2023年2月25日に関東柔道連合会主催の講道館柔道六段授与式へ福井学先生と共に参加してきました。正式に講道館六段を頂きました。
私が五段からの昇段を意識したのは、高校時代の後輩になる内村直也先生と飲んでいた際の事。確か、10年程前のひのまるキッズ東海大会か、春の選手権時だったと記憶しています。
五段を昇段したんだ、と彼に話した際にそれならば、全国高段者大会に出ましょう、と。
この頃、長男が高校進学を柔道で進みたいとなっている中、私は癌闘病から復帰してすぐだったので、全く柔道意欲はなかったのが正直なところ。
大学の柔道部監督に癌闘病生活が終わった報告をしに出向き、そのタイミングで中途半端にしていた五段の昇段をして頂いた。
もう柔道には携わらないだろうと決めていたのに、まさか高段者大会にエントリーまでするとは。
長男の高校進学と共に宮本功三先生とのご縁でお付き合いが始まり、内村直也先生、功三先生と柔道の稽古を再開。
長男が高一で光明学園に入学し、私はリハビリで吉原道場で汗を流し始めた頃。身体は見事な迄に動かず、絶対に柔道はしないと決めていたのだが、まんまと二人にリードされ、いつしか昇段を夢みて稽古を始めていたのです。
その頃から意識も変わり、関東高段者大会などもひとりで向かい、昇段試合を毎年の様にしてきました。指導者ライセンスや審判員ライセンスなどもその頃から勉強を始め、気付けば9年。
昇段の点数も18点となっており、一昨年前に湘南地区に六段昇段を申し入れた時に五段からの経過(修行)年数が足らないからと見送りに。
それからも神奈川県高段者大会、全国高段者大会などにトライし、試合点21点で10年の修行時間で昇段して頂いたのです。
ちょうど同じタイミングで同期の福井学先生も六段昇段の話になっており、ふたりで《講道館護身術の形》をとも思いましたが、稽古時間も取れない理由で二人共に免除を選択。
福井先生は相模原地区の発足等で周りでも足場固めの時期も重なり、タイミングが合ったので二人で昇段したのでした。
私は福井先生の様に指導者キャリアも少なく、やって来た事と言えば地域中学校への柔道体育指導や、中学校部活動指導、所属道場指導などが私にとっては柔道貢献。こうした11年を経て、六段昇段となったのでした。
「多年日本傅講道館柔道ノ修行ニ精カヲ尽シ技熟達ニ至レリ依テ六段ニ列ス向後益々研磨シ他日斯道ニ於テ可期為師範者也」
わかりやすく書くと『柔道を十分にマスターして、嘉納師範が目指した「柔道は心身の力を最も有効に使用する道である。
その修行は攻撃防御の練習に由って、身体精神を鍛錬修養して、斯道の神髄を体得し、己を完成し世の役に立つ人間たれ」という考えに一歩でも近づけるように努めることを究竟の目的とする第三段階の奥行きの深いものです。』
群馬県柔道連盟会長 富澤政信先生 講道館HPより抜粋 http://kodokanjudoinstitute.org/words/201008/
六段昇段に書かれた意味をゆっくり読み返してみました。
「柔道は心身の力を最も有効に使用する道である。その修行は攻撃防御の練習に由って、身体精神を鍛錬修養して、斯道の神髄を体得し、己を完成し世の役に立つ人間たれ」
この意味を常に身に置き、柔道指導者としての行動や発言、真摯に向き合い柔道貢献を続けていきたいと思っております。
推薦していただいた、吉原理次先生、また湘南地区の先生方、神奈川県柔道連盟の先生方、ありがとうございました。生涯柔道。精力善用、自他共栄。力必達。努力を重ね、世の中に貢献し精進して参ります。