてテンヤを結ぶのですが、その時点でAさんは固まっている。当然ですよね。私がリーダーを結び、持参してもらったテンヤを結ぶ。タックルセッティングはこれでOK。

パタゴニア

ポイント到着から仕掛けを降ろして良いのが8時からの規則だったので荒れた浦賀水道をゆっくりと走りながらの移動。定刻になったので船長からOKと狙う棚のアナウンス。

Aさん、なんだかいつものキリッとした顔ではなく、青ざめた顔色になっていた。「Aさん、気分悪かったら、海に向いて吐いた方が楽になりますよ」まずはそこからのサポート。

口からのオエオエと仕掛けを落とす前に胃の中の物を海に落とし、楽になってからスタートとなったのでした。餌はイワシ。頭を落とし、腹を割き、テンヤに沿わせてハリガネで固定させる。棚取りをして、最初の誘い方などを実際に私が見せてロッドを渡す。

私は横に座り、沖の他船の様子や同船者を見ながらAさんのサポートに専任した。船釣りを初めてやるAさんは、誘いなどの言葉があまり理解出来ない。いわゆる「釣り用語」ってのが当たり前になっている我々アングラーの釣り会話は、まるで外国語だ、と。

そうですよね。「テンヤ」って言葉など、一般的には無い用語だし、システム?タックル?ボトム?フォール?バイト?フッキング???どれも釣りを知らない方には必要ない単語。

こうした言葉をわかりやすく伝える側が理解して接してあげないと、聞く側はひとつずつ理解不明でイライラするはず。

私はパソコン業務が超苦手で、パソコン業務のセッティングなどでひとからアドバイスを受ける時に、毎回戸惑う。「そんな事もわからないの?」これ、わからないんですよね。

…だからブラウザーって何?って聞き直すと、相手の声尻からイラっとしているのがよくわかるんです。だから、Aさんにとっては、釣りは初心者と言う接し方を徹底して心掛けたのでした。

Aさんは、船酔いしながらもロッドを棚位置で優しくしゃくる様に操作していた。一瞬「フワッと」糸ふけが出来たので、私はAさんからロッドを奪い、フッキング。

タチウオをのせた。Aさん、何がなんだかわかっていない。そのロッドを再びAさんに渡す。「タチウオが掛かりましたから、リールのハンドルを巻いて下さい」言われるままの動作をAさんがしてくれる。魚だとわかってくれたAさん。必死にリールのハンドルを巻いてくれる。

PEとリーダーとの接続パーツに巨大なサルカンが着いており、そこまで来たら巻くのを止めて私がリーダーを手繰りヒットしたタチウオを船に上げたのでした。めっちゃ嬉しそうなAさん。

普段は我が社の財務事情にいつも難しい顔をしているばかりのAさんが、初めて笑ってくれた。我が社も黒字右上がりの業績になれば、こんな笑顔で接してくれるのかなぁ、と思いながらのランディング。

とりあえずタチウオを釣ってもらえ、良かった。実釣スタートから3時間ほどで最初の私の任務は達成。タチウオをクーラーに入れて、ホッとした顔のAさん。

ただ、それから再び青白い顔になり、遠く1点を座りながら見つめている…。あかん、これはまた酔いが来てるな…。船内にはキャビンがあったので、そちらに導き、横になってもらう事にした。

散らかしたイワシの頭や、ぐちゃぐちゃになったテンヤや身支度物を私は片付け、休んでもらう事に。船内はバンバン指6本サイズのドラゴンタチウオが上がっていたが、Aさんの終了と共に自合いは終わってしまった…。

今回は《テンヤ釣り》船でタチウオゲームのエスコートとしてお邪魔してきました。

私は少しメタルジグを落としてみましたが、2バイトの1バラシにて終了。ジギングとテンヤ釣りとの流すポイントが違うからねっと船長が言っていましたが、Aさんの船酔いタイムにお土産をひとつでも増やしてあげたかったなぁが、心残りです。

帰りの車中「社長さん、毎回こんなハードな事されているのですか?」とAさんからの問い。相当Aさんは辛かったんだろうなぁ…そんな事を考えながらの帰路だったのでした。お疲れ様でした。

パタゴニア

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