朝7時に窓を叩く風の音で目を覚ます。窓を開けると予報通り爆風だ。
港に面したマルタケさん宿は、風が巻く音とカモメの鳴き声だけが響いていた。
昨夜は釣り仲間の大崎光司さんとM船長と飲んだので少しフラフラ気味。部屋から出てもやたら寒いから部屋で読書して時間を潰す。
お昼のタイミングでセイコーマートへ歩いて買い物へ。爆風は更に激しくなり雨雲が近づいているのがわかった。
昼メシを軽く買い、店を出ると大粒のアラレと雪が混じって降ってきた。あっという間に周りは白くなる。「まぢか…」翌日釣りの心配が頭を過る。
このままの風なら明日も出船は厳しくなるでしょう。《紋別←→羽田空港》は一日1便。明日沖に出られなかったら、ヤバいんじゃない？そんな事も考えてしまう。
しかし予報では翌日昼前には落ち着く予報。天と神と海を信じて待つしかない。
この日午後から2泊予定のオホーツ市内のホテルに移動する。2泊で約7700円。更に地域クーポンが4000円分付く。破格な宿泊費だから早々に宿手配をしておいて良かった。
この手配はリスクはあるが、超安価でお得感満載になる。数多い出張経費を徹底して減らさなくてはならない身としては、有難い。
泊まり慣れたホテルにチェックインを済ませ、再び《紋太の湯》へ。ホテルと温泉が隣りにある立地も気に入っている。近いから雨でも歩いていける。
ナノパフを昨夜から着ており、持ってきて良かったとホッとする。寒さ対策だけはしっかりしてきたので良かった。
ひげ剃りと歯ブラシ、タオルを持って《紋太の湯》へ。ゆっくりサウナを楽しむ。
サウナでは日本ハムファイターズの試合がTVで流れていたが、頭の中は女子柔道皇后杯だった。北海道だから柔道よりもファイターズ放送だろうなぁとは思っていたが、やっぱりそう。
背後に座っているのはホタテ漁師さんだろうか。会話内容から聞いてわかった。稚貝がどうだの言っており、日曜日に漁のない漁師さんらもここで温泉を楽しんでいるのだなぁとわかる。
12分を4セット入り、身体が仕上がったのでホテルへと。昨日買っておいたウイスキーと炭酸水でハイボールを作り、部屋で皇后杯観戦。
旅先では柔道の事を考えない様にしている。以前はランニングシューズなど滞在先に持参し、もっと前は柔道衣なども持って来たりした時期もあったが、仕事（釣り）に集中出来ないと感じ、今はやめている。
ただ、やっぱり「柔道」は観ちゃうのだ。
決勝戦の逆転一本に興奮し、グビっと。チータラを口に入れ、グビっと。そんな晩酌なのでした。
この日はマルタケさんと近所のラーメン屋さんで晩ご飯を済ませホテルでゆっくりしておく。午前中の内にタックル準備も済ませてあったので、部屋でBS番組をダラダラと観て寝落ち。
翌日の出船に賭けたのでした。
