【ソルトワールド vol.130 6月号発売】「ご縁」に因んだ出雲沖で再びジグをしゃくる。
平松慶カラー連載「ヒラマサワールド」vol.75で掲載されるために島根県出雲市日御碕沖での取材があり、原稿を1週間経からずに入稿したのが、今回の連載記。
初日は潮がなかなか流れず、釣り座ひとつで泣きを見るパターンだったが、翌日こそと思い気合いを入れての実釣を続行したのだが、今度は赤潮で前日よりも悪かった状況に「泣きをみた平松慶」。
しかしターゲットをキャッチ出来ずに「今回の連載は無しで…」だなんてバカなことは絶対に言わない。今回ソルトワールドに書いた内容は、これ一般アングラーの皆さんも何度か喰らった状況であるだろうし、ことヒラマサ狙いならば日常茶飯事な出来事なのだろうと一番そんなことを分かっている小生だから「釣れなかった内容を文章にして公開した」のだ。
ターゲットをキャッチ出来れば、それは当然のことであり、それがプロというものだと思う。
「プロ」だけに何が何でも結果に残していかないとお金をもらう事は出来ないし、仕事として評価されない。
…であれば、どうしようかと路頭に迷うことよりも「釣れなかった1日」をきちんと伝える事が大切なのだ、と小生は思っている。
釣れなかったから、今回のはパスして違う記事で、という自身を護る様なプライドならそれは小生は必要ない。
「釣れなかったことを公開する勇気、気持ち」が一般アングラーの方々と何も変わらなく、釣れなかった時の心境を文章で伝えていく事の方が重要だと思ったからだ。
島根県出雲大社は「ご縁」の神様が奉られ、人とのご縁、出会い、魚との結びつきがあるフィールドだと昨年11月に入った時に強く感じた。
小生、単純であるがそういった「ご縁」や「ひととの繋がり」を重要視したく、釣果も大切であるがこれからもずっと通い続けたいフィールドだと直感したので、ロケでこのフィールドをリクエストしたのだ。
現地ガイドをして下さるひと、現地で美味しい食事を出してくれるひと、フィールド(海)を探らせてくれるひと、小生を支えて下さるひと…どれも全てひととの「ご縁」がなければ繋がらないし、その「ご縁」を結ぶことは信頼であったり、日々の行動であったりする。それを強く感じ、このエリアに再び入った。
気持ちは熱いものを常に持ち、ヒラマサを追い続けさせていただけた。それだけでも感謝なのだ。
それが今回書いた「平松慶のヒラマサワールド」内容であり、ただ釣れなかったからの言い訳ではなく、これからももっと深くこのエリアを愛していきたいと思ったからだということを本文を読みながら感じてもらえれば、嬉しいです。
たかがヒラマサ。されどヒラマサ。ヒラマサから結びついたご縁あるこのフィールドでの小生をどうぞ本誌でご確認下さい。
本誌発売です。
またピュアフィッシングさんのページでロッドとリールを小生が解説しております。
実釣に基づいた製品開発を続けて来てわかりやすく解説しております。合わせてご確認下さいね。