【動かない足。動かなくてはならない位置。】激痛にあぶら汗。審判は正直キツかった…。
9月中旬、道場練習で社会人と激しくやって痛めてしまった右足膝内側靭帯。正直、起き上がることも大変であり、
寝転んでも寝返りもうてない程痛くて、2日後に控えた湘南地区の審判をお断りしたかった。中1日では全く動けなかったのだ。
しかし、道場館長から「審判お願いしますよ」と言われ続けていたので、膝をガッチガチにテーピングで固めてもらい、引き摺りながら会場に向かったのでした。
場所は東海大学湘南キャンパス、武道場。ここで湘南地区の小・中学生の柔道試合が行われる。指定時間に会場入りをして先生方へご挨拶。その流れで審判員の集まりとなり会長挨拶から説明に。
6会場を用意されており、そこに各会場審判が振り分けられ、入るのだが人数が極端に少ない。自道場の生徒応援は
もちろん無理で、トイレすら行ける状況でない程、人数が少ないのだ。
「これかっ、だから審判は来るようにと念を押されたのだな…」人数が少ないので抜けることが出来なかったのだ。
困った。断れないなっ、やるしか無い。
もう一錠、ロキソニンを追加して審判員として畳に上がることにした。畳に上がった以上、プレイヤーが十分に柔道をする環境を作り上げなくてはならない。集中して審判員をする。
最初は小学生の女子。問題なく主審として果たしていたのだが、審判というのは細かく動きながら競技者を見ていかなくてはならず、ちょっとした畳の段差で右足が引っかかり「ぎょエッ!!!」と激痛、また押さえ込みのジェスチャーをして回り込みながら、畳で足が躓き「ギョッエェ〜!!!!!!!!」と。
これの繰り返しでどんどん痛さは膨れ上がり、増すばかり。もう審判どころでは無い。
どっちが投げて、どっちが押さえ込んで、旗判定の時もあれっ、今のは…。あれっ?痛さの事ばかり考えていて、集中できない!
これは選手に対して申し訳ないばかりであったが、人数が本当に足らないので午前中だけでもぶっ通すしかない。
痛さで吐き気がするし、耳が聞こえにくくなるし、動けなくなりそうだし(これ、すべて本当です)主審で審判する試合数の5人が早く終われ、早く変われ、とばかり考えてしまい。
タイマーだけで、スコアーボードもない状態でどちらが指導いくつだ?とも見れないし、申し訳なかったのだが、記憶がどんどんぶっ飛んでいき、畳の上で立ってるのが精一杯であったのでした。
最後には「主審、どこ見てるんだっ」どこかの道場の先生に怒鳴られ…
これ、そうですよね、選手にとって私は最悪な主審。怒鳴られても、仕方がない状況なのはわかってる。でも
「俺も膝が痛えんだよっ!怒!怒!怒!怒!!!!!!!!!!!」
とでっかい声で言いたいのをぐっと我慢し、
正直、気持ちも朦朧としていたが、午前の部を時間稼ぎにも見えた動きで乗り切ったのだ。
私は最悪な主審。本当に選手に申し訳なかった。でも、人数が居ないんだから変われないし、やらなくちゃいけない。
しかしさっ。
「主審、どこ見てるんだっ」女性先生から言われた言葉には、キツカッタなぁ。どこの道場の先生か、わかってるけど。
そこまでボロクソに言われなくちゃいけないのか….。主審の下手さ最低以下な私の姿は、一番女房がみてわかっていた。「父さん…、ボロボロだね。今日は辞めれないの?」そう言ってくれたのだが…。
私は審判が下手くそです。だから叱られるのは仕方がないです。でも、善意でお手伝いしている身で、なぜここまで
ボロクソ言われないといけないのだろうか…。
私は(私達の時代は)主審へ高校時代、特に決勝戦などめっちゃくちゃ文句言ってたから、その頃の代償か?…いやいや。
全柔連で「オー人事、オー人事」みたいなSOS逃げ込み口?駆け込み寺?があれば、そこで問いたい。
私は良いとしても、審判員って基本、全国につながるような大きな大会ではなく、こうした地区の大会や市民大会などは休日を使って善意でお手伝いして成り立っているものだと思うし、その人達にボロクソ言うどこかの指導者も、どうかと思うけど、と。
今回は私がボロクソだったので言われても仕方がないし文句は言わないが、でも本当に審判を抜けられる状態であれば、選手のためにも私の
ような怪我をした者は審判してはならないだろうし、選手に対して申し訳なかったと償いたい。
選手、生徒のためを思い「基本、善意」で行う審判ですが、審判ってこれほど人権がない者なのか…観客全員がそうではないと思っている。朝の審判ミーティング時もあまり口の悪い指導者や周囲の人がいれば、退場させてください。と審判長の宮本兄先生もおっしゃっていたのだが。
腐った心を持った者が発する言葉一つがものすごくきつかったし、足の激痛以上に心の激痛を食らった1日でした。
(本当は、足が一番激痛なのだが…笑)
私が審判をして嫌な想い思いをした湘南地区の小学生諸君、本当にごめんなさい。
もっとしっかりと審判業務を
学びます。ごめんなさい。反省は尽きません。
また、同じ審判に入られていた先生方、申し訳ございませんでした。