【4/4 オホーツク海へサクラマスを(ジギングで)求めて】川時間は癒しの余興です。
北海道の淡水ゲームが楽しくなってきたのは、オフショアとは違う学びをし始めた50歳前後から。
川の流れをメタルジグ操作と相似させ、スプーンをどう通したら良いのか、との悩みから考える釣りをスタート。
流れの中で5gのスプーンの着底を感じ取れたらトラウトゲームは変わりますよと教えてくれ、それを必死に得ようと川への欲望が強くなった。
川の流れを読めたら、水深100mでメタルジグの操作もステージが上がるはず。そんな課題を持ってトラウトゲームを今も継続して楽しむ様にしています。
課題中心に釣りをすると堅苦しくなる。それを緩和させてくれるのが、北海道の大自然。
せせらぎの音、深緑から漏れる木洩れ陽、葉の香り、マイナスイオン。こうしたリラックスさせてくれる環境は釣果に迫られた日々の釣りから完全解放され、ゆとりと安らぎすら与えてくれる。
だから北海道の淡水ゲームをし、気持ちの切り替えのステージに立つ時間を大切にしているのです。
今回もサクラマスジギングのロケ合間を狙って川準備をして紋別に入った。これは毎度のパターンで、特別な事では最近無くなった。
もう当たり前のスタイルだから、私の周りの仲間たちも、私をサポートして下さり楽しんでいます。それは今年も同じ事。
いつもと変わらない気持ちで紋別老舗のマルタケ伊藤釣具店さんへ遊びに向かった。ロケも終わり、午後から川にでも行こうかとクマ対策の爆竹を入手しに行ったのですが。
「平松さん、今(この時間)から行ける距離の、この辺りの川はやめた方がよいですよ」と。伊藤店長が更に詳しく説明をしてくれる。
「今年のガイドブック(下記参照)に記載事項が変わり、サクラマスの河川での対象が特に厳しくなっています。」と。
北海道河川でのサクラマスキャッチは違法行為で全道内禁止されているのは知っていた。
ただ、今までは万が一釣れたら(掛かったら)リリースすれば良いのでは?そんな安易な気持ちを少なからず持っていた。
実際に掛けた事はないが、絶対にダメだからねと淡水仲間からも言われていたので、注意する意識は常に持ってこの時期の川に入っていました。
それが、今年のルールブックには、サクラマスを掛けてしまった事への注意書き、またそれをネットに入れてしまう行為自体が、リリースしても捕獲行為に当ると注意レベルが厳しくなっているのだと説明してくれた。
本当にありがたい事。これは当然私の様な本州から来た者でも当たり前にルールは適応される。
例えたら。北海道に旅行に来ました。レンタカーを借りて公道を50km規制の道で70kmで走れば、20kmのスピード違反ですよね。
川に入り、ネズミ撮りの様に警察が対岸に隠れていて、サクラマスをネットですくった時点で「現行犯逮捕」になりますよ、と。
車のスピードを出すつもりではなかった…は通用しませんよね。「サクラマスを釣るつもりではなかった」も通用しない当然の理論になります。
だから、遡上時期の河川は検挙されてしまうリスクが高いから、おすすめしませんとしっかり伝えて下さったのです。
これを聞き、足が重くなったのは当然。
ただ「砂防ダムの上流ならニジマスは狙えるかも。ここから距離はあるので午後からの釣り時間は短いですが…」とローカル釣り仲間が教えてくれ、危険エリアを大きく外して2時間ほど川に入った。
見事にニジマスは釣れませんでしたが、ほんの数時間、大自然の空気感を得る事は出来ました。それだけで満足。
翌日は藻別川のキャッチ&リリース区間を見にいきましたが、増水と雪白の濁りが半端なく断念。ウェーダー着用し、やる気満々な格好をしていますが、20分経たずして退散。
まあ、こんなモノです。
でも、ウェーダーを穿きフィッシングベストを着用して、何となくマス釣り空間に一瞬でも浸れた事でヨシとします。川が落ち着いたら、またニジマス狙いが楽しめると思っています。
今回は釣果ゼロ。しかし、北海道河川の新たなルールも学べ、それだけでも知識が増えたとして納得した川遊び時間でした。
川には川のルールがある。海でもマグロ規制やサケのバックリミット等があり、自然との対話を今以上にしっかり把握しておかなくてはならないとプロアングラーとしての心得を強く思ったのでありました。
【2024 北海道ルール&マナー冊子】北海道水産局監修https://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ggk/ggs/turi-r-m/rule-manner.html