【フィールドテスターって、何⁉️】次世代に繋げたい。私が思うのは、こんな事。
平松慶52歳、これまで数々のメーカー様からのサポートを受け、釣具業界で主に金銭契約を結び「プロ活動」を続けてきました。
これから先も変わらずにこの任務は続けていくのですが、このところ釣具ネタの更新も多いせいか、ある釣り仲間から先日フッと聞かれた事がありました。
「どうしてフィールドテスターになった(なれた)のですか❓」こんな事を聞かれたんです。
これまで、私を師事して弟子にして欲しい、とか様々な接近の仕方で釣具業界に絡ませて欲しいと言う人が現れ、その都度手引きして動いては裏切られ、の繰り返しでした。
その度に「もう二度とひとの世話などやかない」と思っても、また言われたら直ぐに動いてしまう…。
これじゃあ、毎回私は利用されてるだけのおバカさんな訳で、最近はあまりそう言った動きはしない様にしてきたんです。
だから、今回突然に聞かれた事にちょっとビックリしたし、多くのアングラーが憧れていたり、聞きたいのだなぁと思ったのでした。
今回、あえて自身のこれまでの活動経歴とメーカー様との関係がどの様に行われてきたのか、どこを意識して動いてきたかを具体的に書き綴ってみました。
これが絶対ではないのですが、しかしこの意識の持ち方は、もしも業界に興味のある方であれば、少しはお役に立てるのではないかと思い、こうして残すことに決めました。
意見はそれぞれあると思います。これはあくまで私平松慶の経験をもとにした内容ということをご理解の上読んでいただければ幸いです。
《フィールドテスターって、何⁉️》
●契約や依頼された製品を徹底的に使い、その改良点や市場にある競合メーカーよりも独創性を伝えられるか。
●文章で製品の評価や、釣りの解説が出来るか。
●本人が「メーカーの看板を背負っている」意識を持って行動してくれているか。
●釣り(釣り場を含める)の事をよく知っているか。
●他ジャンルの方々からも尊敬される人間性であるか。
●利益への反映でフィードバックに対して物品または金銭での契約、リリース製品への販売実績のロイヤリティー。
※2001年沖縄本島にて
《フィールドテスターにメーカーが要求する事とは…》
●釣場での行動や言動、人間性を問われます。
●人に対して、謙虚になれるか。
●独創性のある釣りをして、結果に表してくれるか。
●お願いしたテスト結果をしっかり報告してくれるか。
●テスト依頼した製品を徹底してフィールドバック出来る様、日々考えているか。
●メーカーが依頼した開発内容事を含めて、秘密を守れるか。
※2004年韓国済州島にて
《出たがり、目立ちたがり、売名行為、スグにわかります》
●「俺、〜のテスターだから」とかメーカー名を乱発し釣場や釣具店などで自分の所在を過大にしていないか。
●メーカーに媚びを売り、物をくれくれアピールしていないか。
●余当たり上手な動きをしていないか。
●お世話になっている(なった)メーカーを行為に貶してはいないか。
●釣座などで自身の看板を利用し、横柄な態度を取ったりしていないか。
私は21歳の時に、釣具屋でアルバイトをしていた時に毎週お店へ営業で回っていた糸メーカー(サンライン)の方から声をかけられて初めて釣糸を渡されました。
それまで釣具はお金を貯めて購入していたので、最初は嬉しさもありましたが「どうしよう」と言う責任の方が大きかったのを覚えています。
まだナイロンラインが当たり前だったオフショア初期時代。
関西が拠点でオフショアを始め永井誠一師匠や佐藤統洋さんらにご一緒させていただき、オフショア時代第二世紀とも言えるPEラインでのスタイルが始まりかけた頃。
その後師匠の計らいで奄美大島で茂木陽一さんのツアーに参加させて頂き、150m以深でのジギングに没頭。当時の国産品はどれも使えるものはなく、様々なメーカーが新しいジャンルの釣りに参入しようと動き出した時代です。
ジギングだけでなく、キャスティングでも「釣糸」の変化が出た時代。
今では当たり前なPEラインは当時は「高分子ポリエステル」と呼ばれ、新素材ラインへの注目も高かった。そのPEラインとリーダーとの結束や、ロッドやリールなど次々とオフショア製品開発が始まった頃でもありました。
各メーカーの開発担当や雑誌社や販売用ビデオと言った媒体も興味を強く持ち、アングラーへのアピールは物凄いものでした。
その頃からフック、スプリットリング、リーダー、PEライン、ロッド、リール…と新製品発表や改良が日本中で盛り上がり、こんな私にもいくつかご厚意のお声が掛かったのでした。その頃があり現在に至るわけです。
私自身、まだ当時は20代終わりから30代前半。元気いっぱいの若僧。だから、メーカー開発担当者や広報担当者さんは皆先輩ばかり。
メーカー契約とは…などとなる話にも人間性を重視した人選びが大切なのだ、とも教えて頂きました。
それからの今現在になります。当時から20年もふた昔な話であり、もしかしたら今とは相似も無いかもしれません。
令和になり、クラウドファンディングなどでモニターやテスターを合同融資と言うスタンスで募集したり、SNSからの参入など今の時代は新しい人との繋がり方も行われています。
これも今の時代にあった流れだから否定などありません。
しかし製品開発をして、その意見を吸い上げてモノにしていく窓口は、やっぱり人間なのです。大手メーカーの製品開発チームや広報担当者の上司は私らと変わらない年齢になっています。
私が発した上記内容を学んで今がある年齢の方々。ヒトは必ず相手の行動を見ています。見抜いて会社に万が一がない様に気を張っています。
だから、私は今もメーカー側が考えるテスターへの見方は変わっていないだろう、と思っています。
※2004年釣りビジョン「四畳半の狼」収録時
釣り仲間から聞かれた今回の案件、こうして私なりの意見を残してみました。
最後に私が20代後半の頃に「釣りのプロになりたい」と永井誠一師匠に伝えた時に言われた言葉を格言として、これからもスポンサー様やお付き合いしているメーカー様と接して行きたいと思っています。
「釣りだけの原稿収入で年間30万円を10年稼ぎ続けられたら、プロになれる。」「釣りは、楽しく!!」
永井誠一師範より。
※これはあくまで私平松慶の経験をもとにした内容ということで記載したことをご理解の上読んでいただければ幸いです。
※掲載している画像は、文章と関係ありません。イメージになります。