【ブックオフで購入!】大型中古本屋で「お取り寄せ」システムに驚く小生。便利ですね。
若い頃の開高健さんが無性に読みたくなり、街でよく見かける「ブックオフ」で探してみてはいるものの、なかなか手に入らなかったのが正直なところ。
「やっぱり人気作家だから中古市場には出回らないのだなっ」と半ば諦めモードであったのだが、「ブックオフ」スタッフと話していた際「お調べ致しましょうか?」との声掛けをしていただいた。
「えっ!そんなサービスってあるの?」
ちょっと驚いたのだが、iPadを持って来て探していた開高健さんの若い時代に書かれた書物題名を伝えると「ありますよ。お取り寄せしておきましょうか?」と言ってくれたのだ。
どんなシステムなのかはこの1冊を108円で購入してから教えていただいたのだが、どうやら「ブックオフ」に倉庫があり、そこにストックされている文庫本などはデータで登録されているのだ、ということだ。
小生、本は新刊でなくてはならない…なんて事は全く無く、子供の頃から古本屋は大好きで、出来るなら新品を買うよりもリーズナブルになったものの方が嬉しい性分。
このシステムを知って、さらに読みたい文庫本を探してみた。
今はネットですぐに検索すれば著者の出版物や出版社などがわかる時代。それらを一斉に書き出して「ブックオフ」へと持っていく。
前回このシステムを教えて下さったおばちゃんを見つけ声を掛ける。
「これだけ、また探していただけませんでしょうか?」書き出した書物題名は40冊を超していた。さすがにおばちゃんもビックリ。
「ちょっとお時間いただけますかっ」と小生が渡したメモ用紙をマジマジと見ながらパソコンに向かったのだ。
30分以上かかっただろうか。渡された札番号で呼ばれたのでカウンターへと向かう。
「これだけ在庫がありましたので、取り寄せますね。一週間ほどで届くと思います。」と小生が書いたメモにレ点が打たれ、その横に小さく金額も書かれていた。
一冊108円。それを29冊。約3000円になるが、これほど嬉しい事は無い。毎日必ずどこかの場面で文庫本を開く小生。さらに「この作家が読みたい」と思えば、通しで読むのがスタイル。
読み続ける事で作家の癖がいつしか慣れてきて「こう表現するのか」「こんな展開なのか」「この時、こう感じたんだ」と共感が出来る時が本を読むことで好きな場面なのだ。
作品に入り込み、その場面に自身を置き換えてみたり、旅ネタであれば、空気を感じようとする。それが楽しみであるのだ。
言われた通り、一週間後に「ブックオフ」へ取りにいく。その際、読み終わった文庫本を数冊持参し、少しでも現金化して他の書物を入手したかったのだ。
29冊。本当に届いていた。どれも破れたり汚れもなく、きちんとした古本であった。
でも小生にとってはどれも「初めて目を通す本」であり、ウキウキが止らない。何冊か過去に手放した文庫本もあったが、ほぼ初読みとなる。
ここ最近、ハイボールを飲みながら読み、トイレで読み、移動中で読み、お風呂で読み、寝る前に布団の中で読む。
ケイタン、感激!な毎日であるのだ。それにしても安く入手出来たよなっ。