【…とある夜の出来事】年末も南林間にて柔道談義に花咲かせて。

よもやま話

【…とある夜の出来事】年末も南林間にて柔道談義に花咲かせて。

昨年のネタになってしまうのだが、とある夜に以前から気になっていた『中華料理 飲み食べ放題』だなんて店の入り口に出てるものだから、相棒「宮本功三先生」と探索に出掛けて来た。

場所は座間にある天然湯元「湯快爽快」横。
功三先生といつもワンマッチ(一時間)かツーマッチ(二時間)温泉に浸かりサウナと読書をして身体のケアをしているのだが、ここの天然湯元「湯快爽快」は本当に気持ちが良い。
どんな贅沢よりも稽古後の温泉が一番好きで、さらに「炭酸風呂」なんかは、もう大好物。身体全体をシュワッシュワッとミクロの水滴が纏い、全身に炭酸を浴びながら浸かるお風呂は格別なもの。

我らふたりが推奨する「本当の贅沢」がここにはあるのだ。
そこでしっかりと2時間の身体ケアを行い、デトックス効果を十二分に感じてからの店移動。

看板には「5時から飲み放題食べ放題スタート」だなんて書いてある。こりゃっ行くしか無い。
ふたりは一階は駐車スペースになっていて、2階が店舗となる中華屋へと突入したのである。

詰りながらの日本語で「イラツシャイマセ」中国の方だろう。若いお兄ちゃんが迎え入れてくれる。店の中にはお客さんがひとり新聞を読みながらラーメンを食べていた。
店内は赤い台紙に金色の枠でド派手な漢字が並べられ「いかにも」的雰囲気満載である。

「あのっ、飲み放題、食べ放題をふたり分」功三先生が早速今夜のメインイベントとなるメニューを注文する。
「ワカリマシタ、オ・マ・タ・セ・ク・ダ・サ・イ」
少しおかしな日本語で接客してくれ、いよいよ中華の本ちゃんに出会えたかっ!と興奮する二人であった。

まずは、と生ビールをお互い注文し「かんぱーい」昨年たくさんの忘年会に参加して来たが、これが本当にラストの忘年会になりそうだ。
すぐに出来るメニューを配膳のお兄さんに聞いてみると「ドレデモ、デキマス。」となかなか二人の思いは通じず、とりあえずはメニューを指差しで注文し、「ショウショウ、オ・マ・タ・セ・ク・ダ・サ・イ」となったので「お待たせ」されることになった。

ふむ、ふも。日本語は本当に難しいのだな。語尾ひとつで意味が違って来てしまう。こりゃっ、大変だ。とひと事の様に流しながらも、アルコールの飲み放題は意外とスムーズに運ばれて来た。
配膳のお兄さんがどうやら作ってくれている様で、なかなかシャキッとしている。

最初に運ばれて来たのは野菜中心の少しのおつまみで、二人とも風呂上がりなのも影響し、そちらをポリポリとし、ジョッキはグビッグビッとペースが早くなっている。しかし、飲みのペースは早いのだが、二人ともお腹もペコペコ。

サウナで「今日は海老チリ食おうぜ」だの「回鍋肉はあるかなっ?」だの食欲満載なふたりは食べ物に期待しており、なかなか出て来ない品に少し不安げに感じていた。

「慶ちゃん!厨房ひとりだぜっ」
我慢出来なくなくなって覗き込んで来たのだ。小生も見に行ってみる。確かにひとりだ。ふとりで大きな中華鍋を振り回しているではないかっ。

「だから、遅いんだ…」
最初に運ばれて来た品、正直めっちゃ美味しかった。しかし、なかなか出て来ない状態で空腹の男ふたりが一人前の品を突つくと、瞬で平らげてしまう。

「功ちゃん、色々なものを食べたいから、一人前ずつ頼もうね」まるで彼女が彼氏に言う様に、小生は量よりも種類を楽しみたかったので、こんな言葉を発してしまったのだが、それが大いなる「ミス」であったのだ。

「海老チリが来ない」「海老チリモッテコイ!」
功三先生は、だんだんと海老チリに対する欲が熱くなって来ており、もう誰も彼の怒りを止られなくなってきてしまった。
それでも飲み放題はきちんと運ばれて来るので、アルコールだけは体内にグビグビ吸収されていく。

「アノォ、スミマセン。オジカンナリマシタ。」
配膳のお兄さんがオドオドしながら伝えに来る。「えっ?まだほとんど注文したもの、来てないよ」小生が言うと
「ショウショウ、オマタセクダサイ」と発し厨房へ。

「慶ちゃん、失敗したなっ(笑)」功三先生がニヤニヤしながら言う。
「ひとりじゃ、無理だよね、この状態では」なんと18時を過ぎた頃から、大口の団体さんがドカドカっと入って来て、それまでスムーズに飲み放題のアルコールを運んでくれていたお兄さんも大忙しになっていたのだ。

それでも厨房はひとりで大きな中華鍋を振り回している。

「ノミホウダイ、チュウモン、ドウゾ」どうやら、規定時間を過ぎてもまだ飲んで良いらしい。しかし、注文した品はなかなか出て来ないのは変わらない。

「慶ちゃん!南林間行こっ」ウガイのし直しだっ。

飲み放題、食べ放題で2980円は魅力だったけど、これだけ食べ物が出て来るのが遅いと、なぁ。次は、無いなっ。

そんなことをふたりで話し功三先生の後輩、飯田篤っちゃんを呼び付け、南林間で再度飲み直しとなったのだ。

「慶さん、気合い入ってますねっ」南林間駅で合流すると、さっそく篤っちゃんからチャチャが入る。
「篤っ!シボリだっ」もう鬼の様に凶変している功三先生。でも篤ったyんはマイペース。さすがっ。

そのまま「元立ち飲みQ」に向かうがお休み珍満って雰囲気でもなく「ニハチ」へと。1品280円。
ここならリーズナブルだ。さっそくハイボールで乾杯。もうエンジンはMAX。

70年代のアメ車の如く燃費のワルい重量車がグビッグビッと次々とハイオクハイボールを垂れ流しながら飲み続ける。

小生も負けずに飲んだ。そしたら、どんどん楽しくなって、やっぱりやってしまった。
「篤っちゃん、ここでケンカ四つの状態をどうしたら良いの?」「慶さん、ここまでは良いですが、これで止ったら逆に攻められますよ」組み手の時間。それを大監督を黙ってニヤニヤしながら腕を組み、監視している。寒空の元、身体は震えながらも心はポッカポカになっての南林間「ニハチ」前で組み手をして終了となったのだ。

翌日。
「おい、そろそろ風呂(湯快爽快)に着くぞっ」と功三先生から早朝にLINEが入ったのだが、全く身体は動けなく、ごめんなさいをしてしまったのであった。

今回の「…とある夜の出来事」豪華中華を夢見て、飲み放題のコスパ最高を信じたふたりの男が大失敗した巻!でありました。でも、やっぱり面白かったなぁ。

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