【アングリングvol.157〜ターゲット別徹底攻略法】1999年12月1日発行
釣りで取材に向かうと、当時は考えられない程よく飲んだものだ。ビール、焼酎、ハイボール、島酒…。旅先で夜飲む。釣り最中の船上では飲まないが、例えば釣りが終わり帰港途中なども一日のひと括りと勝手に言ってはクーラーボックスに忍ばせておきキンキンに冷えたビールを飲んだものだ。
また港に帰りホテルでシャワーを浴び晩ご飯先でもガッツリ飲んだ。アルコールが大好きであり、仲間とワイワイしながら飲む酒が当時は大好きだったなぁ。
朝からは絶対にアルコールは飲まないがロッドをポストにさした時から飲みたいモードとなる。日常生活と言えば、当時は今ほど飲酒の取締りが厳しく無く仕事場で釣りのない時など同僚と飲みに出て車で数時間寝てから帰ったりして、ロケがない時も晩酌は欠かさなかったなぁ。
でも身体は作っていた。かなりハードにジムで早朝から筋トレをして、スイミングも1200m位は毎回泳いでいた。これ、実は全てロウニンアジを追うため。
150g近いポッパーをPE12号で投げ、ひたすらポッピングで誘う作業をする。それを一日中やるわけだから、持続性筋肉が必要となる。
持続性筋肉を付けるには徹底して有酸素運動をし、心拍を鍛え上げて呼吸器系も強くしていかなくてはならない。ジムではマシンでガツガツ自転車をこぎ、リフトを中心とした器械トレーニング、そしてスイミング。
朝一番からジムに入り、10時40分だったかな、会社遅番の時間に出勤するのがルーティンだった。車中泊して釣りに出ている時もあったが早めに駐車場に釣り場から戻り、そのままジムでトレーニングして熱いシャワーで身体を洗って出勤、なんてのも、この頃の常習行動であった。
必ず車内にはしっかり寝られる様に目隠し(アイマスク)と耳栓、温泉グッズに歯ブラシや数枚の下着が積まれていた。すぐに風呂へ入りたい、このタイミングならジムに行ける、今夜から静岡や千葉に走ってロケ、も可能だとアクティブに動けるスタンスは常に保っていたなぁ。
スイミングは行ける時は週3回は泳いでいた。チャリンコトレーニングも床が汗びっしょりになって水溜りが出来る程。それも全てロウニンアジを狙いたかったから。
今回、ワールドマリン奄美でトカラ列島に入った。大きくはロッドの広報と次の炉xちゅどのテスト、プラグ類もいくつかテストを抱えていたから。
スポンサーであったスポーツザウルス社の若手スタッフばかりで営業、広報、などその担当はバラバラであったが仲良しな連中ばかりが集まり、トカラの海で楽しませていただきました。
そんな連中で猛烈な1尾をキャッチした男、林さん。50kgを超えるGTをキャッチし私は素直に羨ましかったなぁ。だってこのGTの50kgオーバーをずっと夢見て早く釣りたくてジム通いまでしていたのだから。
林さんがキャッチした素晴らしい魚体をみて、刺激にしていた時代が本誌には見え隠れしている。1999年。熱く激しい私のGT狂い時期でしたね。
【データ】
誌名:アングリング vol.157
出版社:株式会社廣済堂出版
編集長:伊藤 裕
毎月26日発行
1999年12月1日発行