【次男、連日の試合にヘトヘト?】名古屋から戻り翌日は東海大武道場。湘南地区少年柔道大会へ。
台風18号が後方から迫って来るかの如く、名古屋から東名高速道路を飛ばし、急いで戻って来た。
次男の「ひのまるキッズ東海大会」が終了し目標まであとひとつ足らなかったと本人は落ち込んでいたが、クヨクヨしている気持ちをいつもでも引き摺ってはいられない。
翌日は東海大武道場での「湘南地区少年柔道大会」があるのだ。この大会は神奈川県下以外からも道場が招待され、強豪道場ひしめく個人戦。一晩寝たら次男も気持ちを取り戻し「今日は入賞するぞっ」と昨日の涙はなく、気持ちを入れ替えてくれていた。
小生、午前中だけなら、と運転手。自宅から東海大武道場まで高速道路を使わなくても車で1時間掛からない。小学生は午前中で終了する、ということで応援も兼ねて、東海大へと行ってきました。
東海大の柔道場に来ると、いつも歴代の世界覇者が飾られた写真をみて、そして東海大柔道部の卒業生の札をみるのが好きであり、怖くなり、であり。そんな“気”が東海大武道場に入ると毎回自身に漂うのであった。
次男は、道場生らとアップを開始する。
次男は愛知県の「ひのまるキッズ東海大会」に出場したので名古屋で試合であったが、同じ日程で他の生徒らは相模原の市民柔道大会に出場しており、初優勝した生徒なども居て、その報告を聞くのが楽しい。
負けた生徒は、自分からは絶対に試合の事は言いにこない。勝った生徒、納得いく試合が出来た生徒だけが「平松先生、〜こうでした。〜ああでした」と話してくれる。
本当に子供って素直。
だから指導していても情熱を持って接してあげられるし、その気持ちに応えようと努力してくれる姿に感動をもらう。
そうで無い生徒をどうするか。
これは小生の課題であり、勉強不足なのだろうなっと反省する。特に小学生は感じた事をすぐに口にして発し、その責任までを考えては居ないのが大半だ。
中学生ともなると反抗期が重なり、自身にカラを作りたがり、なかなか胸を開いてくれない難しさを嫌という程対面してきた。
指導者の素人ながら全日本柔道連盟の指導者講習会や日体協のスポーツ科学や指導の講習も何度か受け、学んでいるが本当に小学生高学年から中学生は扱いが難しい。
だから講習会にも優先的に率先して受講し、今の指導法をきちんと受けたいし、その学びを実習で感じ取りたいのだ。
小学生と接していると、目線を低くしてきちんと話しを聞いてあげるだけでなく、誘導して意欲を持たす技術が必要だと日頃から考えている。
中学生はその難しく閉じたカラを開かせながらも、時に大きな波を背から押して動かせ、またカラが閉じそうになるタイミングを意識して、閉じさせない努力を大切にしている。
我が家の長男が中学生の時は、カラを閉じまくっており、正直どうして良いのか、が不安であった。自身も柔道衣を着用し、お互いが組み合って身体をぶつけ合う事が「全て」だと思っていた。しかし、そうではない部分もあり対応の術がなく、当時はよく悩んだりしたものだ。
これが次男になると、現在小学5年生。
反抗期が始まりだしていることも分かる。ただ、長男と次男との間が9年あるので、その間に長男との反省点を活かしながら講習会等を何度も受講し学んだことを基準に接する様にし、またこれも自身の勉強になりながらのお互いの成長と信頼感が出来上がって来た。
前日名古屋の試合で緊張感が解けた際にミスをした次男。このミスをどう活かしてこの日の試合に向き合うのか。
ここが小生もとても気になるところであった。
初戦から気持ちを維持して勝ち続け、4試合目。次の選手にこれまで負けた事が無い、と本人は意気込んでいた。
しかし「相手の選手も天(次男)に負けない様に努力してきて試合に望んでいるんだぞ」と伝えたのだが、その選手と試合前に仲良く話してふざけ合っており、いやな予感は的中した。
「勝てる」と勝手に判断して気を抜いたのか。いや、それ以上に相手の選手は絶対に天(次男)に勝つ、という気持ちが強かったのだろう。見事に一本負け。
負けて小生のところに戻って来た時に「気持ちで負けたね」と。
試合って集中力が切れた時に「負」になるんだよ。次男、2日続けて同じ気持ちで負けた事がやはり心に響いたのだろうか。
でも本人、大きな目標がある。
その目標への集中と、そして目的への課題が今何なのだろう、という会話をこれからも少しずつしていきたい。
親子で問答していくことが小生の勉強にもなる。次男の成長にもなる。
東海大武道場の諸先輩方々の写真、功績をふたりでみながら次に向かう意識を持たせたのでありました。帰りの車中で次男はずっと考え込んでいた。たぶん落ち込んでいたのだろう。
今、しっかり悩みそして考え、反省し、また「鍛練」に向き合おう。
初心に戻ることの大切さ。初心からの気持ちの作り直し。意識を強く持てる選手になってもらいたい。