「オフショア スプーン」をかなり前々から温め、メーカー独立してからファーストリリースして早4年目。
メーカーを立ち上げ、リリースした当初は、当たり前だろうが認知度も低く、「こんなスプーンで、マグロなんて釣れないよ」と接客時によく言われた事を今でもしっかり覚えている。でも、信念を貫いた。
53gから始まり、27g、37g、と続き、75gの大型モデルまで広く使ってもらえる様になった。
今では欠品アイテムも出て、増産が嬉しいばかり。
ファーストリリースをした時の大変さを、今も大切にしていきたい反面、より多くの方に更に使ってもらいたいのが、私の思うところ。
昨年の相模湾、駿河湾でのマグロゲームを見てきて、強く感じた事があった…。
「75gのサイズで、ベイトサイズは合っているのだが沈下速度をもう少しゆっくりしたいね…」ここに新製品のヒントがあった。
これと同じ事を相模湾のマグロゲームで人気船の船長からも言われたのだ。
早速、ウエイトを53gベースで75gのシルエットでサンプル上げをした。
すぐに実釣テスト。
逆風への飛行距離、飛行姿勢と完璧。どうしてもスプーンが薄い分、風の抵抗を受け負けるかなっと思ったが、逆に風を切る様に飛距離はグンと伸びた。
次にフォールの確認。着水して、スプーンの背側を下にして、ユラユラとマグロを誘うかの如くフィーディングタイムを取る様にゆっくりと落ちていく。…完璧だ。
予想通りの動きに、大満足。もちろん天然素材であるシェルを背側全面に貼られてあり、フォール時の揺らめきに上手く太陽光で反射させ、マグロへのアピールも完璧である。出来上がった。
Ketiga53gワイド。今シーズンの相模湾マグロシーンに間に合う様に、現在必死に動いております。
「ウッドプラグの着水音を嫌う、シビアなマグロに…」
このコンセプトは、まだまだ今から大きく広がっていく事でしょう。
開発意欲が、止まらない平松慶です(笑)