JGFAタグ&リリースの重要さ。【3月対馬は、毎年アレルギーで大変】45本リリース。
今回2日間共にヒラマサ、ブリのタグ&リリースに努めてきた。
手持ちタグは全てスピーディーかつ正確、丁寧に打ち、魚にダメージを極限まで配慮しリリースする事が出来たのだ。
スパゲティタグ25本、ダートタグ20本、手持ち分全てを使用。(全て報告業務完了)
タグを打つ環境も春田船長が全面サポートして下さり、生簀からネットで掬い、魚種認識し海水で浸したスポンジマットに載せ、ひとりはサイズ(又長)測定、ひとりは記入係、私はタグ打ちでリリース、と言ったコンビネーションで魚への標識付けを成功させたのだ。
数年前に宮崎港でこれと同じ様なスタイルでタグ&リリースをカンパチ、ヒレナガカンパチに行った。
沖で釣ったカンパチを揺れた船中、仲間を呼んでタグを打つスタイルにストレスがあり、それならば、海水蘇生が確実に出来る船生簀で魚を落ち着かせコンディションを整えてから、帰港して港内で丁寧なタグ&リリースを施す事で見えてきた再捕報告の数。
数が釣れる場合、どうしても沖では魚の扱いも雑になり、かと言っても、当然釣り優先時間だから仕方ない。
それならば、海水生簀で魚を落ち着かせてリリース場所も確実に近い港内や港口だと再捕獲された時の魚の行動もより的確に把握する事が出来るのだ。
釣船で1日に移動する距離はしれている。魚が回遊する距離に比べ物にならない。釣られて弱くなった状態からのリリースは生存率も低い。
こうしたある意味確実な蘇生をしてやり、正確な位置にタグを打て、リリース場所もアングラー側から正確な情報を発信出来る事は素晴らしいと思う。
沖での緯度経度を聞く正確さも当然あり、過去はそれも行なってきたが、やはり船の生簀に対応出来る魚のタグ打ちはこのスタイルが間違いないと思えるのだ。
20代後半から対馬に通い始め、20年。平成も終わりに近づいて来ている。次の時代へと最初に入った対馬の素晴らしさをいつまでも残し続けていきたいし、こうした環境保存への興味や実施行動もどんどん伝えていかなくてはならない年齢になってきているのだと感じる。
フックがエラに刺さり、蘇生不可能であったヒラマサは綺麗にいただく。食べて美味いもん。
しかし、海に返るチカラを持った、いや海に戻れる様にした魚は海に返していきたい。それが次世代に繋がる釣り人の行動であり、モラルなのではないかと感じている。
今回沖で釣れたリリースサイズのヒラマサや、ワラサ、ハマチ(ヤズ)を生簀で体力回復させてから港で返した。
しかし、タグを打つ事だけを優先にしたのではなく、リリース出来る心で船に乗ってもらい、その場でのリリースもタグ打ちをした同じ数以上にして来た。
相当な数リリースした。元気よく海に返っていった。次に会う時はスーパービッグになって私の手に戻って来てほしい。その時はまた海に返す約束をしたい。
次回も持てる数だけタグ&リリースを行います。魚(ゲームフィッシュ)の行動範囲やタグ&リリースに興味のある方は、一度JGFA窓口までお問合せしてみてはいかがでしょうか。
JGFAアンバサダー平松慶
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