全国中学生柔道大会の神奈川県予選が横須賀で行われ、小生はコーチ、監督、として中学生柔道を引率して来ました。
自宅の座間から横須賀まではかなり距離もあり、いつも可愛がっているノンちゃん家に次男もオマケで乗せて行って頂いた。
朝6時に迎えに来てもらい、横須賀の体育館に8時頃到着。会場は気合いの入った中学生らの熱気が凄い。
ふたりは試合場に入り、着替えを済ませてからアップ。その後の計量も無事パス。県大会には男子ふたり、女子ひとりの3人が吉原道場から出場となり、小林先生と小生とでサポートに入る。
小生は、ノンちゃんからのリクエストもあり、彼女を中心にサポート。中学3年のノンちゃん、この夏が最後の柔道と決めていた。
全く柔道をやらない、と言う訳ではないが、彼女なりにひと括りをして勉強に打ち込みたいから競技柔道は、やらない。と本人から聞いていた。将来の目標をしっかり立て、それに向かって日々の勉強も妥協しない努力家。
それを証拠に、学期末の成績は、毎回ほぼ【オール5】。
素晴らしい、の一言に尽きる。また、中学に入る時、柔道を辞めるか悩んだが、「黒帯を取る」と言う約束も他の中学生を抜いて、同学年で1番最初に初段取得。
本当に努力家さんなのである。そんな「ノンちゃん」が小生を慕ってくれ、競技柔道ラストの晴れ舞台に監督指名されたから、嬉しさ以上に、こちらこそ感謝である。
昨年の秋新人戦では、県大会3位まで上がれたので、そのラインまでは行かせてあげたいとの思いがあるが、他の中学生も当然気合い入れて稽古をして来て、この大会に挑んでいる。
簡単にはいかないだろうが、ノンちゃんの良さをとにかく出せる様なサポートをしてあげたい、それしか、ない。と思っていた。
計量をパスし、アップを済ませてからの遅れ気味な大会開会式。
女子から試合はスタートし、ノンちゃんの試合は11試合目だ。地区大会で優勝しているので、シード選手。対戦相手をふたりでチェックし、試合内容を確認。そして試合の順番が回って来た。
さあ、最大の努力をしてがんばってもらいたい。一試合目。緊張から来るカタサもなく見事、勝ちで次のコマに進めた。
次の試合がノンちゃんのヤマ場。対戦相手は、小学生の頃から闘って来た、手の打ちがお互いにわかっている相手。道場の仲間と打ち込みをし、最後の調整。そして…。
試合は気持ちよく、一本負け。でも、全力で相手に向かう姿を最後までしっかり見せてくれた。ノンちゃん、本当に今まで努力してくれたし、自分の決めた道からぶれずに進んでくれた。
「お父さん、お母さんのところに、行こう」
競技柔道を終えた後に、両親に伝える言葉を約束していたのだ。
「今まで、道場の送り迎え、柔道をさせてくれてありがとうございます。」
ご両親の前で、ノンちゃん、両親に頭を下げ、両親にお礼を伝えた。ご両親、ウルウル。小生も、ウルウル。
本当に努力したと思うし、目標を決め、柔道に打ち込んでくれたことが、小生も一番嬉しい。
「競技柔道」は、これで一度終了。これからは、受験に合格するために、勉強に意識を変える。でも、また高校やその先に「スポーツとして、リフレッシュ出来る柔道で構わないから、やれる時は一緒にやろう。打ち込み位なら、いつでも胸を貸すから。」こうノンちゃんと話し、彼女の競技柔道は終了となった。
中1から彼女を本格的に見て来て、これでひとつの区切りが出来た。彼女にたくさんのことを勉強させてもらった。
ひとを指導することって、自身も勉強になるし、もっともっと学ばなくてはならないことが常に付いて回った。その度に指導者講習会や日体協の資格なども取得し、小生も勉強した。
彼女に、本当にありがとう、と心から言いたい。受験、頑張って目標の高校に入学して欲しいし、合格した報告が、次の一番の楽しみにしておきたい。