【伊志田高校へ審判のお手伝い】白熱した公立高校個人戦。

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【伊志田高校へ審判のお手伝い】白熱した公立高校個人戦。

現在、神奈川県内での高校柔道部団体戦にエントリーした春の選手権大会予選は、28校だと聞く。いよいよ、この数まで減ってしまったのか…これは高体連の先生方全員が懸念しており、この先をどうにかしていかなくては本当に危機となる、とおっしゃっていた。

私立高校柔道部と、公立高校柔道部とのキャリアの差は我々の世代から当然であるがハッキリとあった。小生もスポーツ名門校に在籍していたので、スポーツ優先環境の中で練習を続けていた。だから、学校差はわかっており私学は県外からも強い生徒を勧誘し部活存在を賞位で表す環境であったのだ。

ただ、これが良いとか悪い、とかではない。私学と公立高との体力技量の差が開きすぎて、ますます負い目と感じる公立高校生の柔道離れが覿面となって各公立高校の柔道部存続自体が危ぶまれる程。

どうにかしよう、生徒の気持ちを盛り上げよう、そんな高体連の先生方が発足し、公とした試合ではないが、公立高校の生徒だけで試合を、という動きにお手伝いとして小生にも声を掛けて頂いたのだ。

小生が指導してきた道場の中学生の中に、県内トップ位置にある公立高校へ進学した二人がいた。共に中学生の頃は神奈川県内でベスト4、ベスト8としっかり柔道成績を残した選手であった。

しかし進学した高校はやはり学問優先な面もあり、柔道はあまりやる機会は無くなっときた。そんな二人にも声を掛けてみたら出場エントリーしてくれたのが嬉しい事であった。

試合当日のお手伝いは、審判。2試合分の試合スペースを作り、宮本先生、田中先生と交代で一審で試合を進めたのだ。

大きく分けた体重割りで軽量級、中量級、重量級と分ける。個人戦のリーグ戦。最低でも3試合はみんな行う。そして1位リーグに勝ち上がった選手は更に優勝を狙う。

スタートから白熱した試合が展開された。ポイントは指導2差まではGS戦に繋がる。
普段、GS戦を2試合続ける様な試合環境の選手は少ないから、全員が優勝するチャンスがあり、そして全力で挑む事が出来るのだ。

道場教え子の二人も、決勝に進出。二人共、学問が忙しくなかなか稽古まで時間を使えないのはよくわかっている。
でも決勝まで全力で闘ってくれた。

一度は柔道から離れてしまったと寂しく思っていたが、こうした公立高校生を盛り上げて下さり、こうした機会を設けて下さった高体連の先生方に感謝です。

大きな怪我もなく、試合、表彰が終わり、最後に全員での練習会。練習会でも楽しそうに柔道をする姿がとても印象深く見え、道場教え子たちにも声掛けして良かったと強く思えた。

●全柔連評議員会発表
先週末に発表された全柔連登録者数は前年度の15万5000人から更に減少し14万4000人となった、と全柔連側からの報告があった。
※全柔連HPより。
http://www.judo.or.jp/wp-content/uploads/2015/07/touroku_jinkou20170403.pdf
こちらのデータは2016年までのものとなります。(全柔連HPより抜粋)

日本柔道界の人口も減少する左下がりが続き、この先に不安しか感じられない。

小生の様な底辺の人間も、もっと現状を把握し、少しでも柔道界を盛り上げていく『草の根運動』が必要だと伊志田高校柔道場からの帰り道に考えてしまったのであった。

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keitanhiramatsu