【伊豆南沖ジギングロケ】狙いはヒラマサ、カンパチ。価値のある1尾を追って。

K-FLAT

【伊豆南沖ジギングロケ】狙いはヒラマサ、カンパチ。価値のある1尾を追って。

夜9時には自宅を出た。この日は網代港に3時集合でしたが、早く港に到着し、車中泊しておきたかった。だから夜9時に出発。

圏央道から小田原厚木道路に入り、そのまま135号で熱海を抜けて網代港へ。ナビ情報では自宅から1時間20分で着く。これが休日の夕方ともなると、伊豆周辺が大渋滞になり、更には高速道路も渋滞になる。

帰りも渋滞がない事を毎回願って伊豆に向かうのだが、毎回お約束の様に渋滞しながら帰ってくるのがパターン。こればっかりは仕方ないですね。

網代港にはコンビニに寄っても10時半には到着。誰もいない網代港でボルボのハッチバック内でシュラフに入り込み寝転んで身体を休める。アラームを2時40分にセットし、早々に爆睡。

途中、何度か目が覚めたが、しっかり身体を休ませる事は出来た。出船名簿を記載しに受付へ向かい、4時前には網代港を出港。まだ辺りは真っ暗ですが、気合いが入ってるアングラーはタックルの準備をしていた。

再びキャビンで爆睡し、エンジンの振動音が変わったタイミングで外に出る。伊豆大島と利島と新島が三角位置で見えた場所。

今回はアングラーズタイムの取材とピュアフィッシングの写真撮影。同行は大本編集長が着いてくれていた。

定刻通りに6時スタートフィッシング。最初は水深90mラインから。反応をみて次の流しは70m。次に80mへと入った。6時にジグを落とし始めて3つ目の80mラインを狙った時…。

パタゴニア

まだスタートして30分。やっと寝ぼけが無くなり、身体が動き始めた頃。しゃくっていて喉が渇いたなぁと感じたタイミングでした。

「ガツン‼️」強烈なバイト。ボトムから4しゃくりで最初のホバーリングを入れた後でした。そのまま猛烈に走られロッドが寝かされる…。相当なサイズだとすぐにわかった。

ドラグ音がけたたましい。良型だとはすぐにわかったのですが、こんな強い引きって何?と。キハダマグロの走り方じゃないな。魚とのやり取りをしていて、最初はヒラマサか?と正直思った。

ただ、ヒラマサにしては、魚が走る方向が瀬に沿って走っており、根に向かう独特感がない。ハタ類もヒラマサの様に根に執着する走りだろうし、コレは何を掛けたのだろうか、と悩みながらファイトする。

魚はヒットしてから強く20m走った。ヒットしたのは、ほぼボトム。ドラグを信じて走るだけ走らせると魚の体力が落ち「※後の先」でリフトにかかった。

あそこまで走った魚はその元気が少し弱まりポンピングで上がり始めた。時々抵抗はしたが、頭を振る様な暴れ方はしない。「ヒラマサじゃないなっ」直感的に感じた。

90mから浮かせてきた。魚体が見えてきた。デカい。キハダじゃないぞ、よっしー。浮上するスピードが速くなったのでお腹の空気が膨れ上がっているのだろう、すぐにわかった。

確認したのはカンパチでした。それも伊豆南沖での釣果で私はこのクラスは初めて。カンパチはこれまで本当に多く良型を海外でも日本各地でもキャッチしてきています。ただ、ここ伊豆南沖でのこのサイズは初めてで、興奮しました。

ホンネ言うと、寝起きすぐのパワー勝負。相当に体力は朝イチから消耗し、撮影時の気力も低迷。編集長に撮影を少し待ってもらい、水分補給などして気持ちを落ち着けてから撮影に臨んだ。

この釣果、私は今回のロケが決まった時点から狙い方の構想を練ってきた。

季節は秋に変わるタイミング。ただ海は間違いなく海水温も高く夏の海であろう。ならば、ボトム中心にメリハリのある動きを意図的に付け、対象魚の捕食移動距離を出来る限り少なくして誘いたいと考えていた。

メリハリのある動きとは、インパクトを付け、水波動で対象魚に興味を持たせて寄せ、海水温の安定した捕食しやすい層で勝負を掛けたかった。

これが、私の今回の狙い方。

対象魚を掛けた時の「※後の先」もシュミレーションで出来ていた。起伏の荒いエリアならば、最初からパワー勝負。そうでない場面であれば、相手の動きを先によみ、返し技で相手の頭をこちらに向けるスタイル。

だからヒットしてから5分掛からずにヒレナガカンパチは浮いてくれた。同じ強度バランスのタックルにて「※後の先」スタイルでイソマグロ74kgを20分でキャッチした経験がある。

今回は、もしかしたら「※後の後」スタイルにも近かったかもしれませんね。その辺りは下記備考欄でご確認ください。

釣り方と言うか、掛けてからの行動把握が大きく勝利となった1尾だったのでした。大本編集長も安堵の様子。スタート30分で任務完了。あらためて伊豆南沖の可能性に喜んだのでした。二日目も予定しているので、頑張ります。

※後の先(ごのせん)とは、剣術用語で相手が仕掛けてきた技に合わせて掛ける技である。別名カウンター、返し技(かえしわざ)。
本来の定義は「先の先」「先の後」「後の先」「後の後」に分類されるものの一つ。
後の先は、「後から動いて、先手を取る」とされ、相撲で言うならば、立ち合いで、相手が先に立ったものの、こちらの攻撃を先に当てるという状況になる。
なお、横綱相撲と称されるものは、相手の攻撃を受け止めてからの展開であるため、一番不利な「後の後」から勝つこととなる。
参照:ウィキペディア

《今回のヒットルアー》

パタゴニア

タイトルとURLをコピーしました