【ハチビキ(赤サバ地方名)を食す】言われた通りを実感、そして‼️次への希望は⁉️

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【ハチビキ(赤サバ地方名)を食す】言われた通りを実感、そして‼️次への希望は⁉️

「あぁ〜…それ釣ったら終わりやねっ」と対馬エリアでは海に戻されていた魚は《ハチビキ》現地では《赤サバ》と呼ばれる魚である。

これを釣ると漁師の船長はあまり良い顔をしない。その理由はいくつかあります。

●せっかく対馬に来てくれたのに、これじゃあね…。
●漁師として、水揚げ出来ない魚を釣らせてしまった。
●切り身にした時に、赤身が食欲をそそらない。
●ヒラマサを狙わせているのに、反応が赤サバだったか…の苦悩。
●煮ても、焼いても、の魚でゼニ(漁)にならない魚で美味くない。
●漁師仲間に水揚げしたのを見られたら、笑われる。

パタゴニア

こんな意見をずっと対馬船長漁師から聞いてきた。いつから《赤サバ》と呼ばれる様になったのかはわからないから船長にきいてみると、もちろん若船長はリアルな話はわからないと言う。大船長に聞いてみた。

それは、最初にこれを釣った漁師が食べてみて口に合わずと始まり、本命ポイントで群れでたくさん釣れるから漁の邪魔になる、とも。決定的なのはやはり魚の値打ちがない事なのだ、に繋がった。

漁師さんもゼニにならない魚は釣らないし労力の無駄にもなる。だから好かれていないのでしょうね。

冬にヒラマサ、ブリを狙う魚礁ポイントでは、潮通しが悪い様な状況やポイントでよくヒットしてくる。

赤サバの口は大きく、雑食魚でメタルジグにも反応してくる。特に冬場水温が下がった時期に赤サバの活性は上がるのです。

ただ、この大口からわかる様にメタルジグを捕食する際、ジグを吸い込む様な食い方でアタックしてくる。

ヒットした瞬間はわからないのですが、次の走りをみて直ぐに対象魚ではないのを気付く。そうなると私は赤サバの口周りが弱い事を知っているので無理な圧力を意図的に入れて口切れさせて釣り上げない様にしてきた。

また赤サバが釣れるポイントは、ヒラマサやブリは混生しているが赤サバの量が多いのですぐにポイント移動となる。

あれこれ書いてみたが、簡単に言えば、あまり好かれていない魚なんでしょうね。

その《赤サバ》を伊豆南沖で先日釣った。「赤サバか…」と正直ガックリしたのですが、ある方が「伊豆で釣れたハチキビは美味しいですよ」と言う。

ほんとかどうかは、自分で試して食べるしかない、と持って帰ってきたのでした。

これまで、ハチビキは船長宅で一度食べた事がある。それはお刺身で食べたのですが、私はひと切れ食べて箸をおいた。

特に味のない赤色の身。カツオやマグロなどの様な身自体に旨みがなくて、ただ赤色の白身みたいな食感で醤油の味しかしなかった。

完全に個人的感想なので全ての方がそう感じるかとは言い切れないし責任は持ちませんが私は「もういいかな」となったのを覚えています。

今回伊豆で釣れたハチビキは煮付けにしてみました。白身魚の煮付けと同じ味付けで生姜も刻み甘辛く煮たて調理。さあ、実食です。

私、奥方と二人はパサパサした身をお皿に盛り箸を使う。「もういいかな」とまずは奥方から発した言葉。私も申し訳ないのですが、これは次釣れた時はキチンと海に返してあげよう…そう感じて箸を置いたのでした。

奥方とハチビキの煮付けを見ながらあれこれ料理談義。その結論はこうなった。

●サバと同じ料理法なら何とかなるかも。
●味噌煮ってのは、どうかな?
●俺は西京漬けでしっかり味付けしたいな。
●干したらどうなるだろうか…。
●残った煮付けは解いてフレークふりかけにしてみる。
●鮭みたいにちゃんちゃん焼きか?
●フライにしたら、タルタルソースで誤魔化せそうだね。
最後に…
●また釣って持って帰ってくるの?

西京漬けはもしかしたら粕漬けみたく味をしっかり染み込ませたら美味しいかもしれないですね。

ただ、魚の身自体にあぶらが少ないので、果たして切り身にどうアレンジしたら化けるのかが思いつかないのですよね。

調理して煮た「煮付け汁」には全く魚から出たあぶらが浮いていないし、身はパサパサ…こんな具合だから私らが出来て想像する料理法も限られてくる。

赤サバ。船長は100%釣り上げても海に返していた。

「対馬まで来てくれて…もっと釣りものがあるやろ‼️」自分達で調理し食べてみて、その行動と言葉の意味がよくわかったのでした。

※この文章はあくまでも私個人的な食感であり、全てに値するものではありません。

パタゴニア プロビジョンズ

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