平松慶論【メタルジグのカラー効果と考え方】その効果と使い分け。

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平松慶論【メタルジグのカラー効果と考え方】その効果と使い分け。

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こんにちは。前回の『メタルジグ 着色についての平松論』とても感銘を受けました。

私は、毎回ジグのカラーで悩んでいます。シルバーでも各社色々なものが出ており、それらの効果が教えてもらいたいのです。

平松慶さんのお考えになる、カラー選択とはどういった考えで釣りをされておりますか。

お時間がある時でよろしいので、ご伝授下さい。(少し文章を修整しています)

2017年1月12日 更新

【メタルジグのカラー無しtest】着色に対する平松論。色別調査。http://kei-hiramatsu.com/2017/01/12/post-9417/

こんなメッセージをいただきました。

私なりのカラーマテリアルを分けて説明させて頂きます。
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『ケイムラ』
IMG_7149(右側が水中で発色しているカラーになります)
太陽光線の届かなくなるエリアは、肉眼では30m〜40mと一般的には言われている。しかし、少しの太陽光線に反応し、メタルジグの存在をディープエリアで表すには、間違いなく『ケイムラ』カラーが強くなる。

長崎県壱岐沖、水質80m。天然礁を中心にヒラマサを狙い、明らかに『ケイムラ』効果が発揮した。
メタルジグの存在は、もしかしたら、イカの発色に相似するのか。
その時期の、このエリアのベイトはヤリイカが中心。ナチュラルベースと『ケイムラ』ベースを同時に投入し、動きを合わせて誘う度に『ケイムラ』ベースのメタルジグだけはロッドが曲がる。「困った時の、ケイムラ頼み。」平松慶は、『ケイムラ』効果を実践でしっかりと確信している。

平松慶シークレットカラー。ホバーリング効果に合わせて、ディープエリアで試してもらいたい。

『ミラー』
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メタルジグを投入する際、中層で回遊するブリ、ヒラマサはフォールしていくメタルジグに付いていく…。
これを証拠に、ジグが着底と同時にバイトする経験を思い出してもらいたい。
『ミラー』タイプのカラーは中層でのブラッシング効果が高く、ブリやヒラマサの動体視力本能でメタルジグに引き寄せ、「次の動き」で口を使わせる効果。

落ちていくメタルジグ。しゃくり上げて「食わせの間合い」を醸し出すメタルジグ。そのあらゆる瞬間に「魚を引きつける強烈なブラッシング効果」を発し、そしてバイトに持ち込んでもらいたい。『ミラータイプ』カラー。フォール時からジグの感覚に集中して欲しい。

『アルミ』
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『イワシの鱗(ウロコ)に最も人間界の中で近い発色をしてるのが、アルミベースなんだよ。』神奈川県三崎港のマグロ漁師が教えてくれた。
弱ったイワシをバケツに入れ、ウロコを剥がす様にバケツの中でイワシを揉み、ウロコをマグロの反応近くに流してみる。
ウロコに気付いたマグロはあたりでボイルを始め、弱ったイワシをチャミングして散水してマグロやカツオの足を止める術。

長崎県対馬の伝統漁「巻き落とし漁」はイワシの身だけでなく、ウロコもブリやヒラマサを寄せる効果があるんだ、と聞いた。
まき網漁の潮下でしゃくる時の「アルミベース」メタルジグ効果は絶大。全て平松慶は実体験からのカラー選択をし、「魚が好むカラー」を探し続けている。IMG_4175「アルミベースカラー」。経験をもとに提案したカラー。鈍い乱反射がその土地のベイトカラーになるのだ。

『ホロ』
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どんな場面でも、まず最初の1本。そう考えてみたら、どうだろう。シルバーホロ、赤金ホロ、腹部にグローが着色されたホロベースもの。
ホログラムは場面を選ばない、いわゆるオールマイティーベース、だと思ってもらいたい。
太陽光線の強い日中ならシルバーホロベース、早朝や夕刻、太陽光が斜めから射す時間帯なら、より発色効果の高いゴールドベースなものを選択し、『魚目線でカラー選択』してみてはどうだろうか。
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グローが一部に塗られた効果は、深場だけでなく、シャローエリアでもジグの存在をはっきりさせます。IMG_5216

『ペイント』
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水色を気にし始めると、ナチュラルベースのカラーに不安を覚える。潮が濁る、浅い荒れた後の千葉県外房。
ナチュラルベースではジグの存在を発揮出来ない状況が、ヒラマサやブリが捕食しやすい環境であるのだ。

潮が速ければ、澄んだ潮が入り、澱むエリアと水色の差が出来上がる。ベイトは捕食されまいと、濁る潮に身を隠し、守るのだ。その効果を実践で感じ取り、必要アイテムとしたのが、『ペイントカラー』なのだ。
思い出して欲しい。
我々がメタルジグを最初に手にし出した20数年前。メタルジグは皆『ペイントカラー』であった。釣れる海の様子は「荒れた後の濁った海。」お解りだろう、ペイントカラーの必要性を。K-FLATは長年の経験をメタルジグカラーに的確に反映して、経験と結果をカタチにしています。

これらは全て、小生が過去開発に携わって来た際、気を付けてきた内容をマテリアルに分けて解説してみました。IMG_4507
現在もこの考え方でメタルジグのカラー選択や開発に役立てております。

太陽光の位置、その時の対象魚のベイト、水色、水温、そういったたくさんの要素を加味してメタルジグのカラー選択をしていくことが重要となります。

前回書いた内容は「カラーは必要か?」的な内容で書かせて頂きましたが、今回の内容は「カラー選択の理由や、意味」そういった部分に特化して「平松慶論」で記してみました。
これが正解かどうか、は言い切れません。しかし、長年実釣で培った小生の経験を基に、こういったカラー解説が確立されている事をご了承下さい。
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何かの参考になれば、幸いです。

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